向日葵と先生と僕

枝浬菰

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ダメ

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議論:【学校の生活でもしΩを見かけたらどのような行動をとればよいか】


「まぁとりあえず答えだけ出してこーぜ」
「朝比奈なにか思いつく?」

「うーん匂いにって点でいうとやっぱ近づかないかな、できるだけ遠くに逃げるとか、あとはあまりΩと関わらないとか」

「まぁそれが一番利口だよな」
「どんくらいで俺たちの理性が切れるかにもよるよな」
「うん、一瞬なのかそれとも少しは理性を保ってられるのか」


「よし、議論終わり、黒板に書くから適当に例をあげてくれ」

思いつくかぎり声をあげた。

僕がやられて嫌なことを。


「俺もαだからΩには十分注意はしてる、でももしΩが犠牲になっていたら近づかずに自分の身を守れ」

という結論が出て授業が終了した。

Ωという存在がいかに社会的ではないことを否定され僕はこれからどう生きていかないといけないのか考えるようになった。



放課後
「朝比奈、手痛むのか?」
「あ、ううん大丈夫、また明日」
といい部活に向かった、だが外は雨が降っていたので今日は無しかな。

先生はまだ花壇に来ていない、先生に会いたい。
自然環境科の先生の教室に急いだ。

でも、中から話声が聞こえた。
これは皇くんの声だ。

てことは先生と2人きりでいるとか??

ドックンと強くなる。
ざわざわした気分になり落ち着かない。

少し開いていたドアから中を覗き込むと

「先生さダメだよ、生徒に手を出しちゃ」
「なに言ってるんだ?」

「先生って朝比奈先輩と付き合ってるんでしょ?」
「なんでαの陽向がここで出てくるんだ、だいたいαの男とβの男が付き合ってもしょうがないだろ」

「ふーん、先生もしかして気づいてないの? 朝比奈先輩ってΩだよ」

!?

「うっ…」

皇にΩってこともバレてるし、それに先生と付き合ってることもバレてる?

「……お前それどこで知って」
「だって僕たち同じΩ同士だよ、匂いで簡単に分かっちゃうよ、それに時折櫻井先生の香りが先輩からするんだよね」

ビクっと体が揺れ座り込む。

気持ちが悪い。

「だから先生僕も助けてよ、そろそろ発情期なんだ、ね?」
と先生の腕を引き抱き着いていた。

ちらっとこちらを向く皇と目が合いにこっと笑っていた。

ドックン。

先生お願いやめて、皇となんて繋がらないで。

「先生と朝比奈先輩のこと他の先生にバラされたくなっかたら僕とも一緒にしてよ」
それが聞こえた瞬間、僕はそれ以上見たくないと下駄箱側に歩き出した。

気持ちが悪い、気持ちが悪い、
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