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最終章
死亡:澤田恭平
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-------------※暗部特殊部隊の話になります。
カロン州、花咲隊と一緒に軍事演習に来たが、まさかの戦闘に巻き込まれてしまった。
盤上さんと相談し、今回の演習は残念ながらということを伝えに花咲さんの部屋に向かうと。
目の前のガラスから大きな破片が飛んできた。
ヤバイ、避けきれない。
ガシャーンと大きな音がなり俺は血を流して意識を手放した……。
痛い、冷たい、すごい大騒ぎしてる。でも耳鳴りが響いて正しい情報が分からない……。寒い。
そうだ、花咲さんは?
俺の目の前にいて……。
ダメだ体が重い……。
-------------
「ぐっ……まさか俺を狙ってくるとはないい度胸じゃないか」
と立ち上がるがドアの前に下敷きになっている澤田を見つけた。
「おい! 澤田しっかりしろ、救護班!!」
と叫ぶがよく見ると基地がほとんど無くなっていた。
「関係ない人を巻き込むな……」
「隊長!! ご無事でしたか?」と水野がきた。
「ああ、他に影響は?」
「基地に砲弾が何発か送り込まれ、死者多数……です」
「水野、今」
「……死者多数になります」
目をつぶり報告をした。
「澤田を盤上の元に連れていけ」
「了解、あの……もしかしてですが……」
無線を耳につけ
『中村、基地に強化シールドを展開しろ』
『りょ……了解』
「こちらのミスだ、責任は俺がとる」
「……お気をつけて」
水野は拳をぎゅっと握った。
カロン州南西で繰り広げられる戦闘。
前戦にたつ。
-------------
「ちょっジャンク大統領にお繋ぎしろっ」
『こちらジャンク、どうした?』
『あの! 花咲隊長が前戦に来てます、お止めになりますか?』
『はぁ!! あのバカ、これはカロン州の戦闘だろうが……』
『……止めますか?』
『俺が行くまで状況報告しろっ』
『りょ……了解です』
「止めなくていいってことだよな?」
「うん」
「きっと巻き込まれるからかもしれないよ」
「うわぁ! びっくりした、いたんですか」
「うん、中央基地に砲弾落とされたんだって」
「……」
「お怒りですね」
「そゆこと」
-------------
腰にある剣を取り出し、一呼吸置く。
「ライガ、ヒエン」
すっと隣に猛獣が現れた。
光と共に戦闘は終結した。
「間に合わなかったか……」
ジャンクがポツリともらした。
剣から滴り落ちる血。
頬にも血がついていた。
それを腕でぬぐう。
「おーい、翔太?」
声をかけるが応答がない。
こりゃぁーまずいか?
「まだ終わってない」
シュンと消えた。
「もう足が速い」
今は中央基地の上空にいる。
-------------
ぞくっとなにか強大な力を感じた。
応急処置の手伝いをしていた中村は上を見上げた。
「中村、どうした?」
「隊長が帰ってきた、でも上空にいるってことは」
「……俺たちにできることをしよう」
「……はい」
俺たちには隊長が背負ってるほどの力はない、だけど目の前の命を少しでも繋ぐことはできる。
だから……。
隊長の命をかけるのが少なくてすむなら、俺がまずできることをしたい。
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カロン州、花咲隊と一緒に軍事演習に来たが、まさかの戦闘に巻き込まれてしまった。
盤上さんと相談し、今回の演習は残念ながらということを伝えに花咲さんの部屋に向かうと。
目の前のガラスから大きな破片が飛んできた。
ヤバイ、避けきれない。
ガシャーンと大きな音がなり俺は血を流して意識を手放した……。
痛い、冷たい、すごい大騒ぎしてる。でも耳鳴りが響いて正しい情報が分からない……。寒い。
そうだ、花咲さんは?
俺の目の前にいて……。
ダメだ体が重い……。
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「ぐっ……まさか俺を狙ってくるとはないい度胸じゃないか」
と立ち上がるがドアの前に下敷きになっている澤田を見つけた。
「おい! 澤田しっかりしろ、救護班!!」
と叫ぶがよく見ると基地がほとんど無くなっていた。
「関係ない人を巻き込むな……」
「隊長!! ご無事でしたか?」と水野がきた。
「ああ、他に影響は?」
「基地に砲弾が何発か送り込まれ、死者多数……です」
「水野、今」
「……死者多数になります」
目をつぶり報告をした。
「澤田を盤上の元に連れていけ」
「了解、あの……もしかしてですが……」
無線を耳につけ
『中村、基地に強化シールドを展開しろ』
『りょ……了解』
「こちらのミスだ、責任は俺がとる」
「……お気をつけて」
水野は拳をぎゅっと握った。
カロン州南西で繰り広げられる戦闘。
前戦にたつ。
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「ちょっジャンク大統領にお繋ぎしろっ」
『こちらジャンク、どうした?』
『あの! 花咲隊長が前戦に来てます、お止めになりますか?』
『はぁ!! あのバカ、これはカロン州の戦闘だろうが……』
『……止めますか?』
『俺が行くまで状況報告しろっ』
『りょ……了解です』
「止めなくていいってことだよな?」
「うん」
「きっと巻き込まれるからかもしれないよ」
「うわぁ! びっくりした、いたんですか」
「うん、中央基地に砲弾落とされたんだって」
「……」
「お怒りですね」
「そゆこと」
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腰にある剣を取り出し、一呼吸置く。
「ライガ、ヒエン」
すっと隣に猛獣が現れた。
光と共に戦闘は終結した。
「間に合わなかったか……」
ジャンクがポツリともらした。
剣から滴り落ちる血。
頬にも血がついていた。
それを腕でぬぐう。
「おーい、翔太?」
声をかけるが応答がない。
こりゃぁーまずいか?
「まだ終わってない」
シュンと消えた。
「もう足が速い」
今は中央基地の上空にいる。
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ぞくっとなにか強大な力を感じた。
応急処置の手伝いをしていた中村は上を見上げた。
「中村、どうした?」
「隊長が帰ってきた、でも上空にいるってことは」
「……俺たちにできることをしよう」
「……はい」
俺たちには隊長が背負ってるほどの力はない、だけど目の前の命を少しでも繋ぐことはできる。
だから……。
隊長の命をかけるのが少なくてすむなら、俺がまずできることをしたい。
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