【完結】成り上がり令嬢暴走日記!

笹乃笹世

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 それはフィリップで、ハッキリとした嫌悪感をベッティに向けながら口を開く。

「ーー語るに落ちるとは、正にこのことだな……ーーさて、この中にいるウソを見抜くギフト持ちの諸君たち、今の言葉に力を使った者は? ーー私の友人は全てがウソだ、と証言しているがーー諸君らの意見が聞きたい」

 その言葉に一人の女生徒が一歩進み出ながら答えた。

「ーー最後の言葉にしか使えませんでしたが……ーーウソです。 彼女には盗んだ自覚があります!」

 その言葉に数名の生徒が続く。

「俺も途中からだが、全部がウソだったぞーーどう言うことなのか教えてもらいたいもんだね?」
「ーーウソでした……どうして貴女が……」

 そんな生徒たちの証言にベッティは引きつった笑顔を浮かべながら必死にユリアに語りかける。

「ーー違うわ? この人たち勘違いをしてるの……私はユリアの味方よ! 入学した時からずっと味方でいたじゃ無い!」

 ジッと瞳を見つめながら、言い聞かせるように言葉を紡いでいくベッティ。
 ーーまるでユリアさえごまかせればどうにかなると信じているかのようだった。

 そんなベッティにフィリップは最大に鼻を鳴らすと吐き捨てるように言う。

「なるほどな……ーーでは国の裁判でも受けてみるか? そこではその女のワガママや後ろ盾など使えない。 ーーなんと言っても国王陛下ですら裁けるほどの機関なのだからな?」

 フィリップはやけに楽しそうに言い放ち、ベッティはグッと唇を噛み締め俯いたーー

 少しの沈黙に、周りの生徒たちやリアーヌたちが周りの者と視線を合わせはじめた頃ーー忌々しそうなベッティの言葉が吐き出された。

「ーー……んで……ーーなんでみんな邪魔ばっかりっ!」

 ベッティはそう叫ぶと、掴んでいたユリアの肩を乱暴に投げ捨てるようにしながらリアーヌたちの前へと歩き出す。
 投げ飛ばされる形となったユリアは小さな悲鳴をあげながら地面へと崩れ落ちるが、ベッティがそんなユリアを気にすることは無く、ギロリとした瞳をリアーヌに向けていた。

「せっかく……せっかくせっかくっ! せっかくこの世界に来れたって言うのに……! なんで私の邪魔ばっかりするの⁉︎ 私になんの恨みがあるのよっ!」
 
 リアーヌはその発言に驚愕し、よろめきながら目を見開いてベッティを凝視する。

(ーーこの世界……! この子が……ベッティが転生者……!)

 よろめいたリアーヌの肩を抱き、支えながらゼクスが口を開く。

「……特に怨はないんだけど……ーー君が盗んだってことでいい、のかな?」
 
 そんなゼクスの言葉に、ベッティは必要以上に甘ったるい笑顔を浮かべながら答えた。
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