転移少女の侵略譚!〜弱小国家の皇帝になったのでほのぼの内政しようと思っていたら隣国達が(悪い意味で)放っておいてくれないので全部滅ぼす〜

くずは

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古代ギリシャ時代編

ブルガリ王国解放戦

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――ミト視点――


最近、桜さんの敬語口調が移ってきてしまったミトです。気づいたら敬語にされる恐怖。

桜さんの言った通りこれに負けるわけにはいきません。連合は参戦要請を断ってきましたしね。
頼りにならない人達ですねー。
こちらも結構、犠牲を出してしまいました。
敵がどれだけ残っているかわからないですが、こちらが少し多いくらいでしょう。
これはブルガリ王国の頑張り次第です。

そう思っているとマケド王国の指揮官が近づいて来ました。
今回はマケド王国軍が主力なため、私達はこの人の指揮下に入る事になりました。そこで作戦を説明してくれるようです。
……なんか前も他国の指揮下に入ってましたね。私達は傭兵か何かですか。

「今回マケド王国軍の指揮をとるキトだ。よろしくお願いしますミト殿」
へー、私に似た名前をしてますね。……いや第二王子では?引っ込んどいた方がいいと思うんだけど。まぁ強いから大丈夫なのかな?
「こちらこそよろしくお願いします」

「それでは今回の作戦だが、まずは外にいるセルビア王国軍を倒し、王都の門をおさえる。
どうやらまだ我々が来ないと思って油断をしているのか見張りが少ないので、出来たら中にいるセルビア王国に気づかれないように見張りを排除してくれ」

なるほど。門は1個しかないのでそこを塞げば囲めますし、敵は完全に勝った気でいるでしょうから、後ろから突然襲われたら大慌てになるかもしれませんね。
「その後は軍を5人ずつの隊に分けて、それぞれ敵を襲ってもらう。今回は市街戦のため、敵も分散しているはずだ。物陰に隠れた的に奇襲を受けないように注意してくれ」

市街戦は前回もやりましたが、木とかで出来た魔族の村とは違い今回は石造りの建物の多い都市なのでたくさんの注意点がありました。

まずは奇襲。扉の裏に隠れている敵の確認にも時間がかかります。
次に魔術師の制限。石造りとなると魔術が通らない事が多いです。そこで魔術師は広場などでしか使えません。敵は魔術師がほぼいないのでこれはこちらの不利な点でしょう。

最後に民間人。今まで包囲されていた事もあり、たくさんの民間人が中に避難させられているはずです。
敵は気にしないかも知れませんが、私達は殺すわけにはいきません。民間人かどうかを区別する一瞬の差が命取りになりかねません。

ここで良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースは同盟国のマケド王国は魔術を軽視していたため、魔術師があまりいない事。
それでも強いということは、魔術師の使えない今回はすごく力になってくれる事でしょう。

悪いニュースは私達は魔術を重視しているため、役立たずになる事です。
セルビア王国では人数差が圧倒的だったのであまり問題ではありませんでしたが、ここで私達がいらない子になると人数差でむしろ負けてしまいます。
まさか民間人もろともファイアストームを撃つわけにもいきませんしどうしたものか。

30分後。門周辺にいた見張りは1人残らず倒し、とうとう街中に入る事になりました。
あちらこちらで火の手が上がっていたり、逃げ遅れた民間人と思われる死体が転がっていて酷い有様です。
流石の私もこれはきついかなぁ……。

前回、桜さんと来た時に見た門周辺の市場は火事で残骸になっていました。前は活気のあった町は静かになり、聞こえるのは悲鳴と剣や槍の音だけです。
綺麗な町並みはどこへ行ったのか、完全に廃墟になっていました。

結局、魔術師は飛行魔法を使うことにしました。
建物が邪魔なので、どれだけ役に立てるやら。まぁ何もしないよりマシでしょう。
使える人数は少ないですが仕方ありません。飛行魔法を使えない人は待機していてもらいましょう。
「飛行魔法は弓を使われると危ないのではないか?」
「それも安心です。さっきセルビア王国の野営地を見ると弓だけが大量に残っていました。おそらく魔術と同じ理由で使えないと思ったのでしょう。広い場所以外では安心です」

こうして私が飛行魔法を使える人達の指揮を取る事になりました。キトさんは地上、私は空です。私は飛べますからね。
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