29 / 78
古代ギリシャ時代編
ブルガリ王国解放戦
しおりを挟む
――ミト視点――
最近、桜さんの敬語口調が移ってきてしまったミトです。気づいたら敬語にされる恐怖。
桜さんの言った通りこれに負けるわけにはいきません。連合は参戦要請を断ってきましたしね。
頼りにならない人達ですねー。
こちらも結構、犠牲を出してしまいました。
敵がどれだけ残っているかわからないですが、こちらが少し多いくらいでしょう。
これはブルガリ王国の頑張り次第です。
そう思っているとマケド王国の指揮官が近づいて来ました。
今回はマケド王国軍が主力なため、私達はこの人の指揮下に入る事になりました。そこで作戦を説明してくれるようです。
……なんか前も他国の指揮下に入ってましたね。私達は傭兵か何かですか。
「今回マケド王国軍の指揮をとるキトだ。よろしくお願いしますミト殿」
へー、私に似た名前をしてますね。……いや第二王子では?引っ込んどいた方がいいと思うんだけど。まぁ強いから大丈夫なのかな?
「こちらこそよろしくお願いします」
「それでは今回の作戦だが、まずは外にいるセルビア王国軍を倒し、王都の門をおさえる。
どうやらまだ我々が来ないと思って油断をしているのか見張りが少ないので、出来たら中にいるセルビア王国に気づかれないように見張りを排除してくれ」
なるほど。門は1個しかないのでそこを塞げば囲めますし、敵は完全に勝った気でいるでしょうから、後ろから突然襲われたら大慌てになるかもしれませんね。
「その後は軍を5人ずつの隊に分けて、それぞれ敵を襲ってもらう。今回は市街戦のため、敵も分散しているはずだ。物陰に隠れた的に奇襲を受けないように注意してくれ」
市街戦は前回もやりましたが、木とかで出来た魔族の村とは違い今回は石造りの建物の多い都市なのでたくさんの注意点がありました。
まずは奇襲。扉の裏に隠れている敵の確認にも時間がかかります。
次に魔術師の制限。石造りとなると魔術が通らない事が多いです。そこで魔術師は広場などでしか使えません。敵は魔術師がほぼいないのでこれはこちらの不利な点でしょう。
最後に民間人。今まで包囲されていた事もあり、たくさんの民間人が中に避難させられているはずです。
敵は気にしないかも知れませんが、私達は殺すわけにはいきません。民間人かどうかを区別する一瞬の差が命取りになりかねません。
ここで良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースは同盟国のマケド王国は魔術を軽視していたため、魔術師があまりいない事。
それでも強いということは、魔術師の使えない今回はすごく力になってくれる事でしょう。
悪いニュースは私達は魔術を重視しているため、役立たずになる事です。
セルビア王国では人数差が圧倒的だったのであまり問題ではありませんでしたが、ここで私達がいらない子になると人数差でむしろ負けてしまいます。
まさか民間人もろともファイアストームを撃つわけにもいきませんしどうしたものか。
30分後。門周辺にいた見張りは1人残らず倒し、とうとう街中に入る事になりました。
あちらこちらで火の手が上がっていたり、逃げ遅れた民間人と思われる死体が転がっていて酷い有様です。
流石の私もこれはきついかなぁ……。
前回、桜さんと来た時に見た門周辺の市場は火事で残骸になっていました。前は活気のあった町は静かになり、聞こえるのは悲鳴と剣や槍の音だけです。
綺麗な町並みはどこへ行ったのか、完全に廃墟になっていました。
結局、魔術師は飛行魔法を使うことにしました。
建物が邪魔なので、どれだけ役に立てるやら。まぁ何もしないよりマシでしょう。
使える人数は少ないですが仕方ありません。飛行魔法を使えない人は待機していてもらいましょう。
「飛行魔法は弓を使われると危ないのではないか?」
「それも安心です。さっきセルビア王国の野営地を見ると弓だけが大量に残っていました。おそらく魔術と同じ理由で使えないと思ったのでしょう。広い場所以外では安心です」
こうして私が飛行魔法を使える人達の指揮を取る事になりました。キトさんは地上、私は空です。私は飛べますからね。
最近、桜さんの敬語口調が移ってきてしまったミトです。気づいたら敬語にされる恐怖。
桜さんの言った通りこれに負けるわけにはいきません。連合は参戦要請を断ってきましたしね。
頼りにならない人達ですねー。
こちらも結構、犠牲を出してしまいました。
敵がどれだけ残っているかわからないですが、こちらが少し多いくらいでしょう。
これはブルガリ王国の頑張り次第です。
そう思っているとマケド王国の指揮官が近づいて来ました。
今回はマケド王国軍が主力なため、私達はこの人の指揮下に入る事になりました。そこで作戦を説明してくれるようです。
……なんか前も他国の指揮下に入ってましたね。私達は傭兵か何かですか。
「今回マケド王国軍の指揮をとるキトだ。よろしくお願いしますミト殿」
へー、私に似た名前をしてますね。……いや第二王子では?引っ込んどいた方がいいと思うんだけど。まぁ強いから大丈夫なのかな?
「こちらこそよろしくお願いします」
「それでは今回の作戦だが、まずは外にいるセルビア王国軍を倒し、王都の門をおさえる。
どうやらまだ我々が来ないと思って油断をしているのか見張りが少ないので、出来たら中にいるセルビア王国に気づかれないように見張りを排除してくれ」
なるほど。門は1個しかないのでそこを塞げば囲めますし、敵は完全に勝った気でいるでしょうから、後ろから突然襲われたら大慌てになるかもしれませんね。
「その後は軍を5人ずつの隊に分けて、それぞれ敵を襲ってもらう。今回は市街戦のため、敵も分散しているはずだ。物陰に隠れた的に奇襲を受けないように注意してくれ」
市街戦は前回もやりましたが、木とかで出来た魔族の村とは違い今回は石造りの建物の多い都市なのでたくさんの注意点がありました。
まずは奇襲。扉の裏に隠れている敵の確認にも時間がかかります。
次に魔術師の制限。石造りとなると魔術が通らない事が多いです。そこで魔術師は広場などでしか使えません。敵は魔術師がほぼいないのでこれはこちらの不利な点でしょう。
最後に民間人。今まで包囲されていた事もあり、たくさんの民間人が中に避難させられているはずです。
敵は気にしないかも知れませんが、私達は殺すわけにはいきません。民間人かどうかを区別する一瞬の差が命取りになりかねません。
ここで良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースは同盟国のマケド王国は魔術を軽視していたため、魔術師があまりいない事。
それでも強いということは、魔術師の使えない今回はすごく力になってくれる事でしょう。
悪いニュースは私達は魔術を重視しているため、役立たずになる事です。
セルビア王国では人数差が圧倒的だったのであまり問題ではありませんでしたが、ここで私達がいらない子になると人数差でむしろ負けてしまいます。
まさか民間人もろともファイアストームを撃つわけにもいきませんしどうしたものか。
30分後。門周辺にいた見張りは1人残らず倒し、とうとう街中に入る事になりました。
あちらこちらで火の手が上がっていたり、逃げ遅れた民間人と思われる死体が転がっていて酷い有様です。
流石の私もこれはきついかなぁ……。
前回、桜さんと来た時に見た門周辺の市場は火事で残骸になっていました。前は活気のあった町は静かになり、聞こえるのは悲鳴と剣や槍の音だけです。
綺麗な町並みはどこへ行ったのか、完全に廃墟になっていました。
結局、魔術師は飛行魔法を使うことにしました。
建物が邪魔なので、どれだけ役に立てるやら。まぁ何もしないよりマシでしょう。
使える人数は少ないですが仕方ありません。飛行魔法を使えない人は待機していてもらいましょう。
「飛行魔法は弓を使われると危ないのではないか?」
「それも安心です。さっきセルビア王国の野営地を見ると弓だけが大量に残っていました。おそらく魔術と同じ理由で使えないと思ったのでしょう。広い場所以外では安心です」
こうして私が飛行魔法を使える人達の指揮を取る事になりました。キトさんは地上、私は空です。私は飛べますからね。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる