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古代ギリシャ時代編

皇帝の覚悟

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その後、王都にいるマケド軍からも制圧したという報告が来て2日後のブルガリ王国戦の話し合いをする事になりました。

「そちらでも子供達が戦ってきたんですね」
「はい。僕もびっくりしましたよ。こんな事……」
カイトさんは心優しそうですし、すごく怒った顔をしていました。

「桜さん……何かの役に立つかもしれないと思っていましたが……やっぱりセルビア王国の国王は死刑にしませんか?」
願ってもない事です。創造主というのは生きているだけで国民に影響を及ぼしますからね。それにそれくらいの事をした人ですしね。

「賛成です。捕らえたら情報だけ吐かせて死刑にしましょう」
その日は重い空気のまま話し合いは終わりました。

2日後。私達はブルガリ王国の近くまで来ていました。今までの戦いは圧倒的にこちらの数が多かったので特に苦戦する所もありませんでしたが、ここは違います。
どうやらセルビア王国の伝令を片っ端から襲った結果、本国が落とされた事を相手は知らないようです。
まぁそのおかげでブルガリ王国と挟み撃ちに出来るので、伝令を襲っておいて良かったですね。

ブルガリ王国に近づくと外には少数のセルビア王国軍がいるだけでした。
残りはどこに行ったのかと言うとおそらく火の手が上がっているブルガリ王国の王都の中でしょう。
いや1週間持つんじゃ無かったんですか。

まだ中では戦ってる音が聞こえるので、本当に少しの差で間に合わなかったようですね。
「そんなっ!」
横にいたセレナさんが走り出そうとします。

待ってください気持ちはわかりますが、突っ込まないでください。もしかしなくても死にます。
万が一の時はあなたが国を率いるかもしれないんですからもっと自分を大事にしましょうよ。

「落ち着いてくださいセレナさん。まだ中では争っている音が聞こえます。きっとまだ無事でしょう。まずは外のセルビア王国軍を排除しましょう」
まぁセレナさんも流石は公爵。気持ちを抑えて我慢してくれました。

救援がおくれた理由の9割は私のせいなので心が痛みます。しかし必要な事です。序盤のセルビア王国は怖いですからね。

他国は他国。創造主としては割り切らないといけませんね。
こういう時はゲームの世界だと思い込むしかありません。
うん、ゲームだとよくやってたし、なんか心が軽くなってきました。
少年兵の時といい、早くこんな事をしなくていい世の中になって欲しいですね。

さぁ後はミトさんに指揮を任せましょう。私はそっち方面はわからないので、まぁ回復魔法でも使ってましょうか。
「頼みましたよミトさん。この戦いに勝ってくだい」

「任せてください桜さん!」
「全員整列!ブルガリ王国を救いましょう!」
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
こうしてブルガリ王国解放戦が始まりました。
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