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第225話 視察の旅 その29 グルド
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大量の魔獣に襲われ命からがら脱出できた僕達は、疲弊した体を引き摺りながら難民の拠点へと戻っていった。僕達が拠点に着く前に、フェンリル達はハヤブサを残して、森の奥に去っていった。どうやら、ハヤブサがこの森でのフェンリルのリーダーになったみたいで、ハヤブサの言うことは必ず聞いてくれるみたいだ。ハヤブサの実力はフェンリルの中では軍を抜いているのだろうな。僕はそんなことを考えながら、空いている掘っ立て小屋に入り込み、話し合いをすることになった。シラーだけは体力の消耗が激しかったため、シェラを付けて休ませることにした。
僕達が話し合う内容は、グルドが治める領土の公国への帰属についての話し合いだった。その話し合いが始まる前に、グルドは礼を言ってきた。
「ロッシュ公。まずは、今回部下を救ってくれて本当にありがとう。貴殿の言葉を信じ、魔獣討伐に出なければ危険に晒されることはなかった。オレの失態だ。この罰は受けねばならない。オレを罰するのは、皆の命を救ってくれたロッシュ公こそ望ましい。だから、オレがいなくなった領地を公国へと帰属させたいと思っている」
「気にするなとは言い難いが、その前に聞きたいことがある。ハッキリ言えば、難民はグルドとは無関係だろ。命を懸けてまで魔獣討伐を行って、難民を助ける理由があるのか?」
グルドは、ポツポツと話し始めた。まず、僕に難民がなぜ増えているか? という質問から始めった。僕は何かしらない理由であるのかと勘ぐったが、考えても分からなかったので、先の大戦が理由だとこと答えると、意外にもその通りだと返ってきた。僕は拍子抜けしながら話の続きを聞いた。
「先の大戦では多くの兵が死んでいった。将軍と言われる者たちも生き残っているのは、オレ以外だと何人もいないだろう。王都に帰っても英雄を迎えるものはおらず、領地に帰っても住民からは避難を浴び、まともな生活を送れた者などもっと少ないだろう。幸い、オレと部隊は無傷で残り、ガムドもいたおかげでそれなりの暮らしをすることが出来た」
そんなことがあったのか。たしかに、先の大戦を経験したという将軍には会ったことがないな。そのような不遇を受けなければならないのは、やはり王が崩御して、王弟が実権を握ったことが全ての原因なのだろうか。グルドは更に話を続けた。
「オレ達はあの大戦で大きな傷を負った。体ではなく心にな。それゆえ、言葉を話せなくなったものもいた。そんな時、オレは難民の存在を知った。オレ達が引き起こした長い戦争の中で、国民が塗炭の苦しみになっていることに罪の意識を感じたのだ。すでに王や将軍はおらず、責任を取れる者がいない現状で、オレだけが呑気に生きていて良いものかと思い始めたのだ」
そうか。グルドは自責の念に囚われてしまったのか。難民になってしまったのは、自分のせいと。本来であれば、その責任は王国が負うべきものだ。しかし、先王がいた時の王国は今や存在しない。
「だがな、オレに出来ることは何もなかった。オレ達が食べる食料だって満足に得ることも出来なかった。それでも難民たちは食料のあるこの森で何とか暮らしていることを知って、何かできないかと思っていたら巨大な獣が出現して、難民たちに危害を加えてきていると聞いてな、オレはそれに飛びついた。その獣を討伐して、難民たちが少しでも安息の地を得て、長く暮らせるようにするしか、オレに出来ることはないと思ったのだ」
そうやって、自責の念が魔獣討伐に繋がっていくわけか。グルドの苦悩は僕には到底理解できるものではないが、難民を救ってやりたいという気持ちに強い共感を覚えた。僕はグルドの筋の通った考えに凄い好感を持ってしまった。グルドの部下たちもこの性格を知って、従っているのだろうな。
「話は分かった。グルドの思いはしっかりと僕が受け継ごう。この地に住む難民が公国に帰属する意志があるのならば、公国で全ての難民を受け入れて、安住の地を提供するつもりだ。もっとも、最初からこの場所に赴いたのは僕の意志を伝えるための代表者を探すためでもあったのだ。随分と遠回りしてしまったが」
グルドは、かたじけない、と言って頭をぐっと下げてきた。ただ、これで話が終わりというわけではない。難民の方はこれから代表者と会って話をしなければならないのだが、グルドの領地についての話がまだ済んでいない。僕がグルドの領地について、公国への帰属について尋ねた。すると、グルドはかなり落ち込んだ顔になって謝罪してきた。
「実はな、オレが公国へ帰属すると申し出たのには真意があってのことだったのだ。オレは先の大戦で王国に裏切られたのだ。それ故、王国への仕返しこそがオレの生涯を捧げるものだと思っていたのだ。しかし、ガムドに断られ、方々の伝手を頼りに協力を求めたが断られてしまった。そこで耳にしたのが、とある領主が王国に勝ったという噂だった。オレは信じられなかったが、ガムドがその領主の部下になったと聞いて、確信したのだ。協力を頼めるのは公国だけだ」
グルドが王国に恨みを持ったという話はガムドから聞いたな。なんでも、王の撤退の時間稼ぎをするために嘘の情報を教えられ、敵陣に突っ込んでしまったという話だったな。
「しかし、オレには差し出せるものは領地しかない。それゆえ、公国に領地の帰属を引き換えに王国への出兵を願い出るつもりだったのだ。だが、今はその気持ちも失せてしまった」
なるほど。元々、グルドに公国への帰属の意志はなかったのか。あくまでも王国を倒すための兵を借りるためだけのものだったのだな。しかし、最後の言葉が気になった。それほど王国への復讐に執着していたグルドが、なぜ変心してしまったのだ。そしたら、グルドは僕の顔を見て、ふと笑った。
「ロッシュ公に兄上の面影を見たからよ。許してくれるならば、ロッシュ公の側で兵を指揮してみたいものだな」
僕は呆然としてグルドを見ていた。グルドの兄上とはガムドの父上に当たる人物だ。相当優秀な将軍として名を馳せたと記憶している。その人物と僕のどの部分が重なるというのだ? 何度も質問したが、グルドは笑って答えようとしなかった。グルドは、改めて僕に臣下の礼をとり、グルドは正式に僕の部下となり、彼の領土は公国に併合されることになった。グルドの部下はそのままにして、とりあえずは公国の軍事の統括している一人のガムドの指揮下とすることにした。
甥のガムドの下に就くことに嫌な顔をするかと思っていたが、意外にも喜んでいるようにも見えた。不敵な笑みを浮かべて、とことん鍛えてやるか、と小声で呟いていた。ガムドの嫌そうな顔が目に浮かぶな。僕は改めてグルドに難民の代表者を紹介してくれるように頼むと、ははっ!! と言って建物を離れていった。
少しの時間が空いたので、シラーが休んでいる建物に移ると、シラーがすでに起き上がって普通に体を動かしていた。看病を任せたシェラもウトウトとしてすぐにも眠ってしまいそうだったのだ。僕が建物に入ってきたのに気づいたシラーが僕に駆け寄ってきた。
「もう大丈夫なのか。大して休んでいないが、無理していないか?」
しかし、僕の疑問にシラーは首を傾げていた。
「この地は魔素があるので、こんなものですよ。それよりもロッシュ様が無事で本当に良かったです。やはり、私のご主人様となるお方はここで死ぬようなお人ではないのですね。ますます惚れてしまいます」
そういって、僕とシラーとの間の距離は徐々に近寄っていったところで、シェラが大きなため息をしたので、近づくのが止まってしまった。シェラが、すこし冷たい目をこちらに向けてきて、一言。
「疲れたから、お酒をちょうだい」
いやいやいや。もう少ししたら、サノケッソの街に戻る予定なのだ。ここで飲んだら帰りが大変だろうに。すると、シラーも私も飲みたい気分です、と言ってきたので、今日だけはシラーのわがままを聞いてもいいと思い、酒樽を取り出した。それから、二人の酒盛りが始まったようなので、僕は元の建物へと戻って行った。
そこには、グルドの他、三人の初老の男が座って待っていた。どうやら、この集落の代表者達らしいな。これからどんな話になるのだろうか。
僕達が話し合う内容は、グルドが治める領土の公国への帰属についての話し合いだった。その話し合いが始まる前に、グルドは礼を言ってきた。
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「先の大戦では多くの兵が死んでいった。将軍と言われる者たちも生き残っているのは、オレ以外だと何人もいないだろう。王都に帰っても英雄を迎えるものはおらず、領地に帰っても住民からは避難を浴び、まともな生活を送れた者などもっと少ないだろう。幸い、オレと部隊は無傷で残り、ガムドもいたおかげでそれなりの暮らしをすることが出来た」
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「オレ達はあの大戦で大きな傷を負った。体ではなく心にな。それゆえ、言葉を話せなくなったものもいた。そんな時、オレは難民の存在を知った。オレ達が引き起こした長い戦争の中で、国民が塗炭の苦しみになっていることに罪の意識を感じたのだ。すでに王や将軍はおらず、責任を取れる者がいない現状で、オレだけが呑気に生きていて良いものかと思い始めたのだ」
そうか。グルドは自責の念に囚われてしまったのか。難民になってしまったのは、自分のせいと。本来であれば、その責任は王国が負うべきものだ。しかし、先王がいた時の王国は今や存在しない。
「だがな、オレに出来ることは何もなかった。オレ達が食べる食料だって満足に得ることも出来なかった。それでも難民たちは食料のあるこの森で何とか暮らしていることを知って、何かできないかと思っていたら巨大な獣が出現して、難民たちに危害を加えてきていると聞いてな、オレはそれに飛びついた。その獣を討伐して、難民たちが少しでも安息の地を得て、長く暮らせるようにするしか、オレに出来ることはないと思ったのだ」
そうやって、自責の念が魔獣討伐に繋がっていくわけか。グルドの苦悩は僕には到底理解できるものではないが、難民を救ってやりたいという気持ちに強い共感を覚えた。僕はグルドの筋の通った考えに凄い好感を持ってしまった。グルドの部下たちもこの性格を知って、従っているのだろうな。
「話は分かった。グルドの思いはしっかりと僕が受け継ごう。この地に住む難民が公国に帰属する意志があるのならば、公国で全ての難民を受け入れて、安住の地を提供するつもりだ。もっとも、最初からこの場所に赴いたのは僕の意志を伝えるための代表者を探すためでもあったのだ。随分と遠回りしてしまったが」
グルドは、かたじけない、と言って頭をぐっと下げてきた。ただ、これで話が終わりというわけではない。難民の方はこれから代表者と会って話をしなければならないのだが、グルドの領地についての話がまだ済んでいない。僕がグルドの領地について、公国への帰属について尋ねた。すると、グルドはかなり落ち込んだ顔になって謝罪してきた。
「実はな、オレが公国へ帰属すると申し出たのには真意があってのことだったのだ。オレは先の大戦で王国に裏切られたのだ。それ故、王国への仕返しこそがオレの生涯を捧げるものだと思っていたのだ。しかし、ガムドに断られ、方々の伝手を頼りに協力を求めたが断られてしまった。そこで耳にしたのが、とある領主が王国に勝ったという噂だった。オレは信じられなかったが、ガムドがその領主の部下になったと聞いて、確信したのだ。協力を頼めるのは公国だけだ」
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「しかし、オレには差し出せるものは領地しかない。それゆえ、公国に領地の帰属を引き換えに王国への出兵を願い出るつもりだったのだ。だが、今はその気持ちも失せてしまった」
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しかし、僕の疑問にシラーは首を傾げていた。
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そういって、僕とシラーとの間の距離は徐々に近寄っていったところで、シェラが大きなため息をしたので、近づくのが止まってしまった。シェラが、すこし冷たい目をこちらに向けてきて、一言。
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いやいやいや。もう少ししたら、サノケッソの街に戻る予定なのだ。ここで飲んだら帰りが大変だろうに。すると、シラーも私も飲みたい気分です、と言ってきたので、今日だけはシラーのわがままを聞いてもいいと思い、酒樽を取り出した。それから、二人の酒盛りが始まったようなので、僕は元の建物へと戻って行った。
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