途中闇堕ちしますが、愛しの護衛騎士は何度でもわたしを愛します

りつ

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生きている実感*

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 自分を見る彼の表情にリュシエンヌはぎくりと固まる。

「だ、だめよ、ランスロット。まだ安静にしてなくちゃ……」
「すみません、姫様。でも、もう俺、限界なんです」
「だめ。我慢して、んっ」

 口を塞がれ、咥内を味わい尽くすように貪られる。息苦しさを覚えつつ、久しぶりのキスにリュシエンヌは溺れそうになる。

(だめ……。ランスロットのお腹の怪我、まだ治っていないんだから)

 流されそうな理性を心配する気持ちで押しとどめ、リュシエンヌは彼の頬へ触れて、口づけをやめさせる。

「はぁ、はぁ……、ね、ランスロット、もう、いいでしょう?」

 息も絶え絶えに必死に言葉を紡ぐリュシエンヌにランスロットは微笑んだ。わかってくれたかと思えば――

「ええ。今度は唇以外にキスしてほしいんですよね」
「全然ちが、きゃっ」

 リュシエンヌの胸元を引きずり下ろし、ランスロットは二つの膨らみを挟むようにしてその間に顔を埋めた。

「ああ、姫様の胸……柔らかくて、甘い香りがして、最高だ……生きててよかった」
「んっ、やっ、何言って、あんっ」

 谷間を堪能していたランスロットは舌で乳輪を舐め、蕾をぱくりと咥えてねんごろに舌先で転がし始める。

「ふっ……やっ、舐めちゃ、だめ……ぁ、指でくりくりするのも、だめ……っ」

 ランスロットの髪を引っ張ってやめさせようとするが、彼は無視して執拗に胸を愛撫する。おかげで蕾はツンと尖り、ランスロットの唾液でいやらしく濡れていた。

 ランスロットはその出来栄えにうっとりと微笑み、「可愛い」と勃起した蕾を優しく弾いた。

「やんっ……ひどい。だめって言っているのに」

 涙目で睨んでも、ランスロットはちっとも反省した素振りを見せない。

「姫様のだめ、なんだか久しぶりに聞きました」

 一度目の人生では恥ずかしさもあって、しょっちゅう嫌だと口にしていた。
 四度目ではほとんど言わなかった。

 記憶はなくても、ランスロットも何か感じるものがあるのかもしれない。

 そう思うと、リュシエンヌの目にはみるみるうちに涙が溜まっていった。これにはさすがにランスロットも困った顔をする。

「俺に抱かれるの、そんなに嫌ですか?」
「ちがっ……だって、あなたがお腹刺されて、一生目が覚めないかもしれないって言われて、死んじゃったらどうしようって、わたし、すごく怖くて……っ」

 もう二度と会えないかもしれないと思ったのだ。

 涙ながら言葉にするリュシエンヌを慰めるようにランスロットが頬をすり寄せ、抱きしめる。

「すみません。たくさん、心配させてしまって」

 違う、と首を横に振る。ランスロットは悪くない。彼は命懸けで自分を助けて、守ってくれた。

「姫様。俺は死んでなんかやりませんよ。ようやく貴女を苦しめる者がいなくなって、貴女と思う存分愛し合うことができるんですから」
「ほんとう?」
「ええ、本当です」
「……じゃあ、安静にして」

 ランスロットはにっこり笑って、「それはできません」と断った。

「どうして!」
「姫様を味わうことが俺にとって一番の特効薬になります」
「そんな非科学的なこと、んむっ」

 ランスロットはまた口を塞いでくる。リュシエンヌも最初は抗おうとしたが、ランスロットの自分を求める表情に、徐々に絆されていく。

「姫様……リュシエンヌ、好きだ……愛している……」
「ふ……ぅ……」
「姫様は? 俺のこと、好き?」
「ん……、わたし、も……」

 許すように舌をおずおずと差し出して搦めれば、ランスロットは嬉しそうに目を細めた。

「姫様……もっと、言ってください……」
「ぁ……好き、ランスロットのこと、大好き……」
「もっと……」

 ランスロットの手が裾へ潜り込んで、太股を撫でたかと思えば、蜜口につぷりと指を入れてきた。
 そこはもう十分濡れそぼっており、リュシエンヌは軽く背中を反らせ、甘い声を上げてしまう。軽く達して頭がぼんやりする中、ランスロットにこの気持ちを伝えなくてはと必死で口にする。

「あぁ……好き、ランスロット……」
「可愛い、姫様……キスも、してください……」

 我儘にねだってくる夫の首に腕を回し、腰を浮かせてリュシエンヌはランスロットの口に唇を重ねる。

 拙く短いキスに時折ランスロットの舌が深く入り込んで、ねっとりと舌を吸われると、リュシエンヌの表情はとろんと蕩けたものへ変わっていく。ただただ彼が愛おしくて、もっと愛し合いたいという貪欲な願いに支配される。

(気持ちいい……ランスロット、好き……)

 ちゅぷちゅぷと淫音を鳴らしていた指が引き抜かれ、昂りがぐりぐりと花芽を押し上げていた。

「リュシエンヌっ、もう挿入れたいっ、貴女の中にっ」
「うん、きて……、わたしの中にランスロットの大きくて、熱いの、欲しい、あっ……ん、っく――」

 ずぶずぶと熱い肉塊が自分の中へ押し入ってきて、リュシエンヌは声も出ず、ただ強く彼のものを締めつけた。ランスロットが快感の声を漏らす。

「あぁ、いい……姫様、きつくて……やっと、貴女と一つになれた」

 感極まった声を上げながら、ランスロットはリュシエンヌの身体を揺さぶっていく。溜まっていたのか、すぐに熱い飛沫が注がれ、リュシエンヌは身体を震わせた。愛液と白濁した液が結合部から溢れ出し、窄まりへ伝っていくのがわかる。

「ん、んっ……あ、また、大きくなって……」

 ランスロットの雄芯はすぐに硬さを取り戻し、リュシエンヌの中を動き始める。

 最初はゆっくりと蜜口と奥を行き来していたが、次第に最奥へ亀頭をくっつけて子宮全体を揺らすように揺らし始めたので、リュシエンヌは自分を制御できなくなっていく。

「はぁ、ぁっ……そこ、いいっ――……、んっ、んんっ、ぅ……っ」

 細切れの声を上げながら、呼吸すら奪うような激しい口づけを何度もされて、リュシエンヌは追いつめられていく。ランスロットと一緒がいいと声にならない言葉で唇を震わせれば、彼は蕩けるような微笑を浮かべて微かに頷き、さらに激しく腰を動かした。

「あっ……、んんっ、もう、いくっ……あ、ん――っ……」
「くっ、姫様っ――」

 二人は同時に達し、頭が真っ白になるほどの愉悦に染め上げられ、リュシエンヌは死んでこのまま天へ昇っていくような気がした。

「リュシエンヌ……愛してる……」

 だがランスロットの熱い温もりが、この世へ引き留める。いや、死んでもまた蘇らせてくれる。彼の想いが、何度でも自分を救ってくれる……。

「ランスロット、一生そばにいて……」
「ええ、もちろん。ずっと貴女のそばに、いた……痛っ」

 痛い?

 何気なく首から下へ目をやって、リュシエンヌはぎょっとした。

「ランスロット! あなた血が出ているわ!」

 傷口が開いたせいか、包帯を赤く染めていた。

「あはは、少し、いや、だいぶ興奮しすぎたせいですかね、あっ、痛い……。笑うと、腹にくる……」
「馬鹿なこと言ってないで早くお医者さまを呼ばないと!」
「や、待って、姫様。今その格好で行くと、いろいろまずい……」

 その後医者が呼ばれて、二人そろって注意を受け、その様子を生温かい目でボードゥアンに目撃されて、リュシエンヌは顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたのだった。

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