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らぶ1ぐらむ♡ 「このまま『おかえりっくす♡』がしたいなぁ…って♡♡♡」

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――ここは××県向井霞市扇橋区の山萩町(××けんむかいかすみしせんきょうくのさんはぎちょう)。

九月もあと少しで終わりを迎えそうなとある平日水曜日、肌寒さも感じ始めてきた午後の七時を少し過ぎた時刻。




「はぁぁつっかれたぁ……予定より帰るの遅くなっちゃったよ。あ~…こんな時こそ糖斗くんの可愛い可愛い笑顔で癒されたいぃ……タイミング悪くて連絡入れそびれちゃったけど、糖斗くんこの時間だとちょうど夕飯食べてる頃かなぁ? あとでLIMEして――…」


言いながら、平日は会社員として働く現在二十七歳の青年『塩崎広登(しおざきひろと)』が、ここ山萩町にあるほんの一年前ぐらいにできたばかりの比較的新しめのコーポ・ぷららという二階建てアパートの、自身の部屋となる二階角のb-4号室のドアをネクタイを緩めながらも、ガチャガチャガチャリと開け――た、その先に。



「おっ帰りなさぁい広登さんっ♡♡♡」
「――…え、」
「へへへぇ~どうよコレぇ♡ 似合ってる? 似合ってる?♡ 昨日の夜うちで夕飯食ってん時にさぁ、広登さんが
『そうだなぁ…仕事から帰って来た時に裸エプロンの格好で糖斗くんが玄関で俺を「お帰りなさい♡」って出迎えてくれたりなんかしたら、明日からも絶対絶対俺仕事死ぬ気で頑張れること間違いなしかもだ♡♡♡』ってそーオレに言ってたっしょ♡♡ だからソレを今日絶対に実行しようって、オレ昨日の夜からず~っと密かに決めてたんだよね! そんで広登さんちの合い鍵使って、先に飯作ってこうして帰ってくる広登さんのこと玄関でサプライズで待ってたんだぁ♡♡ ねっ、どうこのフリフリエプロン姿っ? コレねぇ、今日大学の帰りに街のほう行って頑張って探してきたの! もともと女の子用なのかサイズちょ~っち小さめでキツキツなんだけどさ、広登さん気に入って……って、広登さん? どったの、黙ったまんまで……っあ、あー…あはは……あれかな、もしかしなくてもオレってば実はめちゃくちゃハズしちゃってた、とか」
「ちっっがあぁぁぁぁぁぁうっ!!!!!!」
「ひゃぁっ!!?? …え、ひ、広登さんどっどうしたのさ、いきなり何がちが…はわぁっ!? ……っ、ぇ、えと…ソレ…お、おちんぽ、広登さんのおちんぽ、て、テント張って…♡」
「~~~~~~っそうだよ!!!! 玄関開けてえろえろな裸エプロンの糖斗くん視界に入れた瞬間即勃起MAXしたよっ!!! つかするっしょ!!? 可愛い恋人が仕事で疲れた俺のために昨日の今日で即サプライズとして実行してくれてたとかさっ、こんなん嬉しすぎて勃起どころか今すぐ射精しそうだよっありがとう糖斗くんマジで大好き愛してるっ!!!!」
「っ……そ、そっか、へへ、勃起しちゃうほど広登さんが喜んでくれたなら、オレも頑張った甲斐があったなぁ…なんて♡ お、オレもね、広登さんのこと大好きで、あっ、愛してるよ…♡♡♡」
「と、糖斗くん…っ♡♡♡」



なんとそこには『砂川糖斗(さがわとうと)』という、同じくこのコーポ・ぷららの二階のb-4号室のお隣のb-3号室の住人にして、広登が入居した当初から塩原広登の『塩』と砂川糖斗を略して『砂糖』と、互いの名前に塩と砂糖が入っているというちょっとしたことから意気投合し仲良くなり、そこからさらに関係が進みほんの二週間前に広登と『恋人同士』になったばかりの、アパート近くの景上斎大学(けいじょうさいだいがく)の3年に通う二十歳の青年が、昨晩の夕食での会話の中で広登が言葉にした通りの『裸エプロンの姿』で、彼の帰りを明るくお出迎えする姿があったのだった。


そうして、



「っ、それで、さ…広登さん」
「ん?」
「あ、あのオレ……っオレもさ、実は一個広登さんにお願いしたいコトがある、んだけども…いーい?」
「お願いしたいこと……っ、もっちろん!! こんなに可愛いお出迎えしてくれたんだもんっ、糖斗くんがしたいコトがあるなら俺何がなんでも絶対叶えてみせるからっ!! 今ならこの先一週間分の仕事だって頑張れそうな気がするからぁっ!!!」
「!! ちょっあははっ、も~仕事疲れの広登さんに元気になってもらいたくてこの格好したとはいえ、さすがに一週間分は頑張りすぎだよ~♡」
「…あ、っはは、ごめん嬉しすぎたせいかつい…」
「ううん、広登さんのそーいうところもオレすっげぇ好きだよっ♡」
「と、糖斗くぅん♡♡」
「……っで、ね…オレが広登さんにお願いしたいコトはさ――…」

さわ♡ さすさすすりすりすりりぃ…♡♡♡

「っ!? とっ、ととと糖斗くっ」
「…へへ♡ オレのお出迎え裸エプロン姿を見て、ココ…スラックス越しでもわかるぐらいにこんなにおちんぽガチガチに勃起してくれた素敵でスケベなオレの恋人さんと、このまま『おかえりっくす♡』がしたいなぁ…っ♡♡♡」
「お、『おかえりっくす』…て、」
「『おかえりなさい広登さんっオレとせっくすしよっ♡』を略しておかえりっくす♡ オレが勝手に考えた造語? 
ってヤツなんだけどさ……えへへ可愛くなぁい?」
「なっ…!!? っ~~~~~~~か、か゛わ゛い゛い゛…♡♡♡ 俺の糖斗くんが今日も絶好調に可愛すぎるぅ……お、おかえりっくす、って…おかえりなさい広登さんっオレとせっくすしよっ、てぇ…♡♡♡」
「…っだから広登さん、良ければオレとおかえりっくすしてほし」

ぐいぃっ!! ぐぐぐっぐいぐいグリリぃぃ♡♡♡

「んあぁっ♡♡♡ …っひ、ろとさん、いきなり前からおちんぽ押し付けはぁ…んんっ♡♡」
「っこ、んなえろえろ造語まで作っちゃう可愛すぎる恋人が目の前にいるのにっ、んぐぅ…ちんぽ大人しくさせてるなんか無理だって♡♡ はっ、はぁはぁはぁはぁぁ♡♡♡」

ぐいぐいゴリゴリっカクカクカクぅぅ♡♡♡

「あっんんぅひろとしゃっ、広登さんのエプロン越しのおちんぽ攻撃激しっあぁぁんっ♡♡♡」
「はっはっ糖斗くん糖斗くん糖斗くぅぅぅんっ♡♡ するするするぅっ♡♡♡ 俺糖斗くんとこのままここで『おかえりっくす♡』今すぐ絶対するからぁぁぁぁっ♡♡♡♡」
「っ広登さ、んむぅっんぁ――…♡♡♡♡」




午後七時すぎ。アパートの自室の扉を開けたその先で、自分が冗談半分で口にしたことの通りの裸エプロンというえろかわにもほどがある格好で出迎えてくれただけでは留まらず、『おかえりっくす♡』=『おかえりなさい広登さんっオレとせっくすしよっ♡』との造語まで作って自分をいやらしくも可愛らしい笑みでもってセックスのお誘いをしてきた目の前の年下恋人に対し、
すっかり仕事の疲れなんてどこかに吹っ飛んだどころかむしろ興奮でスーツのスラックス越しでもハッキリとわかるぐらいに自身の息子をフル勃起させた広登は、ガチャガチャバタンっと器用に後ろ向きに自室の扉のドアを閉めつつも、そのまま自分を想定以上に元気にすることに成功した裸エプロン姿の愛しの糖斗へ勢いよく深いキスをおくったのだった。


塩原広登・二十七歳と、砂川糖斗・二十歳。
ほんの二週間前にお付き合いをスタートさせた、とあるアパートに住む仲良しのお隣さんで七歳差カップルたちの――お塩とお砂糖のらぶらぶおかえりっくすは、まだまだ始まったばかりである♡



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