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鬼の世界へ

34 少女の屠殺

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 イマさんが牧場の通用口から連れてきて一緒に入室してきたのは、実年齢13歳、17歳相当の女の子です。女子高生って感じの見た目ですね。やはり、首輪は既に外されています。

 ここでは通常、女の子は15歳相当で屠殺されます。なのに、この子は17歳相当。
何故かというと、白首輪であっても赤首輪の予備だったのだそうです。
他の候補との兼ね合いもあって、出荷が少し伸ばされていたけど、結局必要なくなった…。だから、この年齢でということ。
 そんな場合もあるんですね。

 あと少し運が良ければ、赤首輪になった子。
 いや、これは運が良かったのか、悪いかったのか…。
 う~ん、でも、さっきのカリさんの話では、やっぱり悪かったのよね。

 赤首輪をつけた私が言うのも何ですが、赤首輪候補だった子ですからアイドルのような綺麗で可愛い女の子です。
 いや、白首輪も含めてみんな可愛い子ばかりなんですよ。
だけども、その中でも上位ってことです。

「あいつも、まだ自分が死ぬことを知らない。
牧場からは、別の場所へお嫁に行くということで祝われて連れ出される」

「お嫁……」

「赤首輪の場合はそのままの意味だが、白首輪には、待っているのは死だ。
尿も事前に出させていない。大便も抜かない。そういうのを垂れ流す動画が好まれるからだ」

 そ、そんな…。男の子は綺麗に楽に死なせてあげるのに、女にはそんな惨めな…。普通、逆でしょうに!


 屠殺場の方では…。

「さて、嫁ぐ前の最終の検査だ、裸になって、ここへ横になれ」

 イマさんの指示。女の子は、もうビクビクしています。多分、臭い…。前の屠殺のすぐ後なんです。臭いで危険を感じ取ったのかもしれません。
でも逆らわず、恐る恐る裸になって、その可憐な裸体を不安気にベッドに横たえます。
 イマさん即座にベッド付属の拘束具で彼女の右手首、左手首を固定。驚きの表情の彼女の右足首、左足首も固定。

「えっ、えっ。こ、これはどういうことですか?」

 狼狽うろたえる女の子。

「これからお前を殺し、食肉用として解体する」

「はあっ? こ、殺す? 冗談止めてください!
それに、なんですか、その食肉用って!」

「そのままの意味だ。お前は肉として食われるのだ」

「そ、そんな! 私、お嫁に行くのじゃなかったの? た、食べられる? い、イヤ~!!」

 暴れようとする女の子。でも両手両脚をしっかり固定されていて、逃げられません。

 その後は……。
 ゴメンナサイ。あまり詳しくは描写できません。
 いや、私は最後までシッカリ見ました。吐き気を何とか抑え、涙を流しながら…。

 女の子は……大声で泣き叫び、もがき苦しみながら……。お腹を裂かれ、ゆっくり少しずつ消化器系の内臓から引き出され、おしっこやウンチを盛大に漏らし、血みどろになって痙攣し、嘔吐し、血涎を垂らし……。動かなくなりました。
 お腹と胸の中の全ての内臓が無くなったところで首をゴリゴリ切り落とされて、終了となったのです。

 吐き気を必死で押さえていた私はカリさんに連れ出され、お部屋に送られました。
真っ青な顔をしていたそうです。
 その日は、夕食を辞退しました。




 翌朝。イマさんカリさんが心配そうに起こしに来てくれました。

「ごめんなさい。強引に見るって言っておいて、あのザマです」

「何を言う。あれを見て、そうならない方がオカシイ」
「そうだ、美玖はおかしくない。正常だ」

「有難うございます。で、ですね。ちょっと困った事態になりまして……」

「ど、どうした美玖!」
「何があった美玖!」

「い、いや、私、生理になっちゃったみたいなんです。で……ね」

 この世界に来て、私はこの着物を着せられました。この着物のみ。下着は一切つけていないのです。
 ですから生理になると垂れ流し…。ベッドも汚しちゃった。

「なんだ、そういうことか」
「驚かせるな美玖。それなら、これを使え」

 カリさんが出してくれたのは、えっと…。フンドシ…?
当て布をし、フンドシ状のモノを付けさせられました。なんか、変な感じです。
 汚れてしまった着物は、新しい物に……。

 私の生理はいつも5日くらいで終わります。周期は28日くらい。今日が前の生理から丁度28日目です。
 その前回は29日でした。大したズレは有りません。となると、その次も大体28日後くらい。だとすると、排卵日は、この真ん中くらいになるのかな? だいたい二週間くらい後ってところなんでしょうか。
 それくらいの時にセックスさせてもらって、妊娠すれば…。私は昨日の女の子みたいにならずに済みます。
 絶対に、あんなふうにされるのはイヤです!!
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