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10 切腹の前儀式
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白小袖姿に着替えた私。介添え役の美鈴も同じ姿。
ああ、今日の彼女は介錯役ではありません。介添え役です。私、自分で心臓を抜き取って死にますので、介錯は不要です。
とは言っても、終わった後の遺体処理として、彼女に首切断してもらうんですがね。
まあ、その時には私はすでに絶命しているはずですから、やはり、介錯とは違います。それは単なる解体処理です。
今回の彼女は、私の特殊な切腹を手伝ってくれる介添え役。
そして、カメラの前で生きたままの私の心臓を食べてもらい、次の斎巫になってもらうのです。
そうそう、事前準備として遺書も書きましたよ。女子切腹同好会の恒例です。
ただ、今まで切腹した皆が書いたような、「痕跡も残さず行方不明になってしまうコトに関しての裏工作のため」の遺書ではありません。
本当の遺書。私の死後に美鈴が困らないようにする為、自分の意志で地位を美鈴に譲り渡すことを記した、教団幹部宛のものです。
撮影もしていますので、これで「地位を得るために私を殺した」と美鈴が疑われることはないはず。
私の死の事後工作は、教団の方で適当にしてくれるでしょう。病死でも事故死でも、何でもよいですよ。お願いします。
勿論、切腹前の潔斎も済ませています。斎巫交代の神聖な切腹ですからね。切り開くお腹は当然ながら、胸やアソコからお尻の穴まで。きちんと丁寧に洗い清めてから臨みました。
但し、排泄の方は程々に。無理に体内の物を出し切ったりしていません。それらをも全て曝す切腹をしますからね。
そう、あの、夢で見た切腹の実行ですよ!
さて、切腹前には、切腹膳。これも用意してもらいました。
食べるという行為は、まさに命を保つためにするもの。その食事をした直後、生命を維持しようと盛んに働いている自らの内臓を引き出して公開し、果てる。
これって、より一層、死が際立つことになり、エモいと思うんですよね。
膳の準備と調理をしてくれたのは美鈴です。他の人に頼めませんから……。
美紀さんの時みたくコノシロでしたかったけど、そんな特殊な魚を準備すると、幹部たちにバレる恐れがあります。
ですので魚は、大衆魚であって簡単に手に入る『イ・ワ・シ』。雑魚の私にはお似合いでしょう?!
これを、頭と内臓を除いた状態にして焼いてもらいました。内臓を出し、首を斬られた切腹後の私を象徴するものです。
結果的に、これも夢の切腹膳と同じものになっていますね。
そのお膳が、美鈴によって私の前に運ばれてきて置かれました。
イワシ・・・。脂がのっているし、程よい塩加減で美味しい。美鈴ってば、料理上手いね。
ご飯の湯漬けも一口、二口・・・。しっかり咀嚼。
これが、私の最後の食事なんです。良く味わいます。
コクっと飲み込むと、食道をスルスルと下り、胃の中へクチョッと納まる。
私の胃はジワーッと胃液を分泌。ゆっくりしっかり、その咀嚼物と混ぜ合わせ、捏ねてドロドロの状態に消化。少しずつ順に、小腸の方へと送ってゆくのです。
まあ、切腹する時には、まだ消化の真っ最中で、胃の中に留まっている頃でしょうけどね……。
いずれにしても、消化吸収しようと元気に活動を始めた胃や腸を、これから引き出しちゃうんですよ。興奮してきたぞ!
お膳に付いているお酒、やっぱり少しむせちゃいました。私は、お酒は苦手。
未成年が飲むからだって?
お子様で悪うございましたね。これは儀式ですから、仕方ないでしょう。
夢では半分残したけれども、無理してゴックンと全部飲んでしまいます。アルコールには胃腸の働きを活性化させる効果があるというからね。とにかく元気に動いている内臓を引き出したいのよ。
さて、お膳を下げてもらって、次に運ばれて私の前に置かれたのは、三方に乗せられた柄の外された刃物。女子切腹同好会特別製の、切腹専用刃物です。この刃物でお腹を切るのです。
更に、カッターナイフと、大き目の透明ボウル3つと、小さ目の透明ボウル1つ。また、調理で使うようなゴムベラも用意され、脇に置かれました。
これらを何に使うかは、追々・・・。
以上で、前儀式と準備は完了しました。
いよいよ、です。ずっとやりたかった切腹、ついに、ついに、実行できます。
私を撮影する3台のカメラは、切腹膳を頂くところからすでに撮っていますからね。記録の方も大丈夫。
「女子切腹同好会第14代目会長、そして、現斎巫である新瀬有香。只今より切腹いたします。私の後の斎巫には、本日の介添え人である紀藤美鈴を指名します。彼女に私の生心臓を捧げます」
開始宣言と斎巫後継指名を終え、いったん立ち上がり、白小袖を脱ぐ。
下着は着けていません。着ているのは、小袖一枚のみですので、脱げば直ぐに全裸。
さあ、私の一糸纏わぬ裸体。シッカリ撮影してもらいましょう。
自慢の形良い左右の乳房は、大き過ぎず小さ過ぎずで、ツンと上を向いている。乳輪は澄んだピンク色の極上オッパイ。素敵でしょ。
胸の他も、上品で控え目なアンダーヘアに、17歳の若く張りのある肌……。出産は経験しましたけれども、体型は前に戻っていて崩れていませんからね。標準体型ではありますが、それなりに綺麗だと思います。
私の肉体の最後の記録となるのです。手で隠したりしませんから、どうぞ、隅から隅までジックリとご覧ください。
美鈴も小袖を脱いで裸になります。介添え役であると同時に、彼女は次の斎巫。斎巫の行う供物の儀式は裸でするのがキマリですからね。
それまでに経験してもらった生贄儀式でも同じように全裸になってもらっていましたから、もう躊躇はありません。すっぱり脱いで全裸になりました。
う~ん、何度も見てきたけど、やっぱり彼女の裸体、美しいな。これじゃあ、主役の私が霞んじゃいませんかねぇ。
まあいいよ。彼女がこの後の主になるんだからね。それに、あの位置ならカメラにはあんまり映ってないだろうし・・・。
ああ、今日の彼女は介錯役ではありません。介添え役です。私、自分で心臓を抜き取って死にますので、介錯は不要です。
とは言っても、終わった後の遺体処理として、彼女に首切断してもらうんですがね。
まあ、その時には私はすでに絶命しているはずですから、やはり、介錯とは違います。それは単なる解体処理です。
今回の彼女は、私の特殊な切腹を手伝ってくれる介添え役。
そして、カメラの前で生きたままの私の心臓を食べてもらい、次の斎巫になってもらうのです。
そうそう、事前準備として遺書も書きましたよ。女子切腹同好会の恒例です。
ただ、今まで切腹した皆が書いたような、「痕跡も残さず行方不明になってしまうコトに関しての裏工作のため」の遺書ではありません。
本当の遺書。私の死後に美鈴が困らないようにする為、自分の意志で地位を美鈴に譲り渡すことを記した、教団幹部宛のものです。
撮影もしていますので、これで「地位を得るために私を殺した」と美鈴が疑われることはないはず。
私の死の事後工作は、教団の方で適当にしてくれるでしょう。病死でも事故死でも、何でもよいですよ。お願いします。
勿論、切腹前の潔斎も済ませています。斎巫交代の神聖な切腹ですからね。切り開くお腹は当然ながら、胸やアソコからお尻の穴まで。きちんと丁寧に洗い清めてから臨みました。
但し、排泄の方は程々に。無理に体内の物を出し切ったりしていません。それらをも全て曝す切腹をしますからね。
そう、あの、夢で見た切腹の実行ですよ!
さて、切腹前には、切腹膳。これも用意してもらいました。
食べるという行為は、まさに命を保つためにするもの。その食事をした直後、生命を維持しようと盛んに働いている自らの内臓を引き出して公開し、果てる。
これって、より一層、死が際立つことになり、エモいと思うんですよね。
膳の準備と調理をしてくれたのは美鈴です。他の人に頼めませんから……。
美紀さんの時みたくコノシロでしたかったけど、そんな特殊な魚を準備すると、幹部たちにバレる恐れがあります。
ですので魚は、大衆魚であって簡単に手に入る『イ・ワ・シ』。雑魚の私にはお似合いでしょう?!
これを、頭と内臓を除いた状態にして焼いてもらいました。内臓を出し、首を斬られた切腹後の私を象徴するものです。
結果的に、これも夢の切腹膳と同じものになっていますね。
そのお膳が、美鈴によって私の前に運ばれてきて置かれました。
イワシ・・・。脂がのっているし、程よい塩加減で美味しい。美鈴ってば、料理上手いね。
ご飯の湯漬けも一口、二口・・・。しっかり咀嚼。
これが、私の最後の食事なんです。良く味わいます。
コクっと飲み込むと、食道をスルスルと下り、胃の中へクチョッと納まる。
私の胃はジワーッと胃液を分泌。ゆっくりしっかり、その咀嚼物と混ぜ合わせ、捏ねてドロドロの状態に消化。少しずつ順に、小腸の方へと送ってゆくのです。
まあ、切腹する時には、まだ消化の真っ最中で、胃の中に留まっている頃でしょうけどね……。
いずれにしても、消化吸収しようと元気に活動を始めた胃や腸を、これから引き出しちゃうんですよ。興奮してきたぞ!
お膳に付いているお酒、やっぱり少しむせちゃいました。私は、お酒は苦手。
未成年が飲むからだって?
お子様で悪うございましたね。これは儀式ですから、仕方ないでしょう。
夢では半分残したけれども、無理してゴックンと全部飲んでしまいます。アルコールには胃腸の働きを活性化させる効果があるというからね。とにかく元気に動いている内臓を引き出したいのよ。
さて、お膳を下げてもらって、次に運ばれて私の前に置かれたのは、三方に乗せられた柄の外された刃物。女子切腹同好会特別製の、切腹専用刃物です。この刃物でお腹を切るのです。
更に、カッターナイフと、大き目の透明ボウル3つと、小さ目の透明ボウル1つ。また、調理で使うようなゴムベラも用意され、脇に置かれました。
これらを何に使うかは、追々・・・。
以上で、前儀式と準備は完了しました。
いよいよ、です。ずっとやりたかった切腹、ついに、ついに、実行できます。
私を撮影する3台のカメラは、切腹膳を頂くところからすでに撮っていますからね。記録の方も大丈夫。
「女子切腹同好会第14代目会長、そして、現斎巫である新瀬有香。只今より切腹いたします。私の後の斎巫には、本日の介添え人である紀藤美鈴を指名します。彼女に私の生心臓を捧げます」
開始宣言と斎巫後継指名を終え、いったん立ち上がり、白小袖を脱ぐ。
下着は着けていません。着ているのは、小袖一枚のみですので、脱げば直ぐに全裸。
さあ、私の一糸纏わぬ裸体。シッカリ撮影してもらいましょう。
自慢の形良い左右の乳房は、大き過ぎず小さ過ぎずで、ツンと上を向いている。乳輪は澄んだピンク色の極上オッパイ。素敵でしょ。
胸の他も、上品で控え目なアンダーヘアに、17歳の若く張りのある肌……。出産は経験しましたけれども、体型は前に戻っていて崩れていませんからね。標準体型ではありますが、それなりに綺麗だと思います。
私の肉体の最後の記録となるのです。手で隠したりしませんから、どうぞ、隅から隅までジックリとご覧ください。
美鈴も小袖を脱いで裸になります。介添え役であると同時に、彼女は次の斎巫。斎巫の行う供物の儀式は裸でするのがキマリですからね。
それまでに経験してもらった生贄儀式でも同じように全裸になってもらっていましたから、もう躊躇はありません。すっぱり脱いで全裸になりました。
う~ん、何度も見てきたけど、やっぱり彼女の裸体、美しいな。これじゃあ、主役の私が霞んじゃいませんかねぇ。
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