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第八章 帝国との紛争
第五百七十四話 夜会の終わりと新たな目標
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そして、夜会の主催者である陛下が姿を現しました。
如何にも威厳のある貴族服で、勲章もたくさん身につけていました。
早速グラスを手にして、乾杯の挨拶を行った。
「今宵は国を守りし勇者を招くことができ、余も非常に嬉しく思う。時間の許す限り楽しもうではないか。それでは、乾杯とする。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
高らかに乾杯の挨拶がされ、僕もジュースの入ったグラスを掲げた。
そして、音楽も流れる中夜会がスタートした。
最初に陛下に挨拶をしないといけないのだけど、僕は男爵だから後の方かなと思った。
でも、フランソワーズ公爵家と一緒に挨拶することになったので、一番最初に陛下の元に向かいました。
「この度は、夜会にお招き頂き感謝申し上げます」
「招待頂き、ありがとうございます」
「うむ。特に、ポラリス卿は国を守るため大きな働きをしたのだ。存分に楽しんで行くが良い」
陛下も、とても満足そうに頷きながらギルバートさんと僕の挨拶を受けていました。
陛下や王族の方は他の人の挨拶も受けるので、僕たちは直ぐに次の人に場を譲ります。
そして、先に食べておいた方がいいというので、子ども用のテーブルのところに移動して美味しそうなオードブルを食べ始めました。
「「わあ、おいしー!」」
「アオン!」
思わずクリスちゃんとマヤちゃん、そしてユキちゃんもニンマリとする美味しさだった。
僕も皿に盛って食べていくけど、本当に美味しい料理だった。
こんなに美味しい料理って、今まで経験がないよ。
ウェンディさんもアレックスさんも、もりもりと美味しそうに料理を食べていました。
「あらあら、美味しそうに食べているわね」
「「とっても美味しいの!」」
「ふふ、それは良かったわね」
挨拶を終えたヒルダさんが、チャーリーさんと一緒に僕たちのところにやってきました。
今日は陛下が美味しい料理を出すように指示を出しているらしく、その結果はみんなの笑顔に反映されています。
すると、段々と僕たちの周りに軍人貴族が集まってきました。
更に、教会の人たちも集まってきています。
「いやあ、あの小さかったレオ君が、遂に貴族にまで上り詰めるとは。初めて会った時のことを考えると、とても感慨深いね」
「まさに、そうですね。小さいのにとても一生懸命頑張っていたところは、今もちっとも変わらない。そういうところが、レオ君の凄さなのかもしれないね」
セルカーク直轄領の頃の僕を知っているマイスター師団長さんとトータス聖騎士副団長さんは、とっても感慨深そうに話をしていました。
僕だって、セルカーク直轄領の時を思えばまさか貴族になるなんて思わなかったよ。
すると、今度はチャーリーさんが昔のことを話し始めました。
「いま思えば、コバルトブルーレイク直轄領でバーサス子爵の悪巧みを食い止めたことが、結果的にゴルゴン侯爵一派の悪事を止めることにも繋がったのだろう。正月にアマード子爵と話したが、レオ君は貴族になって当然だと言っていた。もちろん、私もレオ君は間違いなく出世すると確信した」
懐かしそうに昔のことを話すけど、そういえばコバルトブルーレイク直轄領で初めてクリスちゃんと出会ったんだよね。
あの頃のクリスちゃんは、とっても小さくて可愛らしかったね。
ちなみに、お話している間に陛下への挨拶が全て終わったのか、いつの間にか王妃様とグレッグちゃんがやってきていて、ちびっ子たちと僕のお友達が仲良くお話をしていた。
今度は、王妃様が僕に話しかけてきました。
「レオ君は、この後はどうするつもりかしら?」
「冒険者活動は続ける予定です。色々なところの治療や薬草採取も続けたいし、もちろん軍のお手伝いもしたいです」
「そうなのね。うーん、では、こういうのはどうかしら?」
王妃様が、顎に指を当てながら何か考える素振りをしていた。
何か、僕に提案があるみたいです。
「レオ君はまだ小さいけど、既に多くの経験を積んでいるわ。でも、これからの人生を考えると、もう少し色々な経験を積んだ方がいいと思うの。そこで、来年は冒険者学校で一年勉強してはどうかしら?」
「冒険者学校、ですか?」
「そうよ。王都の冒険者ギルドに併設されているのだけど、冒険者が更に経験を積むために切磋琢磨する場所なのよ。レオ君に近い年齢の冒険者や冒険者志望の人が集まるから、きっといい経験になるはずよ」
何だか、とってもワクワクする提案をしてくれたよ。
今までは、どちらかというと僕よりも年上の人が多かったよね。
それに、王都にあるなら空いた時間でいつもやっていることもできそうです。
「とてもいい提案ですな。冒険者学校で学ぶことは、軍の活動にも繋がるものがある。多くのものと切磋琢磨することは、きっとレオ君の今後に役に立つだろう」
「腰を据えて勉強することはとても大切だ。冒険者学校の試験は秋に行われると聞いたし、レオなら十分に合格するだろう」
ブランドルさんとブラウニー伯爵も、王妃様の提案を好意的に受け止めていた。
もちろん僕も頑張ってみたいと思うし、どんな人と出会うのかとっても楽しみです。
その後も僕が話の中心になったけど、とっても楽しい時間でした。
それに、新たな目標が出来たので、僕もやる気満々になりました。
如何にも威厳のある貴族服で、勲章もたくさん身につけていました。
早速グラスを手にして、乾杯の挨拶を行った。
「今宵は国を守りし勇者を招くことができ、余も非常に嬉しく思う。時間の許す限り楽しもうではないか。それでは、乾杯とする。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
高らかに乾杯の挨拶がされ、僕もジュースの入ったグラスを掲げた。
そして、音楽も流れる中夜会がスタートした。
最初に陛下に挨拶をしないといけないのだけど、僕は男爵だから後の方かなと思った。
でも、フランソワーズ公爵家と一緒に挨拶することになったので、一番最初に陛下の元に向かいました。
「この度は、夜会にお招き頂き感謝申し上げます」
「招待頂き、ありがとうございます」
「うむ。特に、ポラリス卿は国を守るため大きな働きをしたのだ。存分に楽しんで行くが良い」
陛下も、とても満足そうに頷きながらギルバートさんと僕の挨拶を受けていました。
陛下や王族の方は他の人の挨拶も受けるので、僕たちは直ぐに次の人に場を譲ります。
そして、先に食べておいた方がいいというので、子ども用のテーブルのところに移動して美味しそうなオードブルを食べ始めました。
「「わあ、おいしー!」」
「アオン!」
思わずクリスちゃんとマヤちゃん、そしてユキちゃんもニンマリとする美味しさだった。
僕も皿に盛って食べていくけど、本当に美味しい料理だった。
こんなに美味しい料理って、今まで経験がないよ。
ウェンディさんもアレックスさんも、もりもりと美味しそうに料理を食べていました。
「あらあら、美味しそうに食べているわね」
「「とっても美味しいの!」」
「ふふ、それは良かったわね」
挨拶を終えたヒルダさんが、チャーリーさんと一緒に僕たちのところにやってきました。
今日は陛下が美味しい料理を出すように指示を出しているらしく、その結果はみんなの笑顔に反映されています。
すると、段々と僕たちの周りに軍人貴族が集まってきました。
更に、教会の人たちも集まってきています。
「いやあ、あの小さかったレオ君が、遂に貴族にまで上り詰めるとは。初めて会った時のことを考えると、とても感慨深いね」
「まさに、そうですね。小さいのにとても一生懸命頑張っていたところは、今もちっとも変わらない。そういうところが、レオ君の凄さなのかもしれないね」
セルカーク直轄領の頃の僕を知っているマイスター師団長さんとトータス聖騎士副団長さんは、とっても感慨深そうに話をしていました。
僕だって、セルカーク直轄領の時を思えばまさか貴族になるなんて思わなかったよ。
すると、今度はチャーリーさんが昔のことを話し始めました。
「いま思えば、コバルトブルーレイク直轄領でバーサス子爵の悪巧みを食い止めたことが、結果的にゴルゴン侯爵一派の悪事を止めることにも繋がったのだろう。正月にアマード子爵と話したが、レオ君は貴族になって当然だと言っていた。もちろん、私もレオ君は間違いなく出世すると確信した」
懐かしそうに昔のことを話すけど、そういえばコバルトブルーレイク直轄領で初めてクリスちゃんと出会ったんだよね。
あの頃のクリスちゃんは、とっても小さくて可愛らしかったね。
ちなみに、お話している間に陛下への挨拶が全て終わったのか、いつの間にか王妃様とグレッグちゃんがやってきていて、ちびっ子たちと僕のお友達が仲良くお話をしていた。
今度は、王妃様が僕に話しかけてきました。
「レオ君は、この後はどうするつもりかしら?」
「冒険者活動は続ける予定です。色々なところの治療や薬草採取も続けたいし、もちろん軍のお手伝いもしたいです」
「そうなのね。うーん、では、こういうのはどうかしら?」
王妃様が、顎に指を当てながら何か考える素振りをしていた。
何か、僕に提案があるみたいです。
「レオ君はまだ小さいけど、既に多くの経験を積んでいるわ。でも、これからの人生を考えると、もう少し色々な経験を積んだ方がいいと思うの。そこで、来年は冒険者学校で一年勉強してはどうかしら?」
「冒険者学校、ですか?」
「そうよ。王都の冒険者ギルドに併設されているのだけど、冒険者が更に経験を積むために切磋琢磨する場所なのよ。レオ君に近い年齢の冒険者や冒険者志望の人が集まるから、きっといい経験になるはずよ」
何だか、とってもワクワクする提案をしてくれたよ。
今までは、どちらかというと僕よりも年上の人が多かったよね。
それに、王都にあるなら空いた時間でいつもやっていることもできそうです。
「とてもいい提案ですな。冒険者学校で学ぶことは、軍の活動にも繋がるものがある。多くのものと切磋琢磨することは、きっとレオ君の今後に役に立つだろう」
「腰を据えて勉強することはとても大切だ。冒険者学校の試験は秋に行われると聞いたし、レオなら十分に合格するだろう」
ブランドルさんとブラウニー伯爵も、王妃様の提案を好意的に受け止めていた。
もちろん僕も頑張ってみたいと思うし、どんな人と出会うのかとっても楽しみです。
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