小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第七章 王都

第四百五十六話 パーティーの準備で疲れちゃった

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「「いってきまーす!」」
「行ってくるわね」
「アオン!」
「気をつけて行ってください」

 昼食後、ウェンディさんとクリスちゃん、それにヒルダさんは馬車に乗ってどこかに出かけて行きました。
 当たり前のようにユキちゃんも同行しているけど、ある意味皆の護衛になるかもね。
 僕はモニカさんとシロちゃんと馬車を見送ると、モニカさんとともにとある場所に向かいました。

「じゃあ、レオ君は謁見用の服を出して頂戴」

 そこは、フランソワーズ公爵家の衣装部屋でした。
 今週末に謁見があるので、服をキチンと整える事になりました。
 謁見用の服を取り出して、テーブルの上に置きます。
 その間に、侍従が手早く体のサイズを測って行きます。

「その、アレックス様の六歳の頃の服と同じサイズとなります……」
「あらあら、レオ君はもっとご飯を食べないとダメね」

 うう、体のサイズを測った侍従がもの凄く申し訳なさそうに結果を伝えました。
 頑張ってご飯を食べているのに、まだ体が小さいなんて……
 僕は、結構ショックを受けちゃいました。
 ちょっと項垂れながらも、僕は謁見用の服を着ます。
 ここでも、侍従が服の隅々まで確認をしていきます。

「サイズは問題ないのですが、ほつれやボタンが緩んでいる箇所がございます。お預かりして、修繕いたします」

 こんな感じで事前のチェックは終わったと思ったら、まだまだ続く事になりました。
 靴を確認したり、髪の毛の長さを確認したりと結構大変です。
 こうして、たっぷり一時間かけて服装のチェックが終わりました。
 モニカさんと侍従は、いい仕事をしたという満足そうな表情です。
 僕は色々な体勢を維持していたので、結構疲れちゃいました。
 一旦食堂に移動して、早めのおやつを食べる事になりました。

「「はあ……」」
「ほらほら、まだまだやることはあるのよ」
「休憩が終わったら、続きをするわよ」

 ターニャさんと色々なお仕事をしていたアレックスさんも、僕と一緒に思わず溜息をついちゃいました。
 それでも、モニカさんとターニャさんはニコリとしながらまだまだと言っていました。
 僕もアレックスさんと一緒に、来客の出迎え方や当日の控室などを回っていました。
 僕もお手伝いはするけど、本当に大規模なパーティなんですね。

「ただいま帰りました」
「あれ? アレックスおにいさまとおにいさま、疲れている?」
「「はふぅ……」」

 こうして、馬車で出かけていたウェンディさんとクリスちゃんたちが帰って来た時には、僕とアレックスさんはへろへろになっちゃいました。
 何故かヒルダさんは、疲れている僕たちを見てニコニコとしていました。

「今日はとても楽しかったわ。今週末も、楽しみにしていますね」
「お母様、はしゃぎ過ぎないで下さいね……」
「ふふふ、分かっているわよ。じゃあね」

 そして、モニカさんの注意をスルーしながら、ヒルダさんは上機嫌で帰って行きました。
 今週末のパーティーでも、絶対に何かありそうだと思っちゃいました。

「クリスちゃん、今日は何を買ったの?」
「えっとね、パーティーで使うやつなの。でも、内緒なの」

 更に、クリスちゃんがニコリとしながら人差し指を口に当てていました。
 よく見ると、ウェンディさんとユキちゃんもクリスちゃんと同じ真似をしています。
 うん、週末のパーティーがちょっと不安になっちゃいました。
 それはアレックスさんも同じで、ウェンディさんはヒルダさんに似た気質があるそうです。
 僕とアレックスさんは、思わず溜息をついちゃいました。
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