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第七章 王都
第四百四十一話 筋肉ムキムキの教皇猊下
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そして、遂に安息日がやってきました。
僕は大教会に行くために、いつもの冒険者服じゃなくキチンとした服に着替えました。
シロちゃんとユキちゃんも準備万端で、今日もジェシカさんがついてくれる事になりました。
「シロちゃん、ユキちゃん、ジェシカさんを守ってあげてね」
「アオン!」
「ふふ、宜しくお願いします」
張り切っているシロちゃんとユキちゃんを見て、ジェシカさんも優しく微笑んでいます。
でも、今日は問題になっている男爵四家の令嬢が奉仕活動にくるそうなので、万全を期した方が良いですね。
「では、行ってきます」
「気をつけてね」
「おにいさま、いってらっしゃーい!」
ということで、ターニャさんとクリスちゃんに見送られながら馬車に乗って早速出発です。
大教会には直ぐに着いて、馬車を降りるとまたもやこの人たちがいました。
「トータス副団長さん、聖騎士の皆さん、おはようございます」
「おはよう、レオ君。朝早くからご苦労様。教皇猊下がレオ君に会いたがっていたから、教会内に案内するね」
大教会を警備している聖騎士の中に、トータス副団長さんの姿がありました。
そのまま僕たちは、トータス副団長さんの後をついて教会内に入りました。
そういえば、この前教会の治療施設で治療した時は教会内に入らなかったっけ。
内部はどんな感じかなと、ちょっとワクワクしながら教会内に入りました。
「わあ、すごい綺麗です。色々な色の光が、神様の像のところに降り注いでいます!」
「良いタイミングで、ステンドグラスから光が漏れているね。まるでレオ君を歓迎しているみたいだ」
今まで色々な町の教会に行ったことがあるけど、遥かに超える綺麗さでした。
大きさだけでなく、荘厳さも桁違いです。
僕だけでなく、シロちゃんとユキちゃんも教会の中の凄さにビックリしていました。
そして、祭壇の近くで複数の聖職者が作業をしていて、そのなかの年配の男性が僕の存在に気が付いて近づいてきました。
髪の毛は後頭部だけで立派な口ひげがあるけど、おじいちゃんなのに筋肉ムキムキだよ。
えーっと、もしかしてこの人がそうなのかな?
「教皇猊下、レオ君をお連れしました」
「は、初めまして。僕はレオです。スライムがシロちゃんで、コボルトがユキちゃんです。あと、今日はジェシカさんも一緒についてくれています」
「おお、この子がそうか。優しそうな子だのう。儂が、教皇を仰せつかっているグスタフだ。聖騎士団の団長もしているぞ」
教皇猊下はニコリとしながら僕たちと握手をしてくれたけど、手が大きくてとっても握力が強いです。
剣だこもついているから、もしかしたら今でも剣を振るっているのかな?
その疑問に、トータス副団長さんが答えてくれました。
「教皇猊下は、騎士団から教皇になられた方だ。今は内政に専念しておられるが、いざとなったら剣を手にすることもいとわない行動派だ」
「なに、困っている者がいて奉仕作業や説法でどうにでもならない時だけだ。それに、シルバ司祭を教皇にって声もあったのだが、例の事件でセルカーク直轄領に行ったのでな。代わりに私がなったのだよ。シルバ司祭は、役職こそ司祭だけど枢機卿に匹敵する実績を残している」
えー!
あのシルバ司祭って、そんなに偉い人だったんだ。
引退するって言っていたのが、もしかして教会内の偉い人になる事を指していたのかもしれないね。
でも、シロちゃんとユキちゃんはシルバ司祭にあった事がないから、思わずキョトンとしちゃいました。
そして、教皇猊下が僕にとある事を聞いてきました。
「レオ君はブランフォード子爵家の令嬢の代わりに奉仕活動に来たと聞いたが、それは本当か?」
「はい、本当です。ライサさんが奉仕活動ができないと泣いて悲しんでいるのを見て、僕が代わりにやると言いました」
「そうか、レオ君は本当に優しい男の子だ。だが、今回の件は色々な事が絡んでいる。今日は十分に気を付けて奉仕活動をするのだぞ」
教皇猊下は、少し心配しながら僕の頭をひと撫でしました。
そして、再び祭壇の方へと向かっていきました。
教皇猊下も警戒するほど、今日は何かが起きる可能性があるんだね。
すると、トータス副団長さんがとある提案をしました。
「レオ君に何かあったら、それこそ一大事だ。聖騎士団から、レオ君に護衛をつけさせよう」
「えっ、そんなわざわざ悪いですよ」
「そんな事はないよ。レオ君ほどの人材を失う事が、どれほどの損失になるか私も良く分かっている。教会の威信をかけて、絶対にレオ君の安全を守ろう」
ということで、急遽僕に護衛が着く事になりました。
うーん、まだ教会に入って間もないのに凄い事になってきちゃいました。
僕は大教会に行くために、いつもの冒険者服じゃなくキチンとした服に着替えました。
シロちゃんとユキちゃんも準備万端で、今日もジェシカさんがついてくれる事になりました。
「シロちゃん、ユキちゃん、ジェシカさんを守ってあげてね」
「アオン!」
「ふふ、宜しくお願いします」
張り切っているシロちゃんとユキちゃんを見て、ジェシカさんも優しく微笑んでいます。
でも、今日は問題になっている男爵四家の令嬢が奉仕活動にくるそうなので、万全を期した方が良いですね。
「では、行ってきます」
「気をつけてね」
「おにいさま、いってらっしゃーい!」
ということで、ターニャさんとクリスちゃんに見送られながら馬車に乗って早速出発です。
大教会には直ぐに着いて、馬車を降りるとまたもやこの人たちがいました。
「トータス副団長さん、聖騎士の皆さん、おはようございます」
「おはよう、レオ君。朝早くからご苦労様。教皇猊下がレオ君に会いたがっていたから、教会内に案内するね」
大教会を警備している聖騎士の中に、トータス副団長さんの姿がありました。
そのまま僕たちは、トータス副団長さんの後をついて教会内に入りました。
そういえば、この前教会の治療施設で治療した時は教会内に入らなかったっけ。
内部はどんな感じかなと、ちょっとワクワクしながら教会内に入りました。
「わあ、すごい綺麗です。色々な色の光が、神様の像のところに降り注いでいます!」
「良いタイミングで、ステンドグラスから光が漏れているね。まるでレオ君を歓迎しているみたいだ」
今まで色々な町の教会に行ったことがあるけど、遥かに超える綺麗さでした。
大きさだけでなく、荘厳さも桁違いです。
僕だけでなく、シロちゃんとユキちゃんも教会の中の凄さにビックリしていました。
そして、祭壇の近くで複数の聖職者が作業をしていて、そのなかの年配の男性が僕の存在に気が付いて近づいてきました。
髪の毛は後頭部だけで立派な口ひげがあるけど、おじいちゃんなのに筋肉ムキムキだよ。
えーっと、もしかしてこの人がそうなのかな?
「教皇猊下、レオ君をお連れしました」
「は、初めまして。僕はレオです。スライムがシロちゃんで、コボルトがユキちゃんです。あと、今日はジェシカさんも一緒についてくれています」
「おお、この子がそうか。優しそうな子だのう。儂が、教皇を仰せつかっているグスタフだ。聖騎士団の団長もしているぞ」
教皇猊下はニコリとしながら僕たちと握手をしてくれたけど、手が大きくてとっても握力が強いです。
剣だこもついているから、もしかしたら今でも剣を振るっているのかな?
その疑問に、トータス副団長さんが答えてくれました。
「教皇猊下は、騎士団から教皇になられた方だ。今は内政に専念しておられるが、いざとなったら剣を手にすることもいとわない行動派だ」
「なに、困っている者がいて奉仕作業や説法でどうにでもならない時だけだ。それに、シルバ司祭を教皇にって声もあったのだが、例の事件でセルカーク直轄領に行ったのでな。代わりに私がなったのだよ。シルバ司祭は、役職こそ司祭だけど枢機卿に匹敵する実績を残している」
えー!
あのシルバ司祭って、そんなに偉い人だったんだ。
引退するって言っていたのが、もしかして教会内の偉い人になる事を指していたのかもしれないね。
でも、シロちゃんとユキちゃんはシルバ司祭にあった事がないから、思わずキョトンとしちゃいました。
そして、教皇猊下が僕にとある事を聞いてきました。
「レオ君はブランフォード子爵家の令嬢の代わりに奉仕活動に来たと聞いたが、それは本当か?」
「はい、本当です。ライサさんが奉仕活動ができないと泣いて悲しんでいるのを見て、僕が代わりにやると言いました」
「そうか、レオ君は本当に優しい男の子だ。だが、今回の件は色々な事が絡んでいる。今日は十分に気を付けて奉仕活動をするのだぞ」
教皇猊下は、少し心配しながら僕の頭をひと撫でしました。
そして、再び祭壇の方へと向かっていきました。
教皇猊下も警戒するほど、今日は何かが起きる可能性があるんだね。
すると、トータス副団長さんがとある提案をしました。
「レオ君に何かあったら、それこそ一大事だ。聖騎士団から、レオ君に護衛をつけさせよう」
「えっ、そんなわざわざ悪いですよ」
「そんな事はないよ。レオ君ほどの人材を失う事が、どれほどの損失になるか私も良く分かっている。教会の威信をかけて、絶対にレオ君の安全を守ろう」
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