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第七章 王都
第四百三十六話 王都の軍の施設に到着
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朝食を食べ終わったら、軍の治療施設に行く準備を整えます。
そして、ヒルダさんもマリアージュ侯爵家に戻ることになりました。
僕と同じタイミングで出発するそうなので、先にヒルダさんを見送ることにしました。
「レオ君、命を助けてくれて本当にありがとうね。こんなに体の調子が良いのは久しぶりだわ。改めてお茶をしましょうね」
ヒルダさんは、僕のことを抱きしめてから馬車に乗り込みました。
昨日はとても具合の悪いヒルダさんを見てビックリしちゃったけど、こうして元気になって本当に良かった。
ヒルダさんの馬車を見送って、僕も馬車に乗り込みました。
今日も、ジェシカさんが侍従としてついてくれました。
「あれ? ちょっと冒険者ギルドが騒がしいね。何だろう?」
「アオン?」
冒険者ギルドに着くと、冒険者が何だかざわざわとしています。
シロちゃんやユキちゃんも、不思議そうに周囲を眺めていました。
こういう時は、知っている人に聞いてみよう。
ということで、受付のお姉さんに話を聞いてみました。
「昨日、不良ポーションを販売していた薬屋が摘発され、裏で糸を引いていた貴族も捕まったと知れ渡ったのでざわめきが起きています」
あの、それって思いっきり僕が絡んでいる件じゃないですか。
どうしよう、冒険者に何か説明した方がいいのかな?
そう思っていたら、受付のお姉さんは話を続けました。
「冒険者同士の情報のやりとりもあるので、特に気にされることはないかと。昨日の指名依頼の報酬は、少し待ってくださいとのことです」
おお、流石は受付のお姉さん。
僕の考えを、即時に読み取りました。
お金は全く大丈夫なので、手続きをして軍の施設に向かいます。
「あっ、実は王城の近くに軍の施設があるんですね」
「王城の護衛も兼ねておりますので。防壁の近くにも軍の施設はございますが、治療施設は王城の近くにございます」
王都はとても広いから、要所要所に軍の施設があるんだね。
馬車は軍の施設の中に入っていき、建物の近くにある馬車置き場に停まりました。
馬車から降りると、迎えの兵がやってきました。
「レオ様、お待ちしておりました。ご案内いたします」
わあ、キビキビとしている兵ってやっぱりカッコいいね。
ある意味、職人さんみたいです。
案内に先導されながら、三階建ての建物に入りました。
すると、ナンシー侯爵が、部下を引き連れて僕の前に現れました。
ナンシー侯爵も、僕に気がついたみたいです。
「ナンシー侯爵様、おはようございます」
「おはよう、レオ。すまぬが、午後のお茶会に参加出来なくなった。昨日捕まえた、あの馬鹿の取り調べをしないとならないのだの」
あっ、多分ヴァイス子爵の件だ。
となると、僕がお仕事を増やしちゃったのかな?
ちょっと考えちゃったら、ナンシー侯爵はニコリとして話し始めた。
「レオが気にすることはない。というか、遅かれ早かれブランフォード子爵の件であの馬鹿は捕まっていた。証拠を抑えていたからな」
「じゃあ、シロちゃんが倒したあの襲撃者が!」
「そういうことだ。奴は貴族主義を名乗っていたが、やっていたのは贅沢主義だ。よりによって、前王の妹君を瀕死にさせたんだ。改革派のみならず、貴族主義にも喧嘩を売ったのだよ」
ということは、ヴァイス子爵は王都のほぼ全ての貴族を敵にまわしちゃったんだ。
貴族はそれぞれの立場があるだろうけど、その垣根を越えるなんて凄いことです。
そして、ナンシー侯爵は事情聴取の為に僕と別れました。
うーん、これから凄いことになりそうです。
そして、ヒルダさんもマリアージュ侯爵家に戻ることになりました。
僕と同じタイミングで出発するそうなので、先にヒルダさんを見送ることにしました。
「レオ君、命を助けてくれて本当にありがとうね。こんなに体の調子が良いのは久しぶりだわ。改めてお茶をしましょうね」
ヒルダさんは、僕のことを抱きしめてから馬車に乗り込みました。
昨日はとても具合の悪いヒルダさんを見てビックリしちゃったけど、こうして元気になって本当に良かった。
ヒルダさんの馬車を見送って、僕も馬車に乗り込みました。
今日も、ジェシカさんが侍従としてついてくれました。
「あれ? ちょっと冒険者ギルドが騒がしいね。何だろう?」
「アオン?」
冒険者ギルドに着くと、冒険者が何だかざわざわとしています。
シロちゃんやユキちゃんも、不思議そうに周囲を眺めていました。
こういう時は、知っている人に聞いてみよう。
ということで、受付のお姉さんに話を聞いてみました。
「昨日、不良ポーションを販売していた薬屋が摘発され、裏で糸を引いていた貴族も捕まったと知れ渡ったのでざわめきが起きています」
あの、それって思いっきり僕が絡んでいる件じゃないですか。
どうしよう、冒険者に何か説明した方がいいのかな?
そう思っていたら、受付のお姉さんは話を続けました。
「冒険者同士の情報のやりとりもあるので、特に気にされることはないかと。昨日の指名依頼の報酬は、少し待ってくださいとのことです」
おお、流石は受付のお姉さん。
僕の考えを、即時に読み取りました。
お金は全く大丈夫なので、手続きをして軍の施設に向かいます。
「あっ、実は王城の近くに軍の施設があるんですね」
「王城の護衛も兼ねておりますので。防壁の近くにも軍の施設はございますが、治療施設は王城の近くにございます」
王都はとても広いから、要所要所に軍の施設があるんだね。
馬車は軍の施設の中に入っていき、建物の近くにある馬車置き場に停まりました。
馬車から降りると、迎えの兵がやってきました。
「レオ様、お待ちしておりました。ご案内いたします」
わあ、キビキビとしている兵ってやっぱりカッコいいね。
ある意味、職人さんみたいです。
案内に先導されながら、三階建ての建物に入りました。
すると、ナンシー侯爵が、部下を引き連れて僕の前に現れました。
ナンシー侯爵も、僕に気がついたみたいです。
「ナンシー侯爵様、おはようございます」
「おはよう、レオ。すまぬが、午後のお茶会に参加出来なくなった。昨日捕まえた、あの馬鹿の取り調べをしないとならないのだの」
あっ、多分ヴァイス子爵の件だ。
となると、僕がお仕事を増やしちゃったのかな?
ちょっと考えちゃったら、ナンシー侯爵はニコリとして話し始めた。
「レオが気にすることはない。というか、遅かれ早かれブランフォード子爵の件であの馬鹿は捕まっていた。証拠を抑えていたからな」
「じゃあ、シロちゃんが倒したあの襲撃者が!」
「そういうことだ。奴は貴族主義を名乗っていたが、やっていたのは贅沢主義だ。よりによって、前王の妹君を瀕死にさせたんだ。改革派のみならず、貴族主義にも喧嘩を売ったのだよ」
ということは、ヴァイス子爵は王都のほぼ全ての貴族を敵にまわしちゃったんだ。
貴族はそれぞれの立場があるだろうけど、その垣根を越えるなんて凄いことです。
そして、ナンシー侯爵は事情聴取の為に僕と別れました。
うーん、これから凄いことになりそうです。
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