転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー

八百二十一話 怒涛の一日が終わります

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 そして順次軍の応援が到着したので、僕たちは後片付けをして一旦王城に向かいました。
 会議室には、リズやエレノアなど他のメンバーも招待されました。

「まずは、作戦成功を祝おう。皆、よくやった」

 会議室に入ると、陛下からお褒めの言葉を頂きました。
 やはり、ギルドナンバーズを生け捕りにしたのがかなり大きかったみたいです。
 そして、何となく分かっていた事も報告されました。

「拘束した闇ギルドの構成員の証言により、押収した金品はサギー男爵領で得たものだと判明した。押収品の分析を行った上でだが、罰金を除いて復興支援の財源とする」
「これで、街の人に返還する財源も整いそうですね。やっぱり、お金の流通がないと経済がまわりませんから」
「正にその通りだ。食料は、優先的に住民に配布しよう」

 やっぱりというか、押収した数多くの金品と食料はサギー男爵家のものだった。
 サギー男爵家に残っていた金品が殆どなかったので、住民にとってもとてもありがたい。
 そして、話題は今後の闇ギルドへの対応になった。

「ドクターがどれくらいの事を吐くかは分からないが、尋問は続ける事になるだろう。奴は既に過去に多くの殺人事件と違法薬物製造をしているから、死刑が決まっているものだからな。また、今回廃村を拠点にしていたので、他の貴族にも廃村に犯罪者がいないか巡回させよう」

 今回、今までにみられないパターンで闇ギルドの構成員が潜んでいたので、今までどこにいるか分からなかった捜索のポイントにもなった。
 闇ギルドに限らず他の犯罪者も潜んでいるかもしれないので、廃村や使われなくなった施設への捜索を続ける事になった。
 この事は、各地にも情報共有される事になるそうです。

「王都も、スラム街などを重点的に巡回しよう。朽ち果てている建物などは、取り壊しもしよう。場合によっては、マジカルラット部隊を派遣する事も考えるぞ」
「キュッ」

 陛下がポッキー達の方を見ると、ポッキーも綺麗な敬礼を返していました。
 突拍子もない事をするよりも、出来る事からコツコツと作戦を実行する事になりました。
 従魔たちはとても優秀だから、きっと大きな力になるはずです。

「取り急ぎはこんなものか。アレクもジンも、現地が落ち着いたら引き上げてかわない」
「「畏まりました」」

 これで会議は終了し、僕たちは再びサギー男爵家の屋敷に向かいました。
 僕も資金問題が決着して当初の予定よりも早く引き上げられそうなので、ホッと胸を撫でおろしています。
 エレノアとティナおばあ様はこのまま王城にいるそうなので、残りのメンバーでサギー男爵家の屋敷に繋いだゲートをくぐりました。

「お兄ちゃん、お帰り!」
「お帰り!」
「わっと、ミカエル、ブリット、ただいま。良い子にしていたかな?」
「「うん!」」

 屋敷の庭に着くと、クマと遊んでいたミカエルとブリットが僕に飛びついてきました。
 作戦時間は一時間にも満たなかったので、特に暇を持て余していたわけではなさそうです。
 ポニさん達は、未だに兵と共に街を巡回しているそうです。
 ここは治安向上に一役買って貰いましょう。
 色々な事を話さないといけないので、僕たちは応接室に戻ります。
 ミカエルとブリットは、まだクマと一緒に遊んでいるそうです。

「アレク君、帰ってきたか。大体の事は連絡を受けている。かなりの大捕り物だったみたいだね」

 応接室に戻ると、辺境伯様が笑顔で出迎えてくれました。
 エマさんとオリビアさん、それに先々代夫人とニース侯爵も一緒にいます。
 まずは、今まであった事を報告します。

「奇襲作戦は成功しました。ドクターを生け捕りにできましたし、奪われた金品の多くも押収できました。罰金等がありますが、食料品は優先的に配布されます」
「それは良かった。資金がなければ、住民の生活再建ができない。何にせよ、一息つく事になりそうだ」
「そうじゃのう、状況的にはバザール領の件に等しくなったのう。まあ、サギー男爵家は親戚含めて皆捕まっておる。その前に、国に対する多額の横領に加えて闇ギルドへの関与が深いので取り潰しは免れないじゃろう」

 辺境伯様もニース侯爵も、とにかくホッとしていました。
 既に国による代理統治が決まっているので、政治関連も問題ありません。
 何にせよ、領内の統治は当分大丈夫です。

「うむ、これで一安心だのう。明日は私がサギー伯爵家に帰り、孫を派遣させる。こういう失敗統治の例が目の前にあるのだ、いい勉強になるだろうのう」
「それが良いだろう。統治はある意味水物だという事が分かるじゃろう。それにババアは、年甲斐もなく働き過ぎじゃ。休んでいるのがいいだろうよう」
「ふふふ、それはジジイにも言えるだろう。孫の前だからと、無理に張り切りおって」

 最後はまたもや先々代夫人とニース侯爵の言い合いだったけど、その言い合いもどこか暖かい物だった。
 こうして、怒涛の一日が終わり、僕たちも各自の屋敷に戻りました。
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