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第十九章 懐古派の砦編

四百十六話 闇ギルドとは

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 オカマさんからの衝撃的な発言を受けつつ、話は続いていきます。

「少し、闇ギルドができた話をしましょうかしら」

 アリア様とティナおばあさまは事情を知っているらしいけど僕達は何も知らないので、オカマさんが闇ギルドについて話をしてくれる事に。

「闇ギルドが出来たのは、今から二百年前と言われているわ」
「随分と昔からあるんですね」
「そうね、私もびっくりだわ」

 闇ギルドって、そんなに昔からあるんだ。
 昔から武闘集団だったのかな?

「元は宗教団体だったのよ。巫女を頂点とした祈祷を中心とした組織ね」
「あ、前にティナおばあさまが姫巫女って事を言っていました」
「あら、アレク君良く知っているわね。その通りよ。女性が巫女を務めるから、姫巫女って言われていたようね。私達は普通に巫女って呼んでいたわ。どうも、最初は普通の宗教団体だったらしいのよ」

 普通の宗教団体だったなら、特に何にも問題ないけどな。
 何で武闘集団になっちゃったのだろうか?

「先代の巫女の時に、どうも宗教の勢力拡大絡みで色々な所といざこざがあったらしいわ。その巫女はちょっと過激な思想の持ち主でね、いざこざを起こす相手と敵対する様になったのよ。それが八十年前って言われているわ」

 成程、先代の姫巫女が宗教団体を武闘集団に変えていったのか。
 そりゃ、周りの人も闇ギルド化した武闘集団と戦うよね。

「しかも先代の巫女はとっても健康体でね、百歳を超えても走っていたのよ」
「物凄い元気なおばあちゃんだね!」
「本当よ、もう。そして、口も達者で頭もボケていないのよ。ある意味、生きる妖怪よ」

 リズの言いたい事はわかるなあ。
 百歳を超えてもボケずに走り回っていたとは。
 オカマさんの言う通り、妖怪みたいな人だなあ。
 ジンさんとレイナさんとカミラさんも元気なおばあさんの話を聞いて、思わず苦笑しているよ。

「アリア様、ティナ様、ここまでは大丈夫かしら?」
「ええ、大丈夫よ。初めて聞くこともあるわ」
「私が以前に聞いていた話と相違ないわ。大丈夫よ」

 ティナおばあさまは、ここまでの情報を知っているんだ。
 アリア様は、まだ知らない事もあるようだぞ。

「その頃から闇ギルドは各地を放浪としていたらしいけど、五十年前にこの地に落ち着いたらしいわ」
「そして、アホスタイル枢機卿と繋がった訳ね」
「ええ、その通りよ」

 レリーフ枢機卿が溜息をつきながらオカマさんに話をすると、オカマさんはストレートに話を返してきた。
 闇ギルドはアホスタイル枢機卿と繋がる事で、安住の地を手に入れたのか。
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