22 / 143
第一章 バルガス公爵領
第二十二話 冒険者登録完了
しおりを挟む
こんこん。
「失礼します、サトー様の冒険者登録が完了しました」
ここで登録用紙を持ってきてくれた職員が、俺達の登録が完了したと伝えてくれた。
「うむ、サトー達は手続きを進めるが良い。サトーに伝えたい事は話したから、妾達はもう少し話をしておる」
「分かりました。では、失礼します」
「「失礼します」」
「うふふ、また後でね」
シロとミケの挨拶に、マリシャさんが微笑んで返してくれた。
恐らくここから先は専門的な話だろうから、俺でも話についていけないだろうな。
俺達は職員の後について行きながら、部屋を後にした。
「おお、人の数が減っている!」
「少なくなったね」
「朝は依頼の手続きをする為に多くの冒険者が窓口に訪れますが、この時間になれは依頼をこなす為にギルド内は静かになりますよ」
冒険者ギルドは、朝の喧騒から一転して今はだいぶ静かになっていた。
確かに掲示板に張り出されている依頼も少なくなっていて、受付にいる職員も数が少なくなっていた。
そんな中、俺とシロとミケは受付に座って職員から話を聞いていた。
「では、先ずは個人カードをお渡しします。身分証の代わりにもなりますので、無くさない様にして下さいね」
「「はーい、おおー」」
元からある俺のカードと合わせて、新しくシロとミケの個人カードが渡された。
シロとミケは、自分のカードをひっくり返して興味深そうにカードを見ていた。
「では、簡単に冒険者について説明します。詳細はこちらのハンドブックをご覧下さい」
「「はーい」」
職員がそのまま色々と説明してくれるので、シロとミケは元気よく手を上げていた。
「冒険者は実績に応じてランク分けされています。最初はFランクから始まり、段々と依頼や実績を積み上げていけばランクが上がっていきます」
この辺は、漫画で見た冒険者ものと同じだ。
特に難しい説明ではないな。
「最高ランクはSランクとなりますが、実はここ数年現れておりません」
「おお、ならシロがSランクを目指すよ!」
「ミケも目指せSランク!」
「ふふ、頑張って下さいね」
元気よく返事をするシロとミケに、職員が付き合ってくれる。
何だか、色々とすみません。
「依頼失敗によるペナルティはありますが、それが実は無理な依頼だった場合はペナルティはございません」
「依頼人が依頼レベルを間違ったという事ですね」
「その通りになります。また、一部の依頼はランク指定になっている物もありますので依頼を受ける際はご注意下さい」
この辺は特に問題ないだろう。
冒険者に限らず、仕事をしていれば分かる事だ。
シロとミケも真剣に話を聞いていた。
「後は、ギルドでは様々な講習を無料や低価格で行なっております。先ずは明後日の初心者向け講座と、次の日の薬草採取講座を受けるのをお勧めします」
「では、両方の講座に申し込みします」
「畏まりました。では、予約をしておきますので当日受付にお越し下さい」
「「はーい」」
どちらの講座も初心者向けだし、受けておいて間違いないだろう。
特に薬草採取は今後もメインで行う可能性があるし、勉強しておいて良いだろう。
「ギルド内には売店も御座います。初心者向けセットと薬草採取セットを購入される人が多いですね」
「では、後ほど伺う事にします。色々と有難う御座いました」
「「有難う御座います」」
これで冒険者登録は終了。
後はハンドブックを良く読んでおこう。
「失礼します、サトー様の冒険者登録が完了しました」
ここで登録用紙を持ってきてくれた職員が、俺達の登録が完了したと伝えてくれた。
「うむ、サトー達は手続きを進めるが良い。サトーに伝えたい事は話したから、妾達はもう少し話をしておる」
「分かりました。では、失礼します」
「「失礼します」」
「うふふ、また後でね」
シロとミケの挨拶に、マリシャさんが微笑んで返してくれた。
恐らくここから先は専門的な話だろうから、俺でも話についていけないだろうな。
俺達は職員の後について行きながら、部屋を後にした。
「おお、人の数が減っている!」
「少なくなったね」
「朝は依頼の手続きをする為に多くの冒険者が窓口に訪れますが、この時間になれは依頼をこなす為にギルド内は静かになりますよ」
冒険者ギルドは、朝の喧騒から一転して今はだいぶ静かになっていた。
確かに掲示板に張り出されている依頼も少なくなっていて、受付にいる職員も数が少なくなっていた。
そんな中、俺とシロとミケは受付に座って職員から話を聞いていた。
「では、先ずは個人カードをお渡しします。身分証の代わりにもなりますので、無くさない様にして下さいね」
「「はーい、おおー」」
元からある俺のカードと合わせて、新しくシロとミケの個人カードが渡された。
シロとミケは、自分のカードをひっくり返して興味深そうにカードを見ていた。
「では、簡単に冒険者について説明します。詳細はこちらのハンドブックをご覧下さい」
「「はーい」」
職員がそのまま色々と説明してくれるので、シロとミケは元気よく手を上げていた。
「冒険者は実績に応じてランク分けされています。最初はFランクから始まり、段々と依頼や実績を積み上げていけばランクが上がっていきます」
この辺は、漫画で見た冒険者ものと同じだ。
特に難しい説明ではないな。
「最高ランクはSランクとなりますが、実はここ数年現れておりません」
「おお、ならシロがSランクを目指すよ!」
「ミケも目指せSランク!」
「ふふ、頑張って下さいね」
元気よく返事をするシロとミケに、職員が付き合ってくれる。
何だか、色々とすみません。
「依頼失敗によるペナルティはありますが、それが実は無理な依頼だった場合はペナルティはございません」
「依頼人が依頼レベルを間違ったという事ですね」
「その通りになります。また、一部の依頼はランク指定になっている物もありますので依頼を受ける際はご注意下さい」
この辺は特に問題ないだろう。
冒険者に限らず、仕事をしていれば分かる事だ。
シロとミケも真剣に話を聞いていた。
「後は、ギルドでは様々な講習を無料や低価格で行なっております。先ずは明後日の初心者向け講座と、次の日の薬草採取講座を受けるのをお勧めします」
「では、両方の講座に申し込みします」
「畏まりました。では、予約をしておきますので当日受付にお越し下さい」
「「はーい」」
どちらの講座も初心者向けだし、受けておいて間違いないだろう。
特に薬草採取は今後もメインで行う可能性があるし、勉強しておいて良いだろう。
「ギルド内には売店も御座います。初心者向けセットと薬草採取セットを購入される人が多いですね」
「では、後ほど伺う事にします。色々と有難う御座いました」
「「有難う御座います」」
これで冒険者登録は終了。
後はハンドブックを良く読んでおこう。
84
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説
異世界まったり冒険記~魔法創造で快適無双~
南郷 聖
ファンタジー
普通の学校に通う普通のオタクな高校生「坂本 匠」16歳は童貞だ。
将来の夢は可愛い女の子と付き合ってあんなことやこんなことをすること。
しかしその夢は、放火の魔の手によってもろくも崩れ去る。
焼死した匠の目の前に現れたのは、ナイスバディな女神様。
その女神様の計らいで異世界に転生することになった主人公。
次の人生では女の子にモテるような人生を歩むことを心に誓い、転生を決意する。
果たして匠は異世界で童貞を捨てることはできるのか!?
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
田舎で師匠にボコされ続けた結果、気づいたら世界最強になっていました
七星点灯
ファンタジー
俺は屋上から飛び降りた。いつからか始まった、凄惨たるイジメの被害者だったから。
天国でゆっくり休もう。そう思って飛び降りたのだが──
俺は赤子に転生した。そしてとあるお爺さんに拾われるのだった。
──数年後
自由に動けるようになった俺に対して、お爺さんは『指導』を行うようになる。
それは過酷で、辛くて、もしかしたらイジメられていた頃の方が楽だったかもと思ってしまうくらい。
だけど、俺は強くなりたかった。
イジメられて、それに負けて自殺した自分を変えたかった。
だから死にたくなっても踏ん張った。
俺は次第に、拾ってくれたおじいさんのことを『師匠』と呼ぶようになり、厳しい指導にも喰らいつけるようになってゆく。
ドラゴンとの戦いや、クロコダイルとの戦いは日常茶飯事だった。
──更に数年後
師匠は死んだ。寿命だった。
結局俺は、師匠が生きているうちに、師匠に勝つことができなかった。
師匠は最後に、こんな言葉を遺した。
「──外の世界には、ワシより強い奴がうじゃうじゃいる。どれ、ワシが居なくなっても、お前はまだまだ強くなれるぞ」
俺はまだ、強くなれる!
外の世界には、師匠よりも強い人がうじゃうじゃいる!
──俺はその言葉を聞いて、外の世界へ出る決意を固めた。
だけど、この時の俺は知らなかった。
まさか師匠が、『かつて最強と呼ばれた冒険者』だったなんて。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる