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第36話 入学式
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ダンジョン都市のことを調べていたらあっという間に入学式当日となる。
今は来賓の挨拶が終わり校長の話が始まった。
何でも毎年死人がでているのは事実だとか。甘い気持ちで授業を受けているとダンジョンで死ぬことになるから真剣に授業に励み無事に卒業するようにと念を押していた。
在校生の挨拶ではダンジョン攻略1位のパーティリーダーが挨拶をするのが恒例だそうだ。
先輩の話では、学院のダンジョンを攻略したチームから神のダンジョンに望む権利を獲得できるそうだ。ダンジョンで得た報酬はチームの物で現状の報酬額を教えてくれた。その途端に1年生の目の色が変わっていたことは気にしないでおこう。
最後には先輩らしく命は一つしかないので慎重に攻略することも大切だと伝えていた。
こうして滞りなく入学式は終わりSクラスの教室へと移動した。
先生がくるまでの間はそれぞれが話をしているのだが、リアムの元でレイが確認をしていた。
「再度確認するが最後の一人は俺が選んでいいのか?」
「ああ、もちろん。種族なども気にしないから遠慮なく決めてくれ。ただし、あの条件だけは従ってもらうから宜しくね」
「分かってる、有り難う」
そう言うとレイは他のクラスメイトに交流しに行った。
何故このような話になっているかは、遡ること2日前。
全員が寮に到着したと言うことで一度全員で再度話し合いが行われた。
その時にレイだけは先にリアムと話があると言い二人で話した内容がこちら。
「リアムに一つだけお願いがあるんだ」
「そんなに改まってどうした?」
「俺にパーティメンバーを一人だけ選ばせてくれないか?」
「理由を聞かせてもらってもいいかな?」
レイの話を簡単に言うと、前衛のリリーナが心配だからどうしてもガーディアン(盾役)が仲間にいて欲しいと言う内容だった。
「もしかして、リリーナに恋してる?」
「………。」
レイは照れているのか俯いている。
「なるほど~、伯爵家の長男がどうして希望の星学院に来たか謎だったけど、やっと謎が解けてスッキリだよ」
「い、いや、好きとかではない。ただ腐れ縁だから心配でな」
「はいはい。それだともう一人が盗賊関係の罠スキル持ちが必要だからマリアは諦めるかな」
「ま、待ってくれ。マリアが誰なのか分からないが、迷惑料としてこれを持ってきた」
レイが持ってきた物を見てリアムは驚愕した。
「よくこんな物を用意出来たね。罠感知スキルに罠解除スキルのスキル書なんて…」
「ああ、かなり無理をしたが侯爵家の総力を上げて入手した。これで先程の件をなんとか頼む」
その言葉と同時にレイは頭を下げた。
「レイの愛する気持ちは伝わったよ。俺からも簡単な条件を呑んでくれたらOKだよ」
「茶化すなよ。それで条件とは?」
「最初の2年間はダンジョン攻略は二の次でレベル上げを優先させたい」
リアムの実力の片りんを知っているレイだからこそ驚いた。
このメンバーのパーティで攻略すれば学院記録を塗り替える程の実力があると予想していたからこそ、その真意を知りたくなる。
「問題ないが、理由を聞いてもいいか?」
「いつかは神のダンジョンで行き詰る。それならば、最初から効率よくレベル上げとダンジョン知識や経験を蓄えたい。もちろん、すこしでも死ぬ確率や安全を考慮してだと考えてもらって構わない」
「なるほど。後で結果がでるのであれば貴族の名前もバカにされないし安全に越したことはないか…。OK、契約成立だな」
こうしてリアムとレイは笑顔で握手を交わした。
その後4人で集まり同じ条件を皆で共有した。さらにはリアムはマリアも呼び、パティメンバーへと勧誘と承諾を行ったのである。
今は来賓の挨拶が終わり校長の話が始まった。
何でも毎年死人がでているのは事実だとか。甘い気持ちで授業を受けているとダンジョンで死ぬことになるから真剣に授業に励み無事に卒業するようにと念を押していた。
在校生の挨拶ではダンジョン攻略1位のパーティリーダーが挨拶をするのが恒例だそうだ。
先輩の話では、学院のダンジョンを攻略したチームから神のダンジョンに望む権利を獲得できるそうだ。ダンジョンで得た報酬はチームの物で現状の報酬額を教えてくれた。その途端に1年生の目の色が変わっていたことは気にしないでおこう。
最後には先輩らしく命は一つしかないので慎重に攻略することも大切だと伝えていた。
こうして滞りなく入学式は終わりSクラスの教室へと移動した。
先生がくるまでの間はそれぞれが話をしているのだが、リアムの元でレイが確認をしていた。
「再度確認するが最後の一人は俺が選んでいいのか?」
「ああ、もちろん。種族なども気にしないから遠慮なく決めてくれ。ただし、あの条件だけは従ってもらうから宜しくね」
「分かってる、有り難う」
そう言うとレイは他のクラスメイトに交流しに行った。
何故このような話になっているかは、遡ること2日前。
全員が寮に到着したと言うことで一度全員で再度話し合いが行われた。
その時にレイだけは先にリアムと話があると言い二人で話した内容がこちら。
「リアムに一つだけお願いがあるんだ」
「そんなに改まってどうした?」
「俺にパーティメンバーを一人だけ選ばせてくれないか?」
「理由を聞かせてもらってもいいかな?」
レイの話を簡単に言うと、前衛のリリーナが心配だからどうしてもガーディアン(盾役)が仲間にいて欲しいと言う内容だった。
「もしかして、リリーナに恋してる?」
「………。」
レイは照れているのか俯いている。
「なるほど~、伯爵家の長男がどうして希望の星学院に来たか謎だったけど、やっと謎が解けてスッキリだよ」
「い、いや、好きとかではない。ただ腐れ縁だから心配でな」
「はいはい。それだともう一人が盗賊関係の罠スキル持ちが必要だからマリアは諦めるかな」
「ま、待ってくれ。マリアが誰なのか分からないが、迷惑料としてこれを持ってきた」
レイが持ってきた物を見てリアムは驚愕した。
「よくこんな物を用意出来たね。罠感知スキルに罠解除スキルのスキル書なんて…」
「ああ、かなり無理をしたが侯爵家の総力を上げて入手した。これで先程の件をなんとか頼む」
その言葉と同時にレイは頭を下げた。
「レイの愛する気持ちは伝わったよ。俺からも簡単な条件を呑んでくれたらOKだよ」
「茶化すなよ。それで条件とは?」
「最初の2年間はダンジョン攻略は二の次でレベル上げを優先させたい」
リアムの実力の片りんを知っているレイだからこそ驚いた。
このメンバーのパーティで攻略すれば学院記録を塗り替える程の実力があると予想していたからこそ、その真意を知りたくなる。
「問題ないが、理由を聞いてもいいか?」
「いつかは神のダンジョンで行き詰る。それならば、最初から効率よくレベル上げとダンジョン知識や経験を蓄えたい。もちろん、すこしでも死ぬ確率や安全を考慮してだと考えてもらって構わない」
「なるほど。後で結果がでるのであれば貴族の名前もバカにされないし安全に越したことはないか…。OK、契約成立だな」
こうしてリアムとレイは笑顔で握手を交わした。
その後4人で集まり同じ条件を皆で共有した。さらにはリアムはマリアも呼び、パティメンバーへと勧誘と承諾を行ったのである。
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