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バルタス王国編 〜騎士と楽園の章〜
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それから数時間後、アレンは除霊師に時間割を渡しに向かった。
「アリシア、忘れ物はありませんね?」
「無い、無いわ…」
除霊師に割り当てられた部屋へ向かうと、中からアリシアと除霊師の声が聞こえて来た。
アレンは震える手で扉を叩く。
「どうぞ」
アレンが扉を開けると、除霊師の顔が凍りついた。
「鶴蔦や、アリシアを隠しな⸺」
「そのままで構わない」
アレンは遮るように言うと、アリシアの前を通って除霊師に羊皮紙を渡した。
「これ、あいつが希望した時間割だ」
「パカフ君に書かせたのですね。了解しました…ところで、何故私の方に?〈プロテア〉の構成員であるコンラッドを通しても良かったのでは」
アレンは鶴蔦に押さえられているアリシアに視線を向けた。
「…少し、その女と話がしたい」
アレンの言葉に除霊師は警戒した。
「アリシアが貴方に何をするのか、我々も解っていないのですよ」
「精神異常者の行動なんて、誰にも解らないだろ。大丈夫、昨日みたいな無様は晒さない」
除霊師はアレンに耳打ちした。
「アレンさん、アリシアと交わった男は危険な魔人の可能性が高い。アリシアはとても危険ですよ」
「解ってる。それでも、気になる事があるんだ」
除霊師は鶴蔦以外の〈桜狐〉を退室させた。
「私達は海龍王に雇われて此処に居ます。万が一の場合は動きますからね」
アレンは鶴蔦に押さえられているアリシアに近付いた。
「…なあ、昨日の『坊や』って、どういう意味?」
アリシアは顔をゆっくり上げてアレンを見上げた。
「私の可愛い坊や…どうして私の前から消えたの?」
「お前の代わりに育ててくれる人が居た。無理矢理攫われた感じだけど、温かい寝床と飯、教育と幸せな時間をくれたよ」
アリシアは再び、同じ質問を繰り返す。
「何処へ行っていたの?何で居なくなったの?」
「親ができたからだよ。なあ、俺が初めて話した言葉って、何だった?」
答えた後に素早く質問すると、アリシアの緑の瞳が揺らいだ。
「お前は俺に何て言ったか、覚えてる?俺が嫌いな食べ物は?俺の好きな物は?好きな場所は?」
矢継ぎ早に繰り出される質問に、アリシアの顔が真っ白になる。アリシアは、アレンの事を何も知らない。
「…坊や⸺」
「知らないよな」
「…」
「俺はお前の何?」
「可愛い坊⸺」
「俺の事、知らないのに」
畳み掛けるように言われてアリシアが押し黙ると、アレンは言った。
「生まれてこなきゃ良かった⸺これは俺が初めて喋った言葉。お前が教えてくれた」
その言葉にアリシアが硬直する。この言葉をアリシアは覚えていたようだ。
「なあ、お前を孕ませた男は誰?」
「坊や、ごめ⸺」
「俺は許せない。魔人が避妊に失敗さえしなければ、お前が俺を孕む事も無かった」
爪が皮膚を突き破る程に強く拳を握ってアレンは問う。
「その魔人は誰?何で俺を生んだ?堕ろしてしまえば良かったのに」
アリシアの目に僅かだが理性が戻った。彼女は涙を流しながら言う。
「怖かった…憎い種族の血を引いていても、生まれて来た子供は、こんなにも小さくて…」
アリシアは鶴蔦の手をそっと退けると、手で何かを抱えるような仕草をした。
「私の腕に収まってしまうほど小さい弱い命…一晩陣痛に苦しみ、一人で生んだ。殺してやるとも叫んだけど、いざ生まれて来たお前の顔を見た時、私は殺せなかった。穢れた化物が生まれるのかと思えば、生まれてきたのは、只の弱くて哀れな赤ん坊で…」
アレンは静かにアリシアを見下ろしていたが、やがて口を開いた。
「そうか…じゃあ、何で殺せないのに毎日あんなに必死に殴ってた?殺して、俺の皮を布団にすれば少しは暖を取れた。俺の肉を焼けば、申し訳程度にも空腹を満たせただろう」
「…怖かった。奇怪な魔法を操り、大勢の黒いローブの魔人を殺した赤ん坊のお前が、化物に取り憑かれているように見えて…!」
アレンは強い衝撃を受けた。黒いローブは恐らく〈大帝の深淵〉だ。どうやらアレンはそんな小さい時から皇帝に狙われていたらしい。
「除霊師さん、この話は聞いた事あるか?」
「いいえ…初めてです」
アレンは自分の血で染まった手を見詰めた。
(俺は…生まれながらの化物だった訳だ)
「アリシア、何で今の話をもっと早くにしてくれなかったのですか?」
「分からない…だけどあの子と話した瞬間、何かが溢れて…」
そう言いながらアリシアは声を上げて泣き出した。
「ごめんね、辛い思いをさせて…ごめんね…!」
アレンは除霊師に向かって言った。
「…大和にいる間、こいつの発言で気になる事があれば教えて欲しい」
「大和に向かう者達へ伝えておきましょう」
アレンはアリシアの方を向いた。
「母さん」
初めて母と呼ばれたアリシアはアレンの顔を見上げた。
「俺はお前が嫌いだ。だけど、お前にあんな仕打ちをされなければ幸せを知らなかった。お前は『生まなきゃ良かった』と言っていたけど…ありがとう、俺を生んでくれて」
アレンは疲れたように息を吐くと、外からこっそりその様子を覗き込んでいた〈桜狐〉に向かって言う。
「…母を宜しく頼んだ」
そう言って部屋を出ると、除霊師が説教垂れる声が聞こえてくる。恐らく、盗み聞きをしていた〈桜狐〉に説教を垂れているのだろう。
アレンは暫く廊下を歩いていたが、窓の側で疲れたように座り込む。アリシアと離れた事で緊張が一気に解れたのか、全身が震えている。
(なあ〈神風〉アレン、お前はあんな痩せた女一人にこんなにも怯えてるのか)
情けなさに思わず溜息を吐くと、声が聞こえた。
「アレン?こんな所で何してるの」
それはアリシアの次に見たくない顔。フレデリカだった。
「そうか、ちゃんと話せたんだね」
何があったのかと執拗いフレデリカに事の経緯を話すと、フレデリカはアレンの頭を撫でた。
「餓鬼扱いすんなよ」
フレデリカは魔法で包帯を創り出すと、アレンの両手に優しく巻いた。
「ううん、本当に凄い事。私ならきっとアリシアには向き合えない」
「お前が?」
フレデリカは眉をひそめて言う。
「あいつの気配、何かがおかしいの」
「除霊師にも危険と言わしめてたからな」
フレデリカはアレンの言葉に納得していないのか、まだ難しい顔をしていた。アレンは悩んでも無駄だと感じたので、話を変える事にした。
「なあ、アリシアから聞いたんだけど、俺は赤ん坊の頃に奇怪な魔法で〈大帝の深淵〉を殺してるらしい」
「…そんなに小さい頃から狙われていたの?」
「みたいだな」
フレデリカはアレンの手を取ってじっと見詰めた。
「…君の今の魔力から赤ん坊の時の魔力を推定だけど想定してみた。只でさえ強い〈大帝の深淵〉を殺すのは無理があると思う。それに、〈深淵〉を殺すだけの魔力を人間の赤ん坊が持ってたら、魔力で身体が崩壊する」
「そうなのか」
「奇怪な魔法が時空魔法の前提で話すけど、時空魔法は最も燃費が悪い魔法。発動も遅いし詠唱に時間が掛かる上に消費する魔力も多い。だからその魔法で素早く動き回る敵を仕留めるなら、全方位からの強力な攻撃でないと不可能。獲物の身体が大きければ、より多くの魔力を使う」
アレンは思案した。アリシアの言っている事に嘘は無いように思える。アレンが幼少期から時空魔法が使えたのは事実で、その魔法を使って手当り次第に人を襲って金品を巻き上げていたのも記憶にある。
「…魔力を減らす事って出来るか?」
「そのものは減らせない。だけど、封印すれば…封印?」
「誰かが俺の魔力を封印したって事か」
「さっき魔力で身体が崩壊するって言ったでしょ。一種の病気で、魔導不完全疾患と言う」
魔導不完全疾患⸺器に対して保有する魔力が大きく、上手く魔力を操れずに身体が崩壊する病。全体的に見れば珍しい病で、過酷な環境を生きようとする貧困層によく発症するが、治療しようにも金が無くて死亡するケースが多い。
「確かめてみる?魔導不完全疾患か」
「魔導不完全疾患だったら、今の魔力を増やすのは危険か?」
「かなりね。封印は対象が成長した時にどれだけの魔力を得るかを考えて行う。だけどそれはあくまでも成長期までの話。成長期を終えて尚、魔力を高める者達は居る」
フレデリカはアレンの右手を取ると、アレンの大きな掌に自分の手を重ねた。
「魔力を流すね」
「ああ」
フレデリカが目を閉じて魔力を送った次の瞬間。
「うっ…!フレデ、リカ…、待て…!」
「…やっぱりか」
フレデリカはアレンの篭手を外すと袖を捲って腕を見せた。
アレンの腕は亀裂が走り、赤黒い肉が顔を覗かせていた。
「何、これ…」
フレデリカは顔を顰めながら言った。
「これが肉体の崩壊だよ」
「アリシア、忘れ物はありませんね?」
「無い、無いわ…」
除霊師に割り当てられた部屋へ向かうと、中からアリシアと除霊師の声が聞こえて来た。
アレンは震える手で扉を叩く。
「どうぞ」
アレンが扉を開けると、除霊師の顔が凍りついた。
「鶴蔦や、アリシアを隠しな⸺」
「そのままで構わない」
アレンは遮るように言うと、アリシアの前を通って除霊師に羊皮紙を渡した。
「これ、あいつが希望した時間割だ」
「パカフ君に書かせたのですね。了解しました…ところで、何故私の方に?〈プロテア〉の構成員であるコンラッドを通しても良かったのでは」
アレンは鶴蔦に押さえられているアリシアに視線を向けた。
「…少し、その女と話がしたい」
アレンの言葉に除霊師は警戒した。
「アリシアが貴方に何をするのか、我々も解っていないのですよ」
「精神異常者の行動なんて、誰にも解らないだろ。大丈夫、昨日みたいな無様は晒さない」
除霊師はアレンに耳打ちした。
「アレンさん、アリシアと交わった男は危険な魔人の可能性が高い。アリシアはとても危険ですよ」
「解ってる。それでも、気になる事があるんだ」
除霊師は鶴蔦以外の〈桜狐〉を退室させた。
「私達は海龍王に雇われて此処に居ます。万が一の場合は動きますからね」
アレンは鶴蔦に押さえられているアリシアに近付いた。
「…なあ、昨日の『坊や』って、どういう意味?」
アリシアは顔をゆっくり上げてアレンを見上げた。
「私の可愛い坊や…どうして私の前から消えたの?」
「お前の代わりに育ててくれる人が居た。無理矢理攫われた感じだけど、温かい寝床と飯、教育と幸せな時間をくれたよ」
アリシアは再び、同じ質問を繰り返す。
「何処へ行っていたの?何で居なくなったの?」
「親ができたからだよ。なあ、俺が初めて話した言葉って、何だった?」
答えた後に素早く質問すると、アリシアの緑の瞳が揺らいだ。
「お前は俺に何て言ったか、覚えてる?俺が嫌いな食べ物は?俺の好きな物は?好きな場所は?」
矢継ぎ早に繰り出される質問に、アリシアの顔が真っ白になる。アリシアは、アレンの事を何も知らない。
「…坊や⸺」
「知らないよな」
「…」
「俺はお前の何?」
「可愛い坊⸺」
「俺の事、知らないのに」
畳み掛けるように言われてアリシアが押し黙ると、アレンは言った。
「生まれてこなきゃ良かった⸺これは俺が初めて喋った言葉。お前が教えてくれた」
その言葉にアリシアが硬直する。この言葉をアリシアは覚えていたようだ。
「なあ、お前を孕ませた男は誰?」
「坊や、ごめ⸺」
「俺は許せない。魔人が避妊に失敗さえしなければ、お前が俺を孕む事も無かった」
爪が皮膚を突き破る程に強く拳を握ってアレンは問う。
「その魔人は誰?何で俺を生んだ?堕ろしてしまえば良かったのに」
アリシアの目に僅かだが理性が戻った。彼女は涙を流しながら言う。
「怖かった…憎い種族の血を引いていても、生まれて来た子供は、こんなにも小さくて…」
アリシアは鶴蔦の手をそっと退けると、手で何かを抱えるような仕草をした。
「私の腕に収まってしまうほど小さい弱い命…一晩陣痛に苦しみ、一人で生んだ。殺してやるとも叫んだけど、いざ生まれて来たお前の顔を見た時、私は殺せなかった。穢れた化物が生まれるのかと思えば、生まれてきたのは、只の弱くて哀れな赤ん坊で…」
アレンは静かにアリシアを見下ろしていたが、やがて口を開いた。
「そうか…じゃあ、何で殺せないのに毎日あんなに必死に殴ってた?殺して、俺の皮を布団にすれば少しは暖を取れた。俺の肉を焼けば、申し訳程度にも空腹を満たせただろう」
「…怖かった。奇怪な魔法を操り、大勢の黒いローブの魔人を殺した赤ん坊のお前が、化物に取り憑かれているように見えて…!」
アレンは強い衝撃を受けた。黒いローブは恐らく〈大帝の深淵〉だ。どうやらアレンはそんな小さい時から皇帝に狙われていたらしい。
「除霊師さん、この話は聞いた事あるか?」
「いいえ…初めてです」
アレンは自分の血で染まった手を見詰めた。
(俺は…生まれながらの化物だった訳だ)
「アリシア、何で今の話をもっと早くにしてくれなかったのですか?」
「分からない…だけどあの子と話した瞬間、何かが溢れて…」
そう言いながらアリシアは声を上げて泣き出した。
「ごめんね、辛い思いをさせて…ごめんね…!」
アレンは除霊師に向かって言った。
「…大和にいる間、こいつの発言で気になる事があれば教えて欲しい」
「大和に向かう者達へ伝えておきましょう」
アレンはアリシアの方を向いた。
「母さん」
初めて母と呼ばれたアリシアはアレンの顔を見上げた。
「俺はお前が嫌いだ。だけど、お前にあんな仕打ちをされなければ幸せを知らなかった。お前は『生まなきゃ良かった』と言っていたけど…ありがとう、俺を生んでくれて」
アレンは疲れたように息を吐くと、外からこっそりその様子を覗き込んでいた〈桜狐〉に向かって言う。
「…母を宜しく頼んだ」
そう言って部屋を出ると、除霊師が説教垂れる声が聞こえてくる。恐らく、盗み聞きをしていた〈桜狐〉に説教を垂れているのだろう。
アレンは暫く廊下を歩いていたが、窓の側で疲れたように座り込む。アリシアと離れた事で緊張が一気に解れたのか、全身が震えている。
(なあ〈神風〉アレン、お前はあんな痩せた女一人にこんなにも怯えてるのか)
情けなさに思わず溜息を吐くと、声が聞こえた。
「アレン?こんな所で何してるの」
それはアリシアの次に見たくない顔。フレデリカだった。
「そうか、ちゃんと話せたんだね」
何があったのかと執拗いフレデリカに事の経緯を話すと、フレデリカはアレンの頭を撫でた。
「餓鬼扱いすんなよ」
フレデリカは魔法で包帯を創り出すと、アレンの両手に優しく巻いた。
「ううん、本当に凄い事。私ならきっとアリシアには向き合えない」
「お前が?」
フレデリカは眉をひそめて言う。
「あいつの気配、何かがおかしいの」
「除霊師にも危険と言わしめてたからな」
フレデリカはアレンの言葉に納得していないのか、まだ難しい顔をしていた。アレンは悩んでも無駄だと感じたので、話を変える事にした。
「なあ、アリシアから聞いたんだけど、俺は赤ん坊の頃に奇怪な魔法で〈大帝の深淵〉を殺してるらしい」
「…そんなに小さい頃から狙われていたの?」
「みたいだな」
フレデリカはアレンの手を取ってじっと見詰めた。
「…君の今の魔力から赤ん坊の時の魔力を推定だけど想定してみた。只でさえ強い〈大帝の深淵〉を殺すのは無理があると思う。それに、〈深淵〉を殺すだけの魔力を人間の赤ん坊が持ってたら、魔力で身体が崩壊する」
「そうなのか」
「奇怪な魔法が時空魔法の前提で話すけど、時空魔法は最も燃費が悪い魔法。発動も遅いし詠唱に時間が掛かる上に消費する魔力も多い。だからその魔法で素早く動き回る敵を仕留めるなら、全方位からの強力な攻撃でないと不可能。獲物の身体が大きければ、より多くの魔力を使う」
アレンは思案した。アリシアの言っている事に嘘は無いように思える。アレンが幼少期から時空魔法が使えたのは事実で、その魔法を使って手当り次第に人を襲って金品を巻き上げていたのも記憶にある。
「…魔力を減らす事って出来るか?」
「そのものは減らせない。だけど、封印すれば…封印?」
「誰かが俺の魔力を封印したって事か」
「さっき魔力で身体が崩壊するって言ったでしょ。一種の病気で、魔導不完全疾患と言う」
魔導不完全疾患⸺器に対して保有する魔力が大きく、上手く魔力を操れずに身体が崩壊する病。全体的に見れば珍しい病で、過酷な環境を生きようとする貧困層によく発症するが、治療しようにも金が無くて死亡するケースが多い。
「確かめてみる?魔導不完全疾患か」
「魔導不完全疾患だったら、今の魔力を増やすのは危険か?」
「かなりね。封印は対象が成長した時にどれだけの魔力を得るかを考えて行う。だけどそれはあくまでも成長期までの話。成長期を終えて尚、魔力を高める者達は居る」
フレデリカはアレンの右手を取ると、アレンの大きな掌に自分の手を重ねた。
「魔力を流すね」
「ああ」
フレデリカが目を閉じて魔力を送った次の瞬間。
「うっ…!フレデ、リカ…、待て…!」
「…やっぱりか」
フレデリカはアレンの篭手を外すと袖を捲って腕を見せた。
アレンの腕は亀裂が走り、赤黒い肉が顔を覗かせていた。
「何、これ…」
フレデリカは顔を顰めながら言った。
「これが肉体の崩壊だよ」
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