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15 恋のしりとり

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「…かんぱーーーーい!」 

とうとう飲み会が始まった。

俺はソフトドリンクを飲みながら、先輩に目をつけられないように隠れるように座る。

俺はタカハシユキ。19歳。

好きなものは……何だろう?

由紀さんは退屈そうにしているように見える。

もしかしたら、好きできた訳では無いのかもしれない。

俺は少し安心した。

何で彼女にこうも心を揺さぶられるんだろう。

俺らしくない。

「…食べないの?」

yukiメもいた。だけど、普通に心配そうに由紀さんに言っている。

「いや、食べる。」

そう言いながら食べ始める。

(俺も食べるか…)

一応これはタダ飯だ。

食べるだけ得なのだから、食べない訳にはいかない。

始まってから30分後。

徐々に酔ってきた人が現れる。

酒を飲むなよ。というのを守らないのが一部の大学生。

再び由紀さんを見る。

(凄い量を食べてる…)

隣のyukiメが半ば引いている。

あれだけ由紀さんに盲目な彼が引いている。

というか、普通に会話をしているのを見るに、和解したっぽい?

それなら別に良い……か。


好きです。付き合って下さい。


何故かこの言葉を思い出す。

(今思い出さないでくれ…)

何故かモヤモヤする。


つづく
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