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第一章 夏 某日より。
10- 森は少年を飲み込んだ
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「……それでレインにフィナなら記憶を取り戻す手助けをしてくれると聞いたんだ」
フィナは身を乗り出して赤い目を爛々と輝かせながら僕の話を聞いている。
「ほうほう!!へぇ!」
「フィナは僕がなにを忘れているのか知ってるのか?」
「あっはは!知ってるかって?あれを知らない人なんて私の周りにはいないと思うけどなあ!!」
こりゃ傑作だという風に笑う彼女に僕は少しむっとした。
「そんな笑わなくてもいいじゃないか…」
「ああ、ごめんごめん(笑)いやぁ、当の雨宮くんは記憶盗られてなーんも覚えてないのかぁ!!あっははは!」
「は?盗られたってどういうことだよ?」
「雨宮くん自分のしでかしたことほんとに覚えてないの?ひとつも?」
初めてフィナが真面目な顔を僕に向けてきた。
「…あ、ああ。しでかしたって、?僕がなんかしたのか?」
「あーあー、レインが言ってたこと本当だったのかぁ、。何一つ覚えてないって、こりゃたまげたわ」
「なにを僕が忘れてるのか教えてくれよ!」
「これ以上は雨宮くんが自分で考えて解決しなきゃダメかなあ……
あっ!そうだまたあんな待たされるのは面倒だしヒントとしてこれあげるよ!」
そういって彼女が僕にぐいと押し付けてきたのは1本の細い金色の糸だった。
「なんだこれ?糸?」
「ぶっぶー!!正解は人毛でしたぁー!!」
「は?え?」
「だーかーら!!じ!ん!も!う!人間の髪の毛だよ!!」
「じゃあこれ金髪の髪の毛ってことなのか?」
「金色だしそうなんじゃない?」
こんなのがなんの役に立つのかと首を傾げながらも僕はそれをジーパンのポケットに押し込んだ。
(とりあえずフィナから聞けることは全部聞いた気がするし、少し森を歩いてみるとするか…)
そう考えフィナにありがとうと礼を言い、僕は彼女に背を向けて森の内部に向かっていった。
だが数歩進んだ所であぁちょっとまって雨宮くん!と後ろからフィナが焦った声で追いかけてきた。
「その髪の毛について1つ言い忘れてたスペシャルヒントがあったんだよ!!」
それは髪の毛1本でどうしろと言うんだ、と困っていた僕にとっては朗報だった。
「教えてくれ」
「危うく言い忘れるとこだったよ!はぁぁ思い出せてよかった……!!
ーーーーーーーー
じゃあスペシャルヒントー!!!
その金色の髪の毛は多賀 龍司という人間ものです!!」
フィナは身を乗り出して赤い目を爛々と輝かせながら僕の話を聞いている。
「ほうほう!!へぇ!」
「フィナは僕がなにを忘れているのか知ってるのか?」
「あっはは!知ってるかって?あれを知らない人なんて私の周りにはいないと思うけどなあ!!」
こりゃ傑作だという風に笑う彼女に僕は少しむっとした。
「そんな笑わなくてもいいじゃないか…」
「ああ、ごめんごめん(笑)いやぁ、当の雨宮くんは記憶盗られてなーんも覚えてないのかぁ!!あっははは!」
「は?盗られたってどういうことだよ?」
「雨宮くん自分のしでかしたことほんとに覚えてないの?ひとつも?」
初めてフィナが真面目な顔を僕に向けてきた。
「…あ、ああ。しでかしたって、?僕がなんかしたのか?」
「あーあー、レインが言ってたこと本当だったのかぁ、。何一つ覚えてないって、こりゃたまげたわ」
「なにを僕が忘れてるのか教えてくれよ!」
「これ以上は雨宮くんが自分で考えて解決しなきゃダメかなあ……
あっ!そうだまたあんな待たされるのは面倒だしヒントとしてこれあげるよ!」
そういって彼女が僕にぐいと押し付けてきたのは1本の細い金色の糸だった。
「なんだこれ?糸?」
「ぶっぶー!!正解は人毛でしたぁー!!」
「は?え?」
「だーかーら!!じ!ん!も!う!人間の髪の毛だよ!!」
「じゃあこれ金髪の髪の毛ってことなのか?」
「金色だしそうなんじゃない?」
こんなのがなんの役に立つのかと首を傾げながらも僕はそれをジーパンのポケットに押し込んだ。
(とりあえずフィナから聞けることは全部聞いた気がするし、少し森を歩いてみるとするか…)
そう考えフィナにありがとうと礼を言い、僕は彼女に背を向けて森の内部に向かっていった。
だが数歩進んだ所であぁちょっとまって雨宮くん!と後ろからフィナが焦った声で追いかけてきた。
「その髪の毛について1つ言い忘れてたスペシャルヒントがあったんだよ!!」
それは髪の毛1本でどうしろと言うんだ、と困っていた僕にとっては朗報だった。
「教えてくれ」
「危うく言い忘れるとこだったよ!はぁぁ思い出せてよかった……!!
ーーーーーーーー
じゃあスペシャルヒントー!!!
その金色の髪の毛は多賀 龍司という人間ものです!!」
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