RISING 〜夜明けの唄〜

Takaya

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第四編第二章 絶望のオアシス

約束の時間を待つ二人

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「んーーっ…はぁ…機関車かあ。気持ちよかったね、初めて乗ったよ」


「ああ。私もだ」



機関車を下車してルイソールの町に足を
踏み入れたのはシャーレとポアラ。

下車と同時に大地に足を置いたポアラは腕と
背中を伸ばして身体をほぐしており、恐らく
機関車の中でずっと座っているのが苦手で
相当、堪えたのだろうか。

もう少しで夕刻になろうかという時間帯に
砂の街コルドデザートにあるルイソールの
町に来たのは反乱軍の元へ一人で向かった
ロードとの合流が目的だった。



「ねぇ、シャーレ。ロードに文句言うのは合流してからじゃないと出来ないし…マーケットが出てるからちょっと見にいこうよ」


「其れは素晴らしい。此れは紛れも無くデートだな。暫し興じて見よう」


「…デートじゃないってば…!」



呆れた様に肩を脱力させたポアラだが
シャーレのおふざけには慣れて来ている様で
笑って誤魔化すとそのまま歩き出す。

マーケット内で色々物を物色している中で
ポアラとシャーレは町で暮らす人々達の
会話の中で一つの話に興味を示す。

其れはルイソールからセバラ砂漠を西へ少し
進んだ先にダフマという町があるらしい。

其処は砂漠のオアシスと呼ばれる綺麗な泉を
囲って建てられた町らしく其処のオアシスは
知る人ぞ知るパワースポットなのだそうだ。



「ダフマかあ…泉のパワースポットなんて何だか素敵じゃない?」


「どうせ夜まで暇は続くし、行ってみようか?」



シャーレとポアラはお互い頷いて行き先を
ダフマに決定すると出店で砂漠用のコート
を購入し、ダフマへと向かって歩き出す。

ポアラ自身は其の気は全く無いのだろうが
側から見れば只のデートにしか見えない。

シャーレが表情を終始緩めているのも
仕方が無い事なのかもしれない。

そして一時間程歩いた二人は砂漠のオアシス
ダフマの町に足を踏み入れると其処に見えた
のはダフマに聳える大きな石造りの宮殿。

町の高い位置から見ていたシャーレとポアラ
の二人は其のオアシスが宮殿内の庭にある
のを確認すると目を輝かせていた。



「わぁ…確かにすっごい綺麗な泉っ!」


「砂漠のオアシスか…正にチカラが宿っていそうな場所だな」


「あ…でも入るのにお金が掛かるんだね…商売根性入ってるなあ」



宮殿入り口でお金を渡して中へと入って行く
人間達を見て世知辛さを感じるポアラ。

そんなポアラを横目にシャーレはダフマの
南の方角に目を向けながら何かを思案する。

シャーレとポアラが居るのはダフマの町の
高い場所に位置する居住区を繋ぐ石の橋の
上だったが、北を見れば綺麗な宮殿があり
素晴らしい町なのだが南側は何故だろうか
活気が薄い様に感じてしまうのだ。



「ポアラ…少し此方に行ってみよう…」


「えぇ?そっち何も無さそうじゃない?」



文句を言いながらもポアラはシャーレと共に
ダフマの町の南側へと歩を進めて行った。
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