上 下
400 / 425
ネトゲに意図せず転生した

受け入れた目的

しおりを挟む
 それから何度か魔物の集団を掃討してみたが同じようなアイテムが落ちただけだった、一度だけよくわからない鉱石が落ちたて転生者が喜びの声を上げたが、それはゲームでのレアアイテムだったようでウキウキで拾いにいってから、拾い上げると同時に「違うんだよ!」とそのまま落ち込んでいた。
 その日は日没になったのでいつの間にか疲れていた体を引きずって帰還した、4人とも疲労困憊で戻って来たため色んな人に心配されたが、遊んでいて疲れたという事にしてその場を収めた。

「そういや、そのオンラインゲームの最高レアのアイテム排出率ってどれくらいなの?」
「あー公表されてないからわからないな、までも最新のレアアイテムは存在は基本的に幻だな、自分とフレンド周りでは見た事ないよ」
「それって大丈夫なの?」
「さすがに最高レアのアイテムじゃないだろうし、さっき落ちにくい限界突破アイテムも出て来たし」
「さっきウキウキで拾いにいったアイテムだよね」
「そうなんだ、ゲームだったらそのまま加工屋に持っていくかフリーマーケットで売るかするね、それほど需要のあるアイテムだったのさ」
「へー」
「まぁそんな反応になるよね、それに最初だって倉庫チケットが出て来たんだ、何とかして試行回数を稼ぐしかないさ」
「そうですね、自分達はその為に来ましたから」
「あぁ、頼りにしているよ」
 良い感じに会話が終わりそうになった時にサヨと恵美の顔が険しくなる。
「どうしたの2人とも?」
「んーなんでもないよー」
 口ではそう言っているが、サヨが懐から取り出した端末には(誰か盗み聞きを始めた)と表示されていた。
「そっかーじゃあそろそろ寝ようかね」
「そうだね」
 もう特に話す事は無いのでそのまま寝る事した。







「どうだった?」
「すいません、寝る直前でした……」
「そうか、それなら仕方ない、あの人達がココに残ってくれるのが我々としての理想だ」
「そうですね」
「もしココから離れてしまうような事があってしまっては、彼らに頼り始めている現状に綻びが出来てしまう」
「ハーレムってのは気に入りませんよ、自分は」
「夫婦とその娘、あの大きな乳の女性は友人か何かだろう、嫁さんの方は勘が良すぎてまるで全方位を見渡せるんじゃないかって思う時がありますよ、しっかりと夫婦としての縄張りを死守しているよ」
「おっかねぇですよ、でもまぁあのデカチチを何とかできるかもしれないなんて俄然やる気が出ますよ」
「馬鹿野郎、無理やりヤろうとするんじゃない、お前もあの戦闘能力は見ているだろう、敵に回った瞬間にココなんざ俺らごと一瞬で更地だ」
「……でもよぉ」
「分かってる………、分かってるから、皆まで言うな……」
「しかしまぁ奴隷で買うにしろ、女はソロソロ必要になって来たからな、ココは発展される為にも頭数は必要だ、独り身であるのなら、我々の誰かになびいてくれれば御の字、最悪、彼らで増えてくれれば問題ないだろう」


「ヤバくね?」
 盗み聞きをされたので逆にやり返したらとんでもない会話を聞いてしまった。
「いつかはココから抜け出さないとな」
「ですね」
 自分達はキャラメイクチケットを手に入れたら仕事完了なのでいつでも逃げ帰る事ができるのだが、転生者はそうはいかない、もしかすると転生者が安全に逃げきる所までが今回の仕事かもしれない。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、 生まれる世界が間違っていたって⁇ 自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈ 嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!! そう意気込んで転生したものの、気がついたら……… 大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い! そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!! ーーーーーーーーーーーーーー ※誤字・脱字多いかもしれません💦  (教えて頂けたらめっちゃ助かります…) ※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

処理中です...