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玩具の世界は無駄に壮大になりがち

帰還した世界のその後

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「おかえりなさい」
「ただいま戻ってまいりました」
 この光景をみると久しぶりに帰って来たという気持ちが強くなった。

「今回初めての長期間の任務でしたがどうでしたか?」
「そうですね、いつの間にか向こうの常識が基準になっていたり、言葉が通じるのに外国にいる気分でした」
「みなさんそう言いますね、何よりいい経験になったようでよかったです」
 年単位で向こうの世界にいたので、気分的には里帰りが近いだろうか。

「というか中途半端な感じで終わった気がするんですけどアレで大丈夫なんですか?」
「はい、アレで問題ありませんよ、というかあれ以上してもどうせあの世界は崩壊しますからね」
「……え?! 崩壊ってどういう事ですか?」
「あの世界って鉄が少なくてプラスチックがメインの世界でしたよね?」
「そう、ですね」
「あの世界にはエコとか概念がなかったんですよ、なのでいろんな物が競争のように開発を進めて行ったんです、それでさらに戦争の激化で二酸化炭素濃度が上がってしまって人が生活できない世界になったんです、なのでアレ以上にこちら側から手を貸すことはないんです」
「それじゃ自分達が…」
「そんな事はありません、あなた達が行かなければ秘密結社とやら早々に壊滅してますからね、人のまま死ねたのでまだマシな方ですよ」
「そう、ですか」
「そもそも責任は向こうの人類にあるのであなた達が追う必要はありませんよ、向こうを世界を救うならこちらの人員の半分以上が必要ですから、そこまでする義理はありませんし数年の延命が出来たのですから感謝してくれますよ」
「そんなもんなんですね」
「そうですよ、今後はこういった世界も沢山行くことになりますから、終わった世界は昔やったゲーム位の感覚で十分ですよ、変に肩入れしてしまえばあなた潰れてしまいますよ」
 最初は営業スマイルだったのに徐々に真顔になっていく、おそらく自分以外のいろんな人を案内してきたから出た言葉なのだろう。

「そんな訳で次の世界にさっそく行きましょう」
「えぇ?!」
 良い事を思いついたように手を叩いて笑顔になる、こっちとしては自宅で1週間くらいゆっくりしたい。
「だってさっきの世界で十分に休んできたでしょう、診た感じ特に疲労は感じないですし」
「まぁ、はい」
「次の世界は思いっきりファンタジー世界にしましょう、それこそ元々ゲームだった世界でステータスがある世界にしましょう」
「そういえば気になったんですけど」
「はい?」
「自分達ステータスって見れないんですか?」
 以前にステータスがある世界に行った事があるのだが、自分のステータスが見れていなかったのを思い出した。
「え、ステータスのある世界の住人じゃないんであるわけないじゃないですか」
「あ、そういう事……」
「そんな訳でいってらっしゃい!」
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