異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

ネトゲに意図せず転生した

何事もほどほどに

「あ、なつかしい」
　気が付くと森の中にいた、そういえば世界を移る時はこんなのだったと思い出す。

「あ、あの日本から来た人達ですよね」
　なつかしさを感じていると後ろから声を掛けられた、気配事態は感じていたので驚くことはない。
「そうですけど……」
「よかった、自分はこの世界に転生した者で、ココに来れば助けてくれるって聞いたので」
「そうなんですね」
　この世界に来てすぐに助ける対象の転生者に会ったのは始めてた、そしてこの転生者の女性は胸がとにかく大きい、恐らく身長以上のバストサイズがありそうだ。
「ご注目のとおりは私の困りごとはこの胸なんだ」
「見るからに動き辛そうですね」
「そうなんだ……、っとその前にこの世界について軽く説明した方がいいね」
「そうですね、お願いします」

　そういえばこの世界について詳しく説明を受けていなかったのを思い出す、説明が無かったのはこうやって転生者が直接教えてくれるのを知っていたからだろう、ならばそれに越したことはない。

「まずは転生した経緯なんだけども、この体はもともとオンラインゲームで使っていたアバターキャラなんだ、それでそのオンラインゲームがサービス終了してね、その最後の瞬間に立ち会っていたらこの世界に来ていたという訳さ……、後この身長よりも大きい胸は最後だしってことでふざけてアバターのカスタマイズパーツとかいろいろ駆使して超巨大にしたんだ、理由はもしこのアバターに転生した時に胸がカスタマイズパーツでパットのままになっているのかそれとも生乳になっているかっていう検証さ、まさか本当に転生するなんて思ってなかったし生乳なるなんて思ってなかったよ……、とまぁこんなふざけた事をするくらいだし元男だ、本当に後悔しているけどね」
「な、なるほど、そもそもそんな体で動けるんですか？」
「あぁ、ココに1人でこれる位には動けるさ、元々遠距離職だったのもあって戦闘もできる、もちろんこの胸が邪魔で細かい動きができないけどね」
「でしょうね……」
「とりあえずはココから移動しよう、所で君たちはご家族でこういった助ける仕事を？」
「まぁそうですね」
「だったら安心だな、下手な独り身よりも私を襲ったりしないって信用できるよ」
「そりゃどうも」
　この転生者を助けるためには家族であるというのが必要のようだ、確かに三大欲求を口約束だけでは信用しきれないだろう。


　彼女の案内で森を抜けて検問を抜ける、どうやら彼女は顔パスならぬ乳パスのようで顔ではなく胸を見て通るように指示を出していた、彼女が検問の人達と話して自分達も通してくれたが、彼らはずっと彼女の胸を凝視して仕事をこなしていた。

「さて、多少手狭だが勘弁してほしい」
「それは仕方ないですよ」
　もともと１人暮らし用の家なのだろう、そこに４人が入ったので少し窮屈に感じてしまう。
「私の目的はこの胸を小さくする事っていうのはわかってると思う、問題はその方法なんだ」
「単純な話なんですけど切り落としつつ回復魔法とかじゃダメなんですか？」
「それがダメなんだ、この世界に来たばかりに時に片方の乳を喪失した事があったが、回復魔法でご覧の通りさ、それにこの大きさ故に危うく失血死しかけたしな」
「なるほど」
「とりあえずは思いつく限りはやったがうまくいかなくてね、後残っているとすればキャラメイクチケットだ」
「いかにもオンラインゲームのアイテムにありそうな感じですね」
「そうなんだ、ソレはまぁ言ってしまえば課金アイテムで当然サービス終了間際に使い切ってるから持ってない」
「それを見つけると？」
「そういう事だ」