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朝起きると体の節々が痛い。

多分殴られたところも腫れている。

熱でてる感じするな。
僕はそんなに体が強い方じゃない。殴られれば熱が出やすいし風邪だって引きやすいし重症かもしやすい。

もう何年も眠れない日も多くて不眠気味だ。

だからきっと、はやめにお母さんのところに行けると思うんだ。

お母さん、早く会いたいよ。

---ガチャ

「おい、お前の旦那捕まったんだろ?」

剛さんだ。義母様の連れ子の剛さん。
僕の5つ上でβ、容姿も性格も義母様にそっくりで僕のことをいつもいつも下に見ている。

そして、

「まあどうでもいいや、さっさとヤらせろよ。」

もう何年も僕を犯しているクズ。
こいつはいつも自分よがりな行為ばかりするから終わった後はいつも体の至る所が痛い。今日は熱もあるだろうから辛いだろうな。

Ωではあるけれどもまだ発情期が来ていない僕は後孔は濡れてくれない。なのに無理矢理入るから何度も出血している。

こうやって考えれば勝俣さんはちゃんと優しくしてくれたな。

行為が終わった後は僕をベッドから蹴り落としてベットを占領してタバコを吸っている。タバコを吸い終わった後は僕の背中に根性焼きを残して部屋から出て行くんだ。

剛さんはタバコを吸うようになってから僕との行為の後に背中に根性焼きを残していく。

このことは誰も知らない。
勝俣さんは僕の顔が見たくて前からしかしなかったから背中は見られなかった。
あ、あの服をかけてくれた警察の人には見られたかもな。まあ、いいや。

剛さんと初めて出会ったのは義母様がうちに来た時だ。2人が来た初日に僕はこれまで使っていた部屋から追い出されてこの狭い部屋に移された。

食事も、居間で取ることを許されなくなり1日に1回部屋に質素な食事が運ばれた。
初めの頃は僕やお母様を慕ってくれていた使用人がいたから隠れて食事をくれていたけれど、1ヶ月もすれば義母様は使用人を総入れ替えしてしまって僕に優しくしてくれる人は屋敷からいなくなった。

義母様が大切にしていたお庭もあの頃とは全く違う姿になってしまった。
義母様がこの屋敷にきてから何もかもが変わってしまったんだ。

義母様はストレス発散に僕を殴った。それを見ていた剛さんも僕を殴った。
外ではいい母親を演じて、世間の目ばかり気にして、家ではそのストレスを発散するんだ。

お父様はほとんど家に帰ってこない。帰ってきても僕には見向きもしない。

僕にはお母さん以外家族なんていない。
助けてくれる人もいない。
僕は1人で生きていく。





---バンッ

「今すぐ下に降りてこい。」

こんな昼間に家にいるなんて珍しい。
離婚して早々、誰かに僕を売るのか?

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