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しおりを挟む『お前、私たちが話す言葉が理解できるのか。』
『はい、、、』
『今の会話聞いていたのか?』
『はい、、』
聞かれたくない内容だったんだろう。
それに、内密に話そうと思っていたのに相手側に僕がいてリユベ語を話せることがわかると不都合なことも多いだろうから。
リユベ語で交わされるこの会話はセドたちには分からない。だからこそ、聞いてみようかと思う。
『ルーチェに大切な人がいるんですか?』
『そうだ。私の愛子である彼を救い出すために、彼を傷つけたことを後悔させる。』
『サベルクの王や王太子を信じて共に手を取ってくれませんか。僕、あなたと敵になりたくないです。だって、争いの理由がすごく優しいから。』
ラフマが野蛮な人が多いとか、凶暴とか、そんなことを言ったのは誰なんだろう。こんなに優しいじゃないか。
優しい理由で、他人のために命をかけて戦うことを決められる人だ。
『お前は私が怖いだろう?お前たちと違い獣の姿だ。この部屋に入り私の姿を目に入れてからチラチラとこちらを伺っていたしな。』
『あの、怖いとかじゃなくて、、その、、尻尾に触ってみたいなって思ってて。あと、僕あんまり人と沢山会ったことなくて緊張してて。』
さっきからゆらゆらと動くしっぽにさっきから意識がいってしまう。
『お前は面白いな。このしっぽは妻と子供にしか触らせないのだ。すまぬな。』
『いえ!その、興味本位で言っただけですから。その、サベルクとのことは、、』
『分かった。我々の言葉を話すことのできる君に免じて話そう。』
『ありがとうございます!!』
『そなたは可愛いな。』
そ、そんなこと、言われるとなんだか恥ずかしい。
---グイッ
「ルイ、なんで顔赤くなってるの。なんの話してるの。僕に言えないこと?」
「あ、セド、、」
『はっはっはっ、、お前の恋人は独占欲が強いらしい。私と気が合うかもな。』
「ルイ、国王はなんて?」
「あ、、ちょっと待ってね?」
『先ほどの話をしてもよろしいですか?』
『かまわん、ここからはそちらの言葉で良いぞ。』
ラフマの国王がそう言ってくれたのでセドやお父様、国王様に先ほどの会話の内容を話す。
「なるほど、もしやルーチェに攫われたのですか?」
「いえ、そういうわけではありませんが。そうですね、このことを話すには私の最愛の妻の話をしたほうがいいでしょう。」
国王の、、奥さん、、。
先ほど馬車にいると言っていた。そう言えばなぜ馬車なのか。
城の中に入ってもいいのに。
「城の外にいるのはまあ、ただただ私が他のものに妻を見せたくないだけだ。」
見せたくない、、?
「うちの国王は独占欲が半端ないんですよ。弟の私だって数回しか合わせてもらえていない。子供がたくさんいるが子供たちにすら取られたくないって駄々こねるくらいですからね。」
「あぁ、お子さんが10人いるそうですね。」
10人もいるの!?すごい!
みんなモフモフなのかな。
みんなライオンなのかな?
獣人はライオンからはライオンが生まれるのかな?例えばライオンの獣人とウサギの獣人との間にはどんな子供が生まれるんだろう?
聞いてみたいことはたくさんあるなぁ。
国王の子供全員に会ってみたいな、、
赤ちゃんの獣人可愛いだろうな。
「10人なんて情報が回っているのか。実際は8人だ。」
うん、それでも多いや。
「さて、その話はここまでとしての話をしようか。
私が妻と会ったのは10年ほど前だ。出会ったのはラフマとルーチェの国境にある山の中。彼女はボロボロで死にかけていた。」
ラフマ国王の話してくれたお妃様との馴れ初めはルーチェを恨むには十分な内容だった。
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