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第百七十九話 連れ去られた
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皆の先頭を走っているからか、皆良く魔力が枯渇しないなぁ…と感心していた。
余裕みたいだし、速度を上げるか。
「んなっ! テイルそんな速さで魔力は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ?」
「ワシらはそんな訳にも行かん! 魔力回復薬を飲みながら走っとるんじゃ!」
あら、そうだったのね。
なら追い風を作り出して補助してあげよう。
どんどん加速する皆。 良いぞ!
「テイル様、目的地はそろそろのはずですが…」
「うん、おかしい。 気配が無い。 結界の類かな?」
可能性を誰も否定しなかった。
結界の境界線だろうと思われる場所まで来た。
もう無理矢理こじ開けてでも入るしかない。
嫌な予感がする。
「行くよ。 皆、何があっても冷静に対処だ」
結界はそのまますり抜けられた。
しかし、確実に俺だけは違う場所に居る。
眼前に居るのは明らかにジンであろう者と皇帝だろう者だ。
「こうして相まみえるのは初めてだなテイル・フォン・マーガレットよ。 魔王を倒した事大儀であった」
「貴方に礼を言われても嬉しくないですね」
「礼儀知らずのガキめ! おい、ジンよ! こやつを殺しても構わんか?」
「出来るのなら良いのではないか? 障害は少ない程良い」
ドッっと魔素を開放する皇帝はどんどん筋肉が膨張していく。
アンデッドと聞いていたんだけど?
まぁ良いか、力だけには技や速さで迎えれば勝てる。
「我が拳で骨も残さず砕けろ!!! ギエェェェェェエ!」
なんだよ、その掛け声!
面白くて笑っちゃいそうだ。
拳の力をを剣で軽く流し、方向を変える。
そしてその腕を掴み軽く引っ張ってやる。
ドォンと巨大な音を立てて盛大に転ぶ皇帝。
これでも昔は力で帝国を担ってきたらしい。
「大丈夫ですか? 衰えって怖いですね」
「英雄ともあろうものが煽りか。 やはり貴様はこちらに来るべきだ」
「英雄と皆が持て囃してるだけで、俺自身はそう思わない。 ただ、俺の手の届く範囲の幸せを邪魔する奴らに容赦出来る程優しくはないかな。 アンタのボスにも伝えろ。 俺は全力で受けて立ってやるって」
「たかが人間風情が調子に乗り過ぎだ」
その…言い難いですが人間辞めてます。
なんて言える雰囲気じゃない。
「なら、試すか?」
「いや、こちらが負けるかもしれないからな」
かもしれないって事は勝算はゼロではない…と。
「貴様ァ! 調子に乗りよってェ!」
放っておいた皇帝から今度は二連撃の拳が飛んでくる。
ボクシングで言うワンツーみたいな感じだろうか。
片方を剣の腹で回す様に流し、もう一撃は回転を利用しながら蹴りを放ちへし折る。
「ぐあっ! 貴様! 王国自慢の騎士道を捨てたか!」
「さてね。 俺は騎士じゃないから分からないな。 どうせ再生出来るんだろ?」
「皇帝よ、もういい。 退くぞ」
「な! もう少し戦えば勝て…うぐっ」
「退くぞ。 二度も言わせるな」
そう言ってジン達は消え、俺は元居た場所に戻された。
余裕みたいだし、速度を上げるか。
「んなっ! テイルそんな速さで魔力は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ?」
「ワシらはそんな訳にも行かん! 魔力回復薬を飲みながら走っとるんじゃ!」
あら、そうだったのね。
なら追い風を作り出して補助してあげよう。
どんどん加速する皆。 良いぞ!
「テイル様、目的地はそろそろのはずですが…」
「うん、おかしい。 気配が無い。 結界の類かな?」
可能性を誰も否定しなかった。
結界の境界線だろうと思われる場所まで来た。
もう無理矢理こじ開けてでも入るしかない。
嫌な予感がする。
「行くよ。 皆、何があっても冷静に対処だ」
結界はそのまますり抜けられた。
しかし、確実に俺だけは違う場所に居る。
眼前に居るのは明らかにジンであろう者と皇帝だろう者だ。
「こうして相まみえるのは初めてだなテイル・フォン・マーガレットよ。 魔王を倒した事大儀であった」
「貴方に礼を言われても嬉しくないですね」
「礼儀知らずのガキめ! おい、ジンよ! こやつを殺しても構わんか?」
「出来るのなら良いのではないか? 障害は少ない程良い」
ドッっと魔素を開放する皇帝はどんどん筋肉が膨張していく。
アンデッドと聞いていたんだけど?
まぁ良いか、力だけには技や速さで迎えれば勝てる。
「我が拳で骨も残さず砕けろ!!! ギエェェェェェエ!」
なんだよ、その掛け声!
面白くて笑っちゃいそうだ。
拳の力をを剣で軽く流し、方向を変える。
そしてその腕を掴み軽く引っ張ってやる。
ドォンと巨大な音を立てて盛大に転ぶ皇帝。
これでも昔は力で帝国を担ってきたらしい。
「大丈夫ですか? 衰えって怖いですね」
「英雄ともあろうものが煽りか。 やはり貴様はこちらに来るべきだ」
「英雄と皆が持て囃してるだけで、俺自身はそう思わない。 ただ、俺の手の届く範囲の幸せを邪魔する奴らに容赦出来る程優しくはないかな。 アンタのボスにも伝えろ。 俺は全力で受けて立ってやるって」
「たかが人間風情が調子に乗り過ぎだ」
その…言い難いですが人間辞めてます。
なんて言える雰囲気じゃない。
「なら、試すか?」
「いや、こちらが負けるかもしれないからな」
かもしれないって事は勝算はゼロではない…と。
「貴様ァ! 調子に乗りよってェ!」
放っておいた皇帝から今度は二連撃の拳が飛んでくる。
ボクシングで言うワンツーみたいな感じだろうか。
片方を剣の腹で回す様に流し、もう一撃は回転を利用しながら蹴りを放ちへし折る。
「ぐあっ! 貴様! 王国自慢の騎士道を捨てたか!」
「さてね。 俺は騎士じゃないから分からないな。 どうせ再生出来るんだろ?」
「皇帝よ、もういい。 退くぞ」
「な! もう少し戦えば勝て…うぐっ」
「退くぞ。 二度も言わせるな」
そう言ってジン達は消え、俺は元居た場所に戻された。
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