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勇者探索任務~サイテハの洞窟

LV45 作戦開始

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第45話 LV45 作戦開始

当面はサイテハの洞窟入り口に

拠点を作り探索を開始する。

サイテハの洞窟は途中に分岐路が多数あるため

5人で7チームのパーティーに分かれて探索する。

割り振りは冒険者4人に城兵1人。

残った6人の城兵はこの拠点にて待機し

帰還者のサポートを行う。


洞窟を進み新たに拠点にできそうな場所を発見次第、

新たに 全員で拠点を洞窟内に移す。

それを繰り返し、徐々に洞窟深層に進んで行く。


城兵の隊長、マルクが作戦を伝えると

道具師のマーロンがそれぞれのチームにアイテムを渡していく。


「これ何ですか?」

首をかしげるフミヤにマーロンが言う。

「これは時の羅針盤。この針が一周回れば およそ半日が終わる。

一周したら一旦、拠点に帰還してほしい。」


マーロンから説明を受け、羅針盤を受け取ったチームは

それぞれ支度をし洞窟に入って行った。


「皆さん、よろしくお願いします。」

チーム【モンペロ】のメンバーに

城兵のリルドが加入し、5人と2匹はいざ、洞窟へ。

「ようやく、役に立てそうだな。」

ドレンはランタンに光ゴケを入れ、

辺りを照らしながら先頭を進んで行く。

*ドレンは魔物探知LV4を使った。

「これでモンスターの不意打ちは避けられる。」


「魔物探知か、それは便利だ。」

ジンはドレンを頼もしく思いながら 

かつて若い頃、ベン(ジンの兄、ドレンの師匠)と旅をした

懐かしい日の事を思い出していた。

「そういえば ベンの魔物探知は凄かったなー。」

「ええ、師匠の魔物探知は5キロ先くらいまで正確に

感知できてましたもんね。

俺なんか まだ、300メートルくらいがやっとですからね。」

「まあ、それだけできれば十分だ。」


フミヤは持っているカバンを開けた。

「そろそろ出ておいで、メロ。」

「モキュ。」

メロはカバンから出るとヤマダの頭に乗ると

フミヤ達の周りを明るく照らす。

「な・・なんですか、それ?」

リルドは初めて見るメロに驚いていた。


「ヤマダと一緒でテイムしたモンスターですよ。

ゴールドレアスライムです。」

「素晴らしい、少し触ってもいいですか?」

リルドはフミヤに許可をもらい、メロを触らせてもらう。


ガブッ!

「うあああ。」

「こ、こらメロ!」

メロはリルドの手を噛みついた。

どうやらメロは人見知りをするようだ。

「ずるい。私も触りたい!」

モコはメロの頭を撫でた。

*メロは嬉しそうにモコの手にすり寄っている。

「こいつ・・・女好きだな。」


「おい、お前ら ちょっと緊張感持てよ。」

*ジンのツッコみは辺りに空しく響いた。
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