76 / 98
68
しおりを挟む
「メアリー王妃様。アンヌの特技って一瞬で変わったあの体系に関係するのですか?」
「私も詳しくは知らないのよ。でも呼吸法を覚えれば誰にでもできると言っていたわ」
「いや、いや、いや。ありゃ無理だろう」
陛下は女性陣とミカエルが興奮して話す姿を静かに見つめていた。今日みんなを徴集したのは結婚式のアイデアを披露するためだった。意気揚々とみんなの前に現れたのはいいが、アンヌにいいところをすべて持っていかれてしまった。結局自分の出番は一切なかったのだ。
「わしは先に戻ろうかの・・・」
王妃をちらっと見たが、聞こえていないのかこちらを見ることもなかった。哀愁を漂わせ部屋を出ていく陛下をウエン王子とワイアットは何とも言えない目で見送ったのだ。
この時誰も気づいていなかったが、もうひとつの『ざまあ』が成立していた。メアリー王妃は元々ウェスト王国の出身だった。エスト王国に嫁いだツッティ弟妃は腹違いの姉妹だ。しかし、姉に当たるメアリーは前王妃の子供でウェスト王国国王が再婚した義母に冷たくあしらわれ、ノル王国に嫁いだ親戚を頼って生活をしていたので本人にウェスト人の自覚がないのだ。
父上が結婚相手を探していた時都合よく呼び戻されたのがメアリーだ。シェドは当時遠方な国だけに野蛮な国だと認識されていた。
義理の妹のツッティに『貴方ならお似合いの国ね』と馬鹿にされ、王族から嫁いだと思えないほどの僅かな準備で嫁いできたのだ。しかし、メアリーはシェド王国に着くと迎えに来た褐色の肌の美丈夫な父上に一目惚れし、父上も遠くから嫁いでくれた母上を大切にした。
当時は政略結婚にも関わらず愛し合うふたりに国民は大いに喜んだという。
***
「なんでメアリーが王妃で私は弟妃なのよ・・・ザブールが国王になればすべて上手く行くと思ったのに。ウラーラがこのタイミングで正気に戻るなんてすべてが台無しだわ」
「あの・・・ツッティ弟妃様、ハウバウト国王陛下がお呼びです」
「聞こえてるわよ!何度もうるさいわね」
(公務以外一切話しかけても来ないのに、一体何の用があるのよ)
「中庭で久しぶりにお茶でも飲もうなんて白々しい。あの男のせいで権力も削がれ不自由な生活をしているのに」
中庭に着くとハウバウト陛下と妻であるマデリン王妃が優雅にお茶を始めていた。
「用意に準備がかかりお待たせいたしました」
「いや、急に呼んだのは此方の方だ。気にしないで欲しい」
「はい・・・」
夫のヘキシオも一緒のようだ。久しぶりに見るヘキシオは相変わらず私を見ても笑顔すら見せない。
ウェスト王国より軍事力も高いこの国に嫁ぐことができたことを最初は喜んだが、初夜が終わると夫になったヘキシオと話す機会はなかった。会うとすれば夜伽だけ。そして長男が産まれると夜伽にすら呼ばれなくなったのだ。待遇は悪くないが、政治には一切かかわるなといったところか。
「ツッティ様も健やかにお過ごしなようで」
「はい。ありがとうございます、マデリン王妃」
「まあ、座ってくれ」
「ところで私にご用とは?」
「ああ、ツッティはシェド王国のメアリー王妃と腹違いの姉妹だったな。シェド王国の第一王子であるウエン王子とオッド侯爵家のレイシャル嬢の結婚が囁かれているのは知っているか?ノル王国はシェド王国と同盟を組み、ウェスト王国も後継者争いが片付き新たな国王であるベガル陛下がオーロラ商会と手を組んだ。我々は後れを取っている」
「オーロラ商会・・・」
(っち、ボーロがヘマをしたせいで)
「そうだ。それでメアリー王妃とはどれほど仲がいい?」
「メアリーお姉さまと?」
「腹違いといえども姉妹だ。手紙のやり取りぐらいはしているだろ?」
(ふっ、そういうことね。シェド王国との足がかりが欲しいわけね)
「お父様に嫁げばその国に尽くせと教えられているので手紙のやり取りすらしていませんが、姉妹なので会えば話はできると思います」
「そうか。ヘキシオどうだ・・・親書を出すか」
「オーロラ商会の規模を考えると親書を出すのは賛成ですが、ツッティが役に立つかは疑問です」
「なっ、なぜです。身内の私がいれば何かと役に立つはずです」
「・・・・・」
「ヘキシオ。ツッティもそう言っているのだ。一緒に行ってくれないか?」
「・・・・どうなっても知りませんからね」
「行くとは?」
「シェドにヘキシオが直接親書を届ける。今まではシェドと一切の関りがなかったが、これからはシェドを無視しては政治が立ち回らなくなるからな」
「シェドがですか・・・あの野蛮な国が」
「ツッティ・・・君のその偏見をヘキシオは心配しているのだ。野蛮な国と言われていたのはまだ貿易もなく、お互いを認知していなかった時代の話だ。肌の色が違うなど些細なことで目を曇らせるな」
「申し訳ありません。今の言葉は取消します」
「言葉にはくれぐれも注意するように。では、話は終わりだ」
***
「信じられないわ。あの姉が嫁いだ野蛮な国がそこまで重要視されるなんて」
「ツッティ様、これはチャンスです。メアリー王妃を利用してツッティ様のお立場を知らしめるのです」
ベルはウェスト王国から連れてきた侍女のひとりだ。幼いころから私を知っている人物でもある。ベルにはザーブルが産まれた時にもヘキシオとの初夜の時にも影で動いてもらった。
「そうだけど、メアリーのことは何も知らないのよ。会ったことも2・3回しかないし」
「それでも腹違いの姉妹という事実は消せません。姉妹というだけである程度は考慮されるでしょう」
「そうだといいのだけど、一緒にシェドに行く間もヘキシオと一緒なのよ。気が重いわ・・・」
「ヘキシオ陛下には気をつけなさいませ。誘惑をして少しでも仲が良くなるように努力をしないといけません」
「普段は隙がないから近づけないけど、移動の間は一緒にいるものね。頑張ってみるわ。ベル、媚薬の用意も忘れないで」
「もちろんでございます」
「ふっふっふ。楽しい旅になりそうね」
「私も詳しくは知らないのよ。でも呼吸法を覚えれば誰にでもできると言っていたわ」
「いや、いや、いや。ありゃ無理だろう」
陛下は女性陣とミカエルが興奮して話す姿を静かに見つめていた。今日みんなを徴集したのは結婚式のアイデアを披露するためだった。意気揚々とみんなの前に現れたのはいいが、アンヌにいいところをすべて持っていかれてしまった。結局自分の出番は一切なかったのだ。
「わしは先に戻ろうかの・・・」
王妃をちらっと見たが、聞こえていないのかこちらを見ることもなかった。哀愁を漂わせ部屋を出ていく陛下をウエン王子とワイアットは何とも言えない目で見送ったのだ。
この時誰も気づいていなかったが、もうひとつの『ざまあ』が成立していた。メアリー王妃は元々ウェスト王国の出身だった。エスト王国に嫁いだツッティ弟妃は腹違いの姉妹だ。しかし、姉に当たるメアリーは前王妃の子供でウェスト王国国王が再婚した義母に冷たくあしらわれ、ノル王国に嫁いだ親戚を頼って生活をしていたので本人にウェスト人の自覚がないのだ。
父上が結婚相手を探していた時都合よく呼び戻されたのがメアリーだ。シェドは当時遠方な国だけに野蛮な国だと認識されていた。
義理の妹のツッティに『貴方ならお似合いの国ね』と馬鹿にされ、王族から嫁いだと思えないほどの僅かな準備で嫁いできたのだ。しかし、メアリーはシェド王国に着くと迎えに来た褐色の肌の美丈夫な父上に一目惚れし、父上も遠くから嫁いでくれた母上を大切にした。
当時は政略結婚にも関わらず愛し合うふたりに国民は大いに喜んだという。
***
「なんでメアリーが王妃で私は弟妃なのよ・・・ザブールが国王になればすべて上手く行くと思ったのに。ウラーラがこのタイミングで正気に戻るなんてすべてが台無しだわ」
「あの・・・ツッティ弟妃様、ハウバウト国王陛下がお呼びです」
「聞こえてるわよ!何度もうるさいわね」
(公務以外一切話しかけても来ないのに、一体何の用があるのよ)
「中庭で久しぶりにお茶でも飲もうなんて白々しい。あの男のせいで権力も削がれ不自由な生活をしているのに」
中庭に着くとハウバウト陛下と妻であるマデリン王妃が優雅にお茶を始めていた。
「用意に準備がかかりお待たせいたしました」
「いや、急に呼んだのは此方の方だ。気にしないで欲しい」
「はい・・・」
夫のヘキシオも一緒のようだ。久しぶりに見るヘキシオは相変わらず私を見ても笑顔すら見せない。
ウェスト王国より軍事力も高いこの国に嫁ぐことができたことを最初は喜んだが、初夜が終わると夫になったヘキシオと話す機会はなかった。会うとすれば夜伽だけ。そして長男が産まれると夜伽にすら呼ばれなくなったのだ。待遇は悪くないが、政治には一切かかわるなといったところか。
「ツッティ様も健やかにお過ごしなようで」
「はい。ありがとうございます、マデリン王妃」
「まあ、座ってくれ」
「ところで私にご用とは?」
「ああ、ツッティはシェド王国のメアリー王妃と腹違いの姉妹だったな。シェド王国の第一王子であるウエン王子とオッド侯爵家のレイシャル嬢の結婚が囁かれているのは知っているか?ノル王国はシェド王国と同盟を組み、ウェスト王国も後継者争いが片付き新たな国王であるベガル陛下がオーロラ商会と手を組んだ。我々は後れを取っている」
「オーロラ商会・・・」
(っち、ボーロがヘマをしたせいで)
「そうだ。それでメアリー王妃とはどれほど仲がいい?」
「メアリーお姉さまと?」
「腹違いといえども姉妹だ。手紙のやり取りぐらいはしているだろ?」
(ふっ、そういうことね。シェド王国との足がかりが欲しいわけね)
「お父様に嫁げばその国に尽くせと教えられているので手紙のやり取りすらしていませんが、姉妹なので会えば話はできると思います」
「そうか。ヘキシオどうだ・・・親書を出すか」
「オーロラ商会の規模を考えると親書を出すのは賛成ですが、ツッティが役に立つかは疑問です」
「なっ、なぜです。身内の私がいれば何かと役に立つはずです」
「・・・・・」
「ヘキシオ。ツッティもそう言っているのだ。一緒に行ってくれないか?」
「・・・・どうなっても知りませんからね」
「行くとは?」
「シェドにヘキシオが直接親書を届ける。今まではシェドと一切の関りがなかったが、これからはシェドを無視しては政治が立ち回らなくなるからな」
「シェドがですか・・・あの野蛮な国が」
「ツッティ・・・君のその偏見をヘキシオは心配しているのだ。野蛮な国と言われていたのはまだ貿易もなく、お互いを認知していなかった時代の話だ。肌の色が違うなど些細なことで目を曇らせるな」
「申し訳ありません。今の言葉は取消します」
「言葉にはくれぐれも注意するように。では、話は終わりだ」
***
「信じられないわ。あの姉が嫁いだ野蛮な国がそこまで重要視されるなんて」
「ツッティ様、これはチャンスです。メアリー王妃を利用してツッティ様のお立場を知らしめるのです」
ベルはウェスト王国から連れてきた侍女のひとりだ。幼いころから私を知っている人物でもある。ベルにはザーブルが産まれた時にもヘキシオとの初夜の時にも影で動いてもらった。
「そうだけど、メアリーのことは何も知らないのよ。会ったことも2・3回しかないし」
「それでも腹違いの姉妹という事実は消せません。姉妹というだけである程度は考慮されるでしょう」
「そうだといいのだけど、一緒にシェドに行く間もヘキシオと一緒なのよ。気が重いわ・・・」
「ヘキシオ陛下には気をつけなさいませ。誘惑をして少しでも仲が良くなるように努力をしないといけません」
「普段は隙がないから近づけないけど、移動の間は一緒にいるものね。頑張ってみるわ。ベル、媚薬の用意も忘れないで」
「もちろんでございます」
「ふっふっふ。楽しい旅になりそうね」
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
「陛下、子種を要求します!」~陛下に離縁され追放される七日の間にかなえたい、わたしのたったひとつの願い事。その五年後……~
ぽんた
恋愛
「七日の後に離縁の上、実質上追放を言い渡す。そのあとは、おまえは王都から連れだされることになる。人質であるおまえを断罪したがる連中がいるのでな。信用のおける者に生活できるだけの金貨を渡し、託している。七日間だ。おまえの国を攻略し、おまえを人質に差し出した父王と母后を処分したわが軍が戻ってくる。そのあと、おまえは命以外のすべてを失うことになる」
その日、わたしは内密に告げられた。小国から人質として嫁いだ親子ほど年齢の離れた国王である夫に。
わたしは決意した。ぜったいに願いをかなえよう。たったひとつの望みを陛下にかなえてもらおう。
そう。わたしには陛下から授かりたいものがある。
陛下から与えてほしいたったひとつのものがある。
この物語は、その五年後のこと。
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
見捨ててくれてありがとうございます。あとはご勝手に。
有賀冬馬
恋愛
「君のような女は俺の格を下げる」――そう言って、侯爵家嫡男の婚約者は、わたしを社交界で公然と捨てた。
選んだのは、華やかで高慢な伯爵令嬢。
涙に暮れるわたしを慰めてくれたのは、王国最強の騎士団副団長だった。
彼に守られ、真実の愛を知ったとき、地味で陰気だったわたしは、もういなかった。
やがて、彼は新妻の悪行によって失脚。復縁を求めて縋りつく元婚約者に、わたしは冷たく告げる。
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる