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第2話
愛しい番いとの夜伽
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「……はぁ、今日のところはこれで終いにしよう。 明日、改めて話をしよう」
「そうですね、私も正直疲れました……」
「あの、その虎はどうするんですか?」
「これはワシが預かる。 話したいことがあるのでな」
『貴様に話すことなど何もない! やめ、持つな、おいっこら、童! 我を助けよ~!?』
「ゼンブル、行くぞ」
「今日はここで寝る」
「邪魔するな、ったく。 ダイチ、昨日も言ったがゆっくり休め。 ヒューイ、あとは任せたぞ」
「……うん」
本来今日は俺の原理について詳しい説明をしてもらうつもりだったが、それどころではなくなってしまった。
どうして俺が森の奥地にいたのかについても聞いていないが、それは今となっては些細な問題に過ぎないだろう。
頭を抱えながらガルガーオンを閉じ込めた籠を吊り下げるスタンドを浮かせて、爺様が家を出て行き、続けてお義父さんたちもいなくなった。
残されたのは俺とヒューイだけだが、何も話そうとしないのでどう切り出したらいいか分からない。
「あ、あのさ、ヒューイ? 俺はーー」
「……ごめん」
「えっ? 何で謝るんだよ?」
「違うんだ……、僕もよく分からなくて、なんか、頭の中がいろいろと回って、怒ったり、喜んだり、悲しんだり、自分でも分からなくて……。 でも、でも……!」
「ーーっ、ヒューイ……」
「ダイチぃ、良かったよぉ……。 本当に、無事で良かった……!」
おずおずと話しかけると、柴犬の少年は俯いたままポツリと一言、謝罪を漏らす。
何に対して謝られているのか分からなかったが、ヒューイが口にできる言葉はそれくらいしかないのか、自分でも分からないと答えていた。
その様子から彼の中で感情がごちゃごちゃになり、何をどう口にしたらいいのか整理するのもできないのだろう。
お義父さんの言葉にあった、番いを失うということの喪失感、その答えが目の前にあった。
大粒の涙を浮かべ、俺の首に抱きついてくるヒューイは離れたくないと言わんばかりに強くきつく俺を離そうとしない。
それに答え、安心させるのが俺の仕事だろう、そう思い抱き返してあげた。
「大丈夫、ここにいるよ、俺は」
「うん、うん……、うん……!」
「ヒューイ、こっち向いて」
「えっ、あっんっ……♡ はっ、ダイチ、ダイチ……♡」
耳元で優しく語れば俺がここにいるとはっきり理解してくれたので、改めて名を呼んであげると愛しいその顔が正面に現れる。
迫るように顔を近づけ、マズルを唇で塞げば驚きながらも俺のキスを受け入れ、舌を迎えて絡ませてきた。
疲れてどうしようもないが、なぜか昂り火照る体はそのままだったので、正直ヒューイが抱きついていた状態はキツかった。
爺様たちがいるところで押し倒すわけにもいかず、ようやく二人きりになれたので俺は我慢しないことにする。
「はっ、んっ……♡ ヒューイ、あのっいいかな?」
「んんっ……♡ 僕は全然いいけど、平気なの?」
「アハハ、正直疲れてるから動きたくないんだけど……、あのぬいぐるみのせいでここがさ、こんな状態で……」
「うわっ、硬いね……。 それじゃ、僕に任せて♡」
顔を離して求めれば、少しずつ戻ってきているヒューイが戸惑いがちに気遣ってくれたので、その手を掴んで俺は自分の股間へと誘導した。
布越しだが、十分すぎるほど興奮し切った俺の一物が掌にあることを知って、柴犬は微笑んでから布団を剥いで着せてもらったズボンを脱がす。
ブルンと解放された俺の肉棒は元気すぎるほどに隆々としていて、夜はこれからだと言わんばかりだった。
そんな俺のものに顔を近づけるヒューイの顔がとろんと恍惚に浸り、その長い舌で一舐めする。
味を確かめつつも、より濃い味を求めるような舐り方に俺は息が乱れ、ヒューイも我慢できないように亀頭を飲み込むように、牙を立てない口に含んだ。
「あっ、んんっ……! ぉあっ……♡」
「んっちゅっんんっ……♡ ダイチの、熱いね♡ それに、いつもより硬い気がする♡」
「んんっ……♡ それは、ヒューイの口が、気持ち良すぎるから、だよ……!」
「へへっ、嬉しいなぁ♡ じゃあもっとしてあげるね♡」
生温かい感触に包まれる俺の肉棒が震え、素直すぎるほどに声を漏らしてしまうが恥ずかしくなかった。
ヒューイにしても溢れる先走りを悦んで飲んでいて、喉を鳴らし首を前後に動かし、ジュブジュブと音を立てている。
こんなときでも俺たちの交尾はいつもと変わらぬように展開しているのは、それだけ俺もヒューイもお互いを求めてのことなのだろうか。
褒めてあげれば期待に応えるようにと、俺の番いはより激しく吸い付いてきたので、あっという間に限界が来てしまった。
「あぁっ……♡ ヒューイ、出る、出すよ……! イ、イクっっ!!!!」
「んんっ……! んっ♡ んぐっ♡ んぐっ♡」
「はぁ、はぁ……♡ ごめん、我慢できなくて……」
「んっ♡ はっ……、いいよ、気にしないで。 それに僕も、我慢できなくなっちゃった……♡」
咥内射精した俺の精液をヒューイは嫌悪することなく、喉を鳴らして飲み干していく。
果てた勢いで呼吸が乱れるが、不思議なことに解放された俺の一物は未だに勃起したままなのだが、それで良かった。
番いの柴犬は嚥下した俺の精が引き金になったようで、布を剥いで肌を露出すると股間にある肉棒が触れてもいないのに、今にも出してしまいそうなくらいに震えている。
準備を整え、ベッドに乗ったヒューイは又を開き、俺のものを受け入れようと自ら宛てがうと、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「ーーあっ♡ あぅっ♡ あぁっんんっ……♡」
「うっ……!? はぁっ、ああっ……! ヒューイの中、柔らかくて気持ちがいい……!」
「うん……♡ 僕も、ダイチの熱くて硬いの、ゴリゴリって……♡ 気持ちいいところに当たって♡ あぁん♡」
静かにすべて飲み込んでいき、根元まですっぽりハマったところで俺たちは感嘆の声を上げる。
対面でお互いに息を吹きかけ、どちらかともなく唇とマズルを合わせるとヒューイが腰を動かしていき、次第にベッドが激しく軋み始めた。
舌を絡めて求める俺たちの間に物理的にも精神的にも距離はなく、手を繋いで握り締め、リードしてくれる柴犬が愛しくてたまらない。
聞いてるだけで思考が麻痺する粘着質な音が室内に響き、いつまでも続いて欲しいが、やるべきことがあった。
「ヒューイ! 俺、出る……! 出すよ、いいよな……?」
「あぅっ、あぁぁん♡ いいよ、ダイチ♡ 全部出して♡ ダイチの子胤、いっぱい出して、僕を孕ませて……♡」
「あっああっ♡ イク、イクゥぅ……!」
「あぅぅぅぅん♡ ぁあぁぁぁっ……♡」
俺の言葉にヒューイは拒否することなく、むしろ何もかも放出してほしいと言ってくれるので、それだけで限界を迎えてしまう。
昼間の事件など忘れてしまうくらいに、俺は番いの腹へ大量に精液をぶちまけ、受け止めた柴犬は触れてもいない自身の一物が果てに至って俺たちを白く汚した。
顔に飛沫がついたが、不快と思わずにいると荒く呼吸をしているヒューイと目が合って、笑い合うと再び口づけをする。
こんな幸せなことはない、そう思いつつ余韻に浸るのだった。
「体、大丈夫?」
「うん、平気だよ。 ヒューイがいてくれるからね」
事を終えて身綺麗にした後、事後の匂いが残るベッドで俺たちは二人で一つを分かち合うように寝転がる。
いつものことだが、俺の側で抱きついて寝ているヒューイがいるのは、もう切り離せない日常になっていた。
ふと顔を見るとまだ眠気がないようで、視線に気づいた柴犬が顔を上げたので、思わず呼んでしまう。
「……ヒューイ」
「んっ、なぁに?」
「いやっただ呼びたかっただけ」
「なにそれ、それじゃあ僕も。 ダイチ」
「なんだ?」
「呼びたかっただけ♪」
「なんだよ、それ」
他愛なく相手の名を呼ぶ、いつもなら用もないのに呼ぶのは失礼と思われるが、今このときだけは違った。
反応し反応してくれる相手がすぐ隣りにいてくれる、それだけで何もかもどうでもよく、俺たちはずっと名前を呼び続ける。
キスでもしたいところだが、それも違うと思ってそっと腕を背中に回してヒューイを抱き締めると、彼もまた抱きしめ返してくれた。
「……ねぇダイチ」
「なんだ?」
「僕ね、早くダイチとの子供が欲しいんだ。 父さんや爺様からは焦るなって言われてるけど、どうしても欲しいんだ……」
「ーーうん。 俺も、早くヒューイとの間に子供が欲しいよ。 でも慌てずに行こう、俺はずっとヒューイの側から離れないから」
「……うん、ダイチ。 ずっと、ずっと一緒にいてね」
昼間の件からどこか臆病になっているヒューイに、俺は落ち着かせるように言い聞かせる。
子供が欲しい、それは今のヒューイが至上と掲げるほどのものだが、俺にとってもそれは間違いなかった。
色々あり過ぎたが、今はこれくらい誰もが望むものを願っても許されるだろう。
互いの温度を感じながら俺たちは目を閉じて、朝になればきっと隣りにいてくれる番いに感謝しつつ、意識を手放すのだった。
「そうですね、私も正直疲れました……」
「あの、その虎はどうするんですか?」
「これはワシが預かる。 話したいことがあるのでな」
『貴様に話すことなど何もない! やめ、持つな、おいっこら、童! 我を助けよ~!?』
「ゼンブル、行くぞ」
「今日はここで寝る」
「邪魔するな、ったく。 ダイチ、昨日も言ったがゆっくり休め。 ヒューイ、あとは任せたぞ」
「……うん」
本来今日は俺の原理について詳しい説明をしてもらうつもりだったが、それどころではなくなってしまった。
どうして俺が森の奥地にいたのかについても聞いていないが、それは今となっては些細な問題に過ぎないだろう。
頭を抱えながらガルガーオンを閉じ込めた籠を吊り下げるスタンドを浮かせて、爺様が家を出て行き、続けてお義父さんたちもいなくなった。
残されたのは俺とヒューイだけだが、何も話そうとしないのでどう切り出したらいいか分からない。
「あ、あのさ、ヒューイ? 俺はーー」
「……ごめん」
「えっ? 何で謝るんだよ?」
「違うんだ……、僕もよく分からなくて、なんか、頭の中がいろいろと回って、怒ったり、喜んだり、悲しんだり、自分でも分からなくて……。 でも、でも……!」
「ーーっ、ヒューイ……」
「ダイチぃ、良かったよぉ……。 本当に、無事で良かった……!」
おずおずと話しかけると、柴犬の少年は俯いたままポツリと一言、謝罪を漏らす。
何に対して謝られているのか分からなかったが、ヒューイが口にできる言葉はそれくらいしかないのか、自分でも分からないと答えていた。
その様子から彼の中で感情がごちゃごちゃになり、何をどう口にしたらいいのか整理するのもできないのだろう。
お義父さんの言葉にあった、番いを失うということの喪失感、その答えが目の前にあった。
大粒の涙を浮かべ、俺の首に抱きついてくるヒューイは離れたくないと言わんばかりに強くきつく俺を離そうとしない。
それに答え、安心させるのが俺の仕事だろう、そう思い抱き返してあげた。
「大丈夫、ここにいるよ、俺は」
「うん、うん……、うん……!」
「ヒューイ、こっち向いて」
「えっ、あっんっ……♡ はっ、ダイチ、ダイチ……♡」
耳元で優しく語れば俺がここにいるとはっきり理解してくれたので、改めて名を呼んであげると愛しいその顔が正面に現れる。
迫るように顔を近づけ、マズルを唇で塞げば驚きながらも俺のキスを受け入れ、舌を迎えて絡ませてきた。
疲れてどうしようもないが、なぜか昂り火照る体はそのままだったので、正直ヒューイが抱きついていた状態はキツかった。
爺様たちがいるところで押し倒すわけにもいかず、ようやく二人きりになれたので俺は我慢しないことにする。
「はっ、んっ……♡ ヒューイ、あのっいいかな?」
「んんっ……♡ 僕は全然いいけど、平気なの?」
「アハハ、正直疲れてるから動きたくないんだけど……、あのぬいぐるみのせいでここがさ、こんな状態で……」
「うわっ、硬いね……。 それじゃ、僕に任せて♡」
顔を離して求めれば、少しずつ戻ってきているヒューイが戸惑いがちに気遣ってくれたので、その手を掴んで俺は自分の股間へと誘導した。
布越しだが、十分すぎるほど興奮し切った俺の一物が掌にあることを知って、柴犬は微笑んでから布団を剥いで着せてもらったズボンを脱がす。
ブルンと解放された俺の肉棒は元気すぎるほどに隆々としていて、夜はこれからだと言わんばかりだった。
そんな俺のものに顔を近づけるヒューイの顔がとろんと恍惚に浸り、その長い舌で一舐めする。
味を確かめつつも、より濃い味を求めるような舐り方に俺は息が乱れ、ヒューイも我慢できないように亀頭を飲み込むように、牙を立てない口に含んだ。
「あっ、んんっ……! ぉあっ……♡」
「んっちゅっんんっ……♡ ダイチの、熱いね♡ それに、いつもより硬い気がする♡」
「んんっ……♡ それは、ヒューイの口が、気持ち良すぎるから、だよ……!」
「へへっ、嬉しいなぁ♡ じゃあもっとしてあげるね♡」
生温かい感触に包まれる俺の肉棒が震え、素直すぎるほどに声を漏らしてしまうが恥ずかしくなかった。
ヒューイにしても溢れる先走りを悦んで飲んでいて、喉を鳴らし首を前後に動かし、ジュブジュブと音を立てている。
こんなときでも俺たちの交尾はいつもと変わらぬように展開しているのは、それだけ俺もヒューイもお互いを求めてのことなのだろうか。
褒めてあげれば期待に応えるようにと、俺の番いはより激しく吸い付いてきたので、あっという間に限界が来てしまった。
「あぁっ……♡ ヒューイ、出る、出すよ……! イ、イクっっ!!!!」
「んんっ……! んっ♡ んぐっ♡ んぐっ♡」
「はぁ、はぁ……♡ ごめん、我慢できなくて……」
「んっ♡ はっ……、いいよ、気にしないで。 それに僕も、我慢できなくなっちゃった……♡」
咥内射精した俺の精液をヒューイは嫌悪することなく、喉を鳴らして飲み干していく。
果てた勢いで呼吸が乱れるが、不思議なことに解放された俺の一物は未だに勃起したままなのだが、それで良かった。
番いの柴犬は嚥下した俺の精が引き金になったようで、布を剥いで肌を露出すると股間にある肉棒が触れてもいないのに、今にも出してしまいそうなくらいに震えている。
準備を整え、ベッドに乗ったヒューイは又を開き、俺のものを受け入れようと自ら宛てがうと、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「ーーあっ♡ あぅっ♡ あぁっんんっ……♡」
「うっ……!? はぁっ、ああっ……! ヒューイの中、柔らかくて気持ちがいい……!」
「うん……♡ 僕も、ダイチの熱くて硬いの、ゴリゴリって……♡ 気持ちいいところに当たって♡ あぁん♡」
静かにすべて飲み込んでいき、根元まですっぽりハマったところで俺たちは感嘆の声を上げる。
対面でお互いに息を吹きかけ、どちらかともなく唇とマズルを合わせるとヒューイが腰を動かしていき、次第にベッドが激しく軋み始めた。
舌を絡めて求める俺たちの間に物理的にも精神的にも距離はなく、手を繋いで握り締め、リードしてくれる柴犬が愛しくてたまらない。
聞いてるだけで思考が麻痺する粘着質な音が室内に響き、いつまでも続いて欲しいが、やるべきことがあった。
「ヒューイ! 俺、出る……! 出すよ、いいよな……?」
「あぅっ、あぁぁん♡ いいよ、ダイチ♡ 全部出して♡ ダイチの子胤、いっぱい出して、僕を孕ませて……♡」
「あっああっ♡ イク、イクゥぅ……!」
「あぅぅぅぅん♡ ぁあぁぁぁっ……♡」
俺の言葉にヒューイは拒否することなく、むしろ何もかも放出してほしいと言ってくれるので、それだけで限界を迎えてしまう。
昼間の事件など忘れてしまうくらいに、俺は番いの腹へ大量に精液をぶちまけ、受け止めた柴犬は触れてもいない自身の一物が果てに至って俺たちを白く汚した。
顔に飛沫がついたが、不快と思わずにいると荒く呼吸をしているヒューイと目が合って、笑い合うと再び口づけをする。
こんな幸せなことはない、そう思いつつ余韻に浸るのだった。
「体、大丈夫?」
「うん、平気だよ。 ヒューイがいてくれるからね」
事を終えて身綺麗にした後、事後の匂いが残るベッドで俺たちは二人で一つを分かち合うように寝転がる。
いつものことだが、俺の側で抱きついて寝ているヒューイがいるのは、もう切り離せない日常になっていた。
ふと顔を見るとまだ眠気がないようで、視線に気づいた柴犬が顔を上げたので、思わず呼んでしまう。
「……ヒューイ」
「んっ、なぁに?」
「いやっただ呼びたかっただけ」
「なにそれ、それじゃあ僕も。 ダイチ」
「なんだ?」
「呼びたかっただけ♪」
「なんだよ、それ」
他愛なく相手の名を呼ぶ、いつもなら用もないのに呼ぶのは失礼と思われるが、今このときだけは違った。
反応し反応してくれる相手がすぐ隣りにいてくれる、それだけで何もかもどうでもよく、俺たちはずっと名前を呼び続ける。
キスでもしたいところだが、それも違うと思ってそっと腕を背中に回してヒューイを抱き締めると、彼もまた抱きしめ返してくれた。
「……ねぇダイチ」
「なんだ?」
「僕ね、早くダイチとの子供が欲しいんだ。 父さんや爺様からは焦るなって言われてるけど、どうしても欲しいんだ……」
「ーーうん。 俺も、早くヒューイとの間に子供が欲しいよ。 でも慌てずに行こう、俺はずっとヒューイの側から離れないから」
「……うん、ダイチ。 ずっと、ずっと一緒にいてね」
昼間の件からどこか臆病になっているヒューイに、俺は落ち着かせるように言い聞かせる。
子供が欲しい、それは今のヒューイが至上と掲げるほどのものだが、俺にとってもそれは間違いなかった。
色々あり過ぎたが、今はこれくらい誰もが望むものを願っても許されるだろう。
互いの温度を感じながら俺たちは目を閉じて、朝になればきっと隣りにいてくれる番いに感謝しつつ、意識を手放すのだった。
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