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団長&副団長 × アミル

エピローグⅢ ★

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 アミルは身長は多少伸びたが体格はそれほどよくならなかった。
 昔に比べれば筋肉はついたし、剣を振るうのに困ることはないが威圧感というものに乏しいと思う。

 それを実感するのは任務にあたるとき……、ではなくこういった時だ。



 目の前の新入りを見て目をゆっくりと瞬く。

「お願いですよ、アミル

 わざとらしく隊長、と強調して呼びながらその目はなぜお前のような奴が団長副団長に次ぐ地位にいるのかとの嘲りを含んでいた。

「団長や副団長にケツ振ってんでしょ?
 オレにもヤらせてくださいよ」

 好奇心の混じった嫌らしい視線にまたか、と思う。
 異動のある時期になるとこういった輩が必ず一人二人現れる。
 それがアミルの外見に起因することもわかっていた。

「いいでしょう?
 二人も咥え込んでんだから俺が一人増えるくらい」

 アミルより幾分か若い新入りはそう言いながら頭一つ分以上高い身長で見下ろす。

「何黙ってんすか。
 それともあれですか?
 ムリヤリ強引にされるのが好きってタチですか」

 口の端を歪めた笑みでにやにやとアミルの反応を待っている。
 泣くか、怒るか。
 逃げれば更にいたぶってやろうと嗤う新入りへ、にこっと笑みを向ける。
 虚を突かれ目を瞠った新入りへ、すうっと唇を横に引き、笑む。
 色を誘うような、妖しい笑みで。
 アミルの発する空気に呑まれたように新入りが息を止めた。

「いいよ?」

「へ?」

 間抜けな声を漏らす新入りへ一歩近づき、わずか傾げた首でちらりと下から瞳を覗き込む。
 魅入られたように呆けた顔をする新入りの肩を撫で……、
 同時に払った足でバランスを崩すと新入りは背中から倒れ込んだ。

「でも、弱い男はお呼びじゃないんだ」

 笑みを深め、唖然とした顔の新入りを見下ろす。
 一瞬胸を踏みつけてやろうかと思ったけれどそれは自重する。

「この程度でふらつかないくらい強くなってから出直して」

 傲然とした表情で見下ろすと新入りの顔がゆっくりと赤に染まっていった。
 あ、失敗した。
 怒って立ち去らせようと思ったのに。
 新入りの反応にしまったと思ったけどもう遅いと諦めて無様に転がってないでどっか行ってと言葉を繋げる。

 半身だけ起こした新入りが床に尻を付けたままアミルを見上げる。さっきまでの嘲りの表情はどこへいったのか恍惚とした目を向けている。どうしたものかと内心困っていると背後から気配がした。

「あーあ、逆効果だったんじゃない?」

 のし、と肩にかかる重み。
 おかしそうに囁くカイルがアミルの肩に腕を乗せ新入りを愉快そうに見ていた。

「いつまで固まってるつもりだ? さっさと立て」

 カイルの後ろから団長も現れる。
 二人の登場に新入りもざっと慌てて立ち上がり、先ほどの発言を聞かれていたことにざっと青褪める。

「で、俺たちがなんだって?」

 カイルの問いに新入りが口籠もる。流石に二人の前でアミルに言っていたようなことは口にできないらしい。
 こういうところが自分に威厳が足りないんだろうなと思う所以だ。

「カイル、構うな。
 お前も早く行け、今のは新入りの戯言として見逃してやるが次はないと思えよ」

 立ち去るよう促しつつ次は無いぞと釘を刺す団長にカクカクと首を振り、逃げるように駆けて行った。

「団長も甘いですねえ」

「そうでもないだろう」

 ただ今はそれよりも優先があるだけでとアミルを見た。
 カイルもそうですねと薄く笑みアミルを見つめる。
 二人の様子に粟立つ肌が危険を知らせてくる。けれど何が理由かわからない。

「ねえアミル、何がいけなかったかわかってない?」

 低く、妖しい響きでアミルの耳へ囁くカイル。
 全くわからないけれど何かがまずかったことだけはわかる。
 団長を見るもカイルと意見は同じらしく険しい顔をしていた。

「いいよ、ってどういう意味だ?」

 俺たちだけじゃ足りないということかと底冷えするような声と焼けつくような嫉妬の目に二人が怒っている理由を悟る。悟ったところで遅かったけれど。

「出直してきたら相手してあげるつもり? まさか違うよねえ」

 違いますと全力で否定するアミルだれど、二人の怒りはそれくらいでは収まらないようだった。






 団長のベッドの上で甘い声を上げる。

「はあ……っ! あっ」

 団長に跨らせられ、押さえられた腰を揺らされる。
 それだけで中に埋め込んだペニスがイイところに当たり、快感に啼く。

「あっ、ああっ、団長……っ」

 大きくて熱い手がアミルの臀部を掴み、割り入れるように広げた。
 自重で更に深く入り込んだペニスの熱さに悶え揺れる腰が、自らを苛む。
 あまりの快楽に目を瞑り耐えていると、団長から咎める声が上がった。

「駄目だアミル、目を閉じるな」

「あっ、そんなっ、……ああっ!」

 命じる声に逆らえなくて目を開けると下から見上げる団長と目が合い、途端に燃え上がる快感に悲鳴を上げる。
 普段はアミルがイき過ぎて辛くならないように調整してくれるのに、今日はこうしてずっと視線に炙られていた。
 団長の視線に焼かれ、ぐずぐずに溶けた中をかき回される。
 気持ち良くて気持ち良くて、それしか考えられなくなっていく。
 けれどアミルが忘我に陥りそうになると、カイルが現実に引き戻す。

「また飛んじゃいそうになった?
 ダメだよ、ちゃんと意識を持ってて。
 自分が誰に抱かれてるのか理解してもらわないと」

「わかってます、わかってるからぁっ……っ!」

 僕の顎を掴み瞳を覗き込んだカイルが、弄り倒して赤く腫れあがった乳首へふっと息を掛ける。
 ひゃあんっと悲鳴を上げ快感から逃れるように身を捩る。しかし逃げられるわけもなく団長の腰の上で跳ねたことでまた襲ってくる快感に勢いよく飛沫を上げた。

「あ、またイったの?
 今日すごいね、何回目?」

 カイルが白濁で汚れたアミルのペニスを掴み、やわりと手で揉む。

「や、あっ! だ、って、だってぇ……っ!」

 射精したばかりのペニスを弄ばれヤダと訴えるけれどカイルは聞いてくれない。
 泣きながらだってと訴えるけれど、だってアミルが悪いんでしょ?と取り合ってくれなかった。

「それとも何?
 本気で新しいのが欲しかったの?」

「違……っ」

 それは絶対ないと首をぶんぶん振って訴える。
 中に咥え込んだペニスに刺激されまた身悶えてしまうけれど、それだけは違うと強く否定した。

「ふーん?
 ならいいんだけど。
 俺、団長だけでも我慢してるのに」

「我慢してるのはこっちの方だ」

 カイルの言いように団長が眉間に皺を寄せる。

「んっ、く……」

 身じろぎした団長に息を詰め、小さく声を漏らす。
 伸びてきた団長の手がアミルの目じりを擦り、零れた涙を拭っていく。
 先ほどまでの、怒りでぴりぴりとしていた団長の雰囲気が和らいでいた。

「あ、お仕置きタイムもう終わりですか?」

 軽い口調でじゃあ代わってくださいと言うカイルを恨めしく睨む。
 カイルはそんなに怒ってなかったんじゃないかと。
 アミルの目にカイルは悪びれず笑った。

「俺がいなかった方が大変だったと思うよ?
 前準備なしで団長の突っ込まれたりしたかも」

 そんなことになったら大惨事でしょと言われて青褪める。
 一番最初の時、あれだけ濡らして準備をしてもキツくて苦しかったくらいだ。
 慣らしもせずにそんなことをされたら多分本当に酷いことになったと思う。
 アミルとカイルの会話に「そんなことはしない……」と団長が呟く。
 後ろに多分、とか付きそうな間があったのが気になってしかたない。カイルも苦笑していた。

「アミル……」

「? はい」

 真剣な顔つきになった団長がアミルを見つめる。
 腰に触れた手から団長の緊張が伝わってきた。

「俺はお前を他の誰かにやるつもりはない」

 真摯な瞳でひたと見つめる団長に息が止まる心地だった。
 これまで明言しなかった、この関係に触れる言葉。

「だから、俺から離れるな。
 きっと、滅茶苦茶にしてしまう」

 荒れ狂う激しい感情を湛えた瞳でアミルを射抜き、取った手にくちづけた。

「本来ならそこの奴にも触れさせたくないが、後から割り入ったのは俺だからな。
 アミルが俺一人と望まない限り、俺には何も言えない」

 続けられたのは驚くことにこの関係を許容する言葉で――。
 団長はきっとこの曖昧な関係を終わらせたいと願っていると思ったのに。

「願わくば俺を選んで欲しいが、まあ、こういうのも悪くはない」

 俺だけではお前を壊してしまいそうな時もあるしなと笑う団長。
 明るく笑い飛ばすような物でありながら獰猛に欲を孕んだ瞳に、繋がったままの場所がきゅっと締まった。
 アミルの無言の催促に団長がふっと笑う。仕方のない奴だと言いたげな笑みに、安堵と興奮が襲ってくる。

「あっ、ああんっ!」

 腰を掴み律動を再開した団長に、アミルの身体は悦び団長のペニスを締め付け更なる快感を欲する。
 支えのない不安定な体勢。
 激しくなる動きに団長の腹の上に手を付き自らを支える。
 受け入れているペニスの角度が変わり内壁を強く擦られる刺激に、雷に打たれたような衝撃を受けた。

「あっ! あああ~~~~っっ!!」

 ぎゅうぎゅうと団長のペニスを締め付け身体を跳ねさせる。
 これだけ激しく、深い絶頂にも関わらず、アミルのペニスからは何も出なかった。

「~~~~~~っ、んぅんっ! ~~~っ、ああっっ!!」

 止まらない快感に身体が跳ね、終わりない絶頂に悶える。
 どこまでイったら終わりなのかわからないほど断続的な快感。
 しばらくアミルは団長を締め付けたまま放心状態だった。



「……っは」

 ずるりと抜かれた感触にまた声を漏らす。
 初めて感じた感覚に、昇りつめた意識は中々下に下りなかった。

 突っ伏したシーツの肌触りに段々意識が戻ってくる。

「あ……」

 目を瞬くと、ベッドに横向きに倒れたアミルの片脚をカイルが持ち上げ、高く上げさせているところだった。
 片足をベッドに付けたまま、もう片方の脚を掴まれ大きく広げられている。その格好の煽情さを理解する前にカイルのペニスがアミルの中に入り込んだ。

「あああああっ!!」

 腰と片足を上げさせられ、深い場所を穿たれる。

「さっきは出さないでイっちゃったね。
 気持ち良過ぎて飛びそうだった?」

「ん~~~~っ!!」

 奥をぐりぐりと押されて声にならない悲鳴を上げる。
 吐精を伴わない絶頂に至ったばかりの身体には辛いほどの快感だった。


「っあ、ああっ……! ん……!
 はぁんっ! ……っ!」

 繰り返しナカを貫かれ快感に声を漏らす。
 さっきの高みへ昇りつめた影響なのか気持ちイイのに中々イけない。
 角度を変えて貫く動きへの快感によがりながらも達せない苦しさに泣きそうになる。

 ふとカイルが動きを止め、脚を離したかと思うとペニスを抜いてしまった。
 イけなくて苦しかったのに、途中で止められたことに見放されたかのような気分に陥る。
 けれどそれはほんのわずかのことで、カイルはアミルを抱き起こし膝の上に乗せた。
 向い合わせになり膝立ちの腿の内側や尻に当てられるペニスの硬い感触にナカが期待にうねる。
 カイルがアミルの腰を掴み、上げさせたところへペニスを宛てがい掴んだ腰をゆっくりと下ろしていく。

「あっ……ん、んっ、くぅ……、ん」

 徐々に徐々に入っていくペニスに甘い声を漏らし、全てが埋め込まれたところで安堵の息を吐く。

 そのまま動くわけでもなく悪戯な光を宿しアミルを見つめるカイルに首を傾げる。

「ねえアミル。
 団長は三人でも良いみたいだけどアミルはどうなの?」

「え?」

 問われた理由がわからなくて疑問の声を返してしまう。

「アミルにとって団長って見られただけでどうしようもなく感じちゃうくらい特別な人なんでしょう?
 そんな団長に見られながら俺にこうされてるのってイヤじゃないの?」

 ものすごく今更な問いかけに思考が止まる。
 団長は特別でしょと聞かれればその通りだ。団長の視線はアミルをどうしようもなく高ぶらせ快感を与える。
 カイルに抱かれて感じ入っている姿を何度も見られ、その度に嫉妬の炎に焼かれるような感覚を覚えた。
 苦しそうに、悔しそうに見つめられる快感に達したことは一度や二度じゃない。

「まあ、アミルの答えは解ってるんだけど」

 楽しげな表情でイヤじゃないもんねと笑う。
 嫌? イヤ……、じゃ、ない……。
 ぼうっとする思考の中でそれだけが頭に浮かぶ。

「イヤじゃないなら舌出して」

 カイルに言われるままに舌を出す。
 するとカイルはそれはそれは妖しく、上機嫌であることを隠さない顔で笑った。

「んんっ……!」

 カイルの顔が近づいて来たと思ったら舌を絡められ、口内に入り込んだカイルの舌に歯列をなぞられ、上顎をくすぐられる。
 団長とは違う、口いっぱいに含まされるような厚みではなく、口の中を縦横無尽に動く余裕があった。

「んん~~っ!」

 舌を擦り合わせ、歯で軽く噛まれ、微かな痛みを覚えた場所を吸われる。
 口の中で行われる淫靡な動きの気持ち良さにアミルはカイルのペニスを強く締めつけた。

「んっ、……っく! ん、ふ……。 んっ!
 ん~~~~~っっ!!」

 あまりに淫らなキスをされ、締めつけるペニスの感触が気持ち良くてびくびくと身体が震える。
 舌先を舐められ、さらに下唇を唇で食まれる柔らかな感触は腰が蕩けそうに気持ち良い。
 キスの快感に正直に反応する身体はペニスを締め付けながらゆっくりと高みに昇っていく。
 ちゅっと吸われてまたカイルを締め付けたアミルは、甘く、緩やかな快感に絶頂を迎え自身のペニスから散ったわずかな飛沫が二人の脚を汚す。
 次いで中で弾けた飛沫に上げた快感の悲鳴も全てキスに飲み込まれアミルはただ身を震わせるしかなかった。
 唇を離され、長く淫らなキスに酸欠寸前でぼうっとするアミルに唇を舐めたカイルが口元を吊り上げる。

「キスで感じてイっちゃったんだ、可愛い」

「ああ……っ」

 機嫌良く頬ずりをするカイルにそれだけの接触でも性感として感じてしまうアミルは震え、力の入らない身体を預ける。

「俺に抱かれるのも団長に抱かれるのも好きで、イヤじゃないなら俺たち二人のものでいてよ」

 他のヤツとかいらないからと笑むカイルに横で頷き同意する団長。
 ね、イイでしょ、と頬を撫でる手にひくりと震え注がれる二人の視線を見つめ返す。
 二人の……。
 どちらか、ではなく二人のという願いに心が震えた。

「は……い」

 とろりと蕩けた目で、けれど確かに頷いたアミルに――。
 団長が良い子だと甘やかすような笑みを向け大きな手で頭から頬までを撫でる。
 カイルは艶やかに妖しく笑み、頬にくちづけた。
 そのまま耳朶を噛み吐息で耳をくすぐってくる。

「んんっ」

 揺らめくように腰を揺らし二人分の白濁でドロドロになった中をまた猛ったモノが動き始める。

「あぅ……っん!」

 ぐちゅぐちゅと中を抉られ甘い声で啼く。

「んんぅ~~んっ!」

 緩やかな突き上げにまたもカイルの腕の中で達した。ちくりとした痛みに首の下に付けられた跡を認識すると共に中に放たれた精に大きく震え快感の波に耐える。

 連続の激しい絶頂に空気を取り込もうと必死に呼吸を繰り返す。
 カイルの腕が離れたと思ったら団長の胸に抱き込まれた。一息吐く間もなく脚を抱えられ剛直をずぶずぶと咥えさせられる。

「あああ~~~~っっ!」

 それだけでアミルのペニスからは雫が零れた。
 仰け反る身体を団長の胸板が受け止めびくびくと震えるアミルをしっかりと包み込む。

「アミルは俺の視線に弱いけど、カイルにはどうなんだ?」

「俺には普通ですかね、恥ずかしくて興奮するけど直接快楽には繋がらない感じ?」

 広げた脚の間で揺れるアミルのペニスをつんと突いてカイルが答える。

「やあぅっ!」

「そうか? こんな風に俺で広がってるところを見られても?」

 団長の手がアミルの脚をわずか持ち上げ、ずるりと抜ける感触に甘い声を漏らすアミルをカイルに見せつける。
 薄く笑んだカイルが団長の物を飲み込むアミルの後ろの穴の側を撫で、繋がった部分へ当てた指を揺らしながら入れていく。

「ひっぁっっ! それダメぇぇっっ……!」

 団長ので一杯のところを更に広げるような動きにアミルは堪らず懇願した。
 一本の指のほんの指先だけ、それだけの拡張がたまらなく気持ち良く思考がおかしくなる。

「だ、そうだ。 止めとけ」

 アミルの本気の叫びに団長が静止を掛ける。

残念ザンネン
 まあ他のを誘ったらこれより酷いことをするからってことで、許してあげる」

「お前、怒ってないくせに根に持つな」

 カイルの言葉に団長が呆れた声であんまり虐めるなよと言う。
 はいはいと答え指を抜いたカイルが離れたところで、団長が脚を持つ手に力を込めた。

「…………!!!!」

 呼吸ができなくなるほどの重い一撃。

「……っ! ああっ!!」

 続けざまの激しい動きにアミルはただ喘ぐことしかできない。

「アミル、俺たちを選んだことを後悔するなよ」

 低い声で囁きながら腰の動きを激しくさせる。
 繰り返す甘い責め苦に鼻にかかった声で甘え、穿たれる熱を咥えて快感に身を震わせた。

「しないっ、しません……っ、からっ!」

 後悔なんてするはずがない。
 誰よりも憧れる人と、誰よりも放っておけない人。どちらともこれからも一番側にいられるのだから。
 たとえ欲に塗れた不健全な関係だと言われても、それだけではないと自分が知っている。
 だから構わない。

「二人こそ僕を、離さないでくださいね……?」

「離してって言われても離さないよ」

 こんなに淫らな僕でもと見上げると離さないよと宣言される。
 それはアミルがよく知ってるでしょ、と笑まれ口元が喜びに緩む。
 団長はと振り返ると激しいくちづけが降ってくる。
 離せるわけがないだろうと伝える、獰猛で甘い瞳。
 与えられるくちづけも酷く甘く。
 胸を満たす幸せに目を閉じる。
 これからもこの関係は変わらない。
 その約束がアミルを満たす。
 二人の熱に酔いしれ夜は更けていった。





 【団長&副団長ルート 完】



























 こちらで完結となります!
 副団長ルートではまだ書きたいエピソードとかもあったんですが、そちらはいずれ番外編かifという形でお届けできたらと思います。
 最後までお付き合いいただきありがとうございました!!


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感想 1

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みんなの感想(1件)

浅草ゆうひ
2022.11.30 浅草ゆうひ

こんばんは、はじめまして。感想失礼いたします。

3パターンの未来に分岐するのがノベルゲームをプレイしているみたいでとても楽しかったです。

カイルルートがとても萌えました!
こういうキャラ大好きだなって…好きです

紗綺
2022.11.30 紗綺

感想ありがとうございます。

最初は分岐するつもりはなかったんですが書いている間に他のルートも書きたくなってしまいこのスタイルになりました。分岐はまさにノベルゲームをイメージしてます。

カイルルート萌えてくれてうれしいです!
カイルみたいなキャラ私も大好きです。ありがとうございます!

解除

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