騎士団長に恋する僕は副団長に淫らな身体を弄ばれる【団長ルート 完結】【副団長ルート 完結】【団長&副団長ルート 完結】

紗綺

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副団長 × アミル

眠れないのは ★

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 ベッドに座ったカイルの膝に乗り上げ向かい合うような体勢に、慌てて離れようとするけれど後ろから腰を押さえる腕に阻まれ逃げられない。
 焦る僕の抵抗をいなしながらカイルの手はもうシャツのボタンを外し始めベストに辿り着いている。

「あ、しまった。
 ベストって脱がしずらいね」

 自分で結んだ紐を器用に片手で解きながらそんなことを言う。
 制服よりは脱がしやすいんじゃないかと現実逃避が一瞬頭をよぎる。

「ちょっと待って! 何をする気ですか!」

「ナニって決まってるじゃない」

 あっさりと答えるカイルはもうベストも全てはだけさせズボンに手を掛けていた。

「任務中ですよ!?」

 焦りながらも声を潜め制止を掛ける。
 いつもみたいに討伐が終わった後ならまだしも任務で町に潜入してるときに淫らな行為に耽るなんて!

「あうっ!」

 悪戯に乳首を抓まれ、声が出てしまう。

「今日調べることは終わって、休む時間だよ。
 休憩時間に何をしようといいんじゃない?」

 胸から臍までを指で滑らせるカイルに否定の言葉を返す。

「今は待機中にあたります、……っ!」

 任務の間の休憩は待機中として何かが起こっても即座に動けるように身を慎むことが決められていて、この時間は酒なども制限される。
 カイルだって知らないわけがない。
 それなのにアミルの抗議などないというようにカイルの手は止まらない。
 抓まれた刺激で立ち上がった乳首を舌で突かれ仰け反った。

「んんっ、ダメ……!」

 待機中でもあるし、壁も薄いだろう宿の一室でカイルに抱かれることなんてできない。
 アミルの必死の抵抗にもカイルは取り合わない。

「明日早いからダメっ!」

 入り込んだ手がまだ立ち上がっていないペニスに触れた瞬間、咄嗟に発した言葉にカイルの動きが止まった。

「いつも長いから終わらないでしょう、絶対ダメ、困りますっ」

 カイルの抱き方は執拗、といっていいほど長く何度も繰り返される。
 最近は長く焦らされることも減ったとはいえ、それは前と比べての話だ。
 今あんなことをされたら使い物にならなくなる。

「それもそっか」

 落とされた呟きにほっとしたのも束の間、カイルの手がズボンの中からアミルのペニスを取り出し緩く握りしめた。

「……!!」

 手で口を押え、見下ろすカイルを睨みつける。
 カイルはアミルの睨みなんてなんの痛痒も感じていないような顔で笑った。

「じゃあ、早く終わらせないとね」

「……っ、ちょっと待っ、……!」

「ほら、すっきりした方がよく眠れるし」

 手の平で撫で上げ、指を絡め刺激を与えていく。
 アミルの制止も抵抗も全て無視された。



 ぐちゅ、とカイルの手が作り出す淫らな音に肩を揺らす。
 ペニスに当てた手はゆっくりと上下を繰り返し微弱な快感を与えていく。

「! ……っぅ」

 濡れた舌で転がされていた乳首を吸われて悲鳴を押し殺す。
 声を抑えるために手を使っているため、ほとんど抵抗ができない。
 カイルの方は僕の腰を押さえながらも片手で僕のペニスを緩やかに弄び、舌で乳首を愛撫していた。
 交互に舐められ舌で嬲られた乳首は赤く色づき、与えられる刺激全てを快感として受け取ってしまう。
 柔く歯を立てながら舌で舐められるとびくびくと身体が跳ねるほど気持ち良くて、緩く握られたペニスをカイルの手に押し付けるような動きをしてしまい身悶える。

「は……、嘘つきぃ、……っ!」

 震える息の合間からカイルに文句を言う。
 心外だという顔をして見せるカイルに非難を重ねる。

「カイルの嘘つきっ、早く終わらせるって言ったくせに!」

 カイルの手はすでにアミルの出した物で汚れている。
 早々に一回目の吐精をさせられた後、ゆっくりとした動きでペニスを嬲られ乳首を甘噛みされたりと、カイルの動きはいつもと変わらない。

「え? 入れないから早く終わるよ」

「え?」

 思わず零した疑問符に寸暇沈黙が落ちる。
 自分の発した言葉を理解するよりもカイルの表情の変化に見入った。
 アミルを見つめていたカイルの口元がゆっくりと吊り上がっていく。

「そっか、そんなに残念だった?」

「……!」

 言われた言葉で自分の零した音の意味を悟って瞬時に顔が熱くなる。

「違っ……!」

「うん、任務が終わったらたっぷりとシてあげるから」

 嬉しそうな声でカイルが囁く。
 違う、そんな意味じゃないと否定してもカイルは聞く耳を持たない。

「何度も何度も奥まで突いてたくさんイかせてあげる」

 耳元から吹き込まれる卑猥な囁きに身体が熱くなる。
 きっと首まで真っ赤になっているだろう。
 その反応に気を良くしたのか、吐息と共に囁きが繰り返される。

「ね? 俺のペニスが欲しくて欲しくて堪らなくなるほど可愛がってとろとろにしてあげるから、アミルもちゃんと欲しいって、入れてっておねだりしてね?」

 洗脳するかのような囁きにぞくりと震えが走る。
 2度目に飛沫を上げたのは、止まっていた手の動きではなく、どんな風にされたい?という囁きによってだった。


 カイルが自身の硬くそそり立つペニスを出し、アミルのと一緒に手で扱く。
 されたことのない行為は眩暈がするほどいやらしく、気持ちイイ。
 硬く芯をもったペニスがお互いに押し合い形を変え射精の予感に震えている。
 カイルのペニスがひくりと震えた瞬間、アミルは達し、続けてカイルも精を吐き出した。
 お互いの精が重なり混ざり合う光景に放心する。

 快楽の余韻に動けないアミルを膝から下ろし、置いてあった布でさっさと自分の身を清め痕跡を拭き取っていくカイル。
 手渡された布でアミルも身を清め服を整える。
 まだ使っていないベッドへふらふらと近づくと腕を取られ一緒にベッドに倒れ込んだ。
 後ろから抱きすくめられるような格好に硬直する。
 抱き込まれていることと腕を掴まれていることで身動きが取れない。
 汚したベッドを使いたくないのはわかる。けれど拘束するようなこの体勢はどうなのか。
 何か言おうかと思ったけれど、眠るだけだし別にいいかと口を閉じる。
 全身を襲う倦怠感のせいか眠気はすぐに訪れた。
 背中に触れる体温と耳をくすぐる吐息が眠りを深いものにしていく。
 あれだけ身体を重ねていても、同じベッドで休むのは初めてだ。
 夢うつつに浮かんだそんな思いはすぐに眠りの中に沈んで行った。



 恐ろしいことに、翌朝は本当にすっきりと目覚められた。
 身じろぐと眠気の欠片も残ってない声でおはようと告げられる。
 すでに身支度も整えた姿に、眠れなかったのはカイルの方なんじゃないかと思った。


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