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オバケのお友達

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ボクの部屋にはオバケのお友達がいる。

カーテンを閉めて部屋を暗くするとそのオバケが現れる。
見た目は真っ黒い影のようなもので、ニヤリと笑っている。
ブルーはいつもそのオバケと遊んでいた。

夜になり、父がボクを呼ぶ声が聞こえる。

ブルーはごはんを食べに下に行くとオバケに伝えると
オバケはその場から動かないまま頷いた。
ブルーは部屋から出てごはんを食べに降りて行った。

ごはんを食べ終え、歯を磨く。自分の部屋に向かうと
ドアの隙間からオバケが覗いていた。
ブルーは電気を付けずに部屋に入り、ベッドに入り込んでオバケと
小さい声で話をしていた。

ある日、友だちを連れて自分の部屋に遊びにきた時に
オバケの顔が歪んでいた。
憎しみや怒り、そんな顔でブルーの友だちを睨み、黒い影が揺れる。
急いでブルーは友だちを外で遊ぼうと連れ出し、部屋から出た。

友だちと遊び、別れて家に着いたブルーは自分の部屋に向かう途中、電話が鳴る。
電話に出るとさっきまで遊んでいた友だちが事故にあったという電話だった。
ブルーは顔を青ざめ受話器を落としてしまった。

ボクが部屋に友だちを連れてきたから・・・?

ブルーは体を震わせ自分の部屋を見る。

・・・オバケさんが怖い・・・

ブルーは怖くなり、自分の部屋にはあまり行かず、
カーテンを開けて部屋の明かりを付けるようになった。

光があればオバケは現れない。ブルーは寝る時も
部屋の電気を付けて眠るようになった。


***



数年が経つ。ブルーは勉強で忙しく、オバケのことを忘れていた。
学校から帰り、自分の部屋に入るとカバンを置いて
疲れてそのまま眠ってしまった。

周りが暗くなる。黒い影が現れ、ブルーの顔を見つめていた。
黒い影の手がブルーの体に触れる。黒い影はニヤリと笑い、
無数の手が現れブルーの手足を束縛する。

黒い影の顔が近付くと口を大きく開けて
ドロリとしたものを出して、ブルーの体を包む。
口の中に入り込み、それを飲み込んでしまう。

ハッと目が覚める。汗をかき息が荒い。

体がおかしい・・・何かがボクの中に入っている・・・

ブルーは何かを吐き出そうとするが、ある異変に気づいた。

自分のお腹が膨れていることを。

まるでお腹に赤子がいるようにぽっこりとしていてブルーは悲鳴を上げる。
後ろから声が聞こえブルーは恐怖で動けないでいると、
暗闇から黒い影が現れ、後ろからブルーの体を抱きしめた。

「君ト私ノ子ダ。コレデズット一緒ニイラレルナ・・・ブルー・・・」

気を失うボクの頬にキスをし、その黒い影はニヤリと笑った。

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