転生したら従者になった話

涼音

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今日から本格的に授業が始まる。
Sクラスは他のクラスより授業の進行が早い。
と言っても、中学のクラス決め試験の猛勉強した時、ある程度の予習もしておいたから今の所はついて行ける。

中等部からは実技授業が始まる。
剣術・体術・魔術・外泊訓練がある。
外泊訓練に至っては、中等部の内は従者付きだそうでとても楽しみである。

「では、今回は魔術の属性応用について学んで行きましょう」
基本属性は6つ(火・水・風・大地・光・闇)と誰もが適正のある無属性だが、光と闇は特別な素質が必要の為特殊な属性と考えると、属性は4つとなる。
光と闇は適正なければ使用不可だが、無属性と他4つは得手不得手はあるが誰もが使える属性である。
ユラは、魔術は科学であり知識があればある程様々な事が出来る。なんて力説していたな。

宙に描かれる魔法陣。
属性それぞれに刻印があり、それが合わさって魔法陣となる。
その刻印は数個ではなく、単体から組み合わせた分だけ存在する。
あ、考えただけで頭が痛くなりそうだ。
だがそれは魔道具を作る時に役立つもので、実戦でいちいち魔法陣を描いてたら戦闘なんて出来る訳が無い。
現在では口頭か無詠唱が主流である。
脳内で属性を組み立てそれを形にする。それを手助けするのが口頭である。
無詠唱は口頭呪文が出来たその先にある。強力さで言えば無詠唱が一番だが、魔術の組みが複雑になれば成る程制御の難易度が上がるのだ。
以上難し気に言ったが、要はイメージという事だ。
イメージさえ作れればある程度の魔術は使える。
が、常に頭をフル回転しなければいけないので、俺にはあまり向いてないと思う。剣術のが楽しい。
前にそれをユラに言ったら、脳筋ですね。と笑われた


あー、ユラに会いたい。
魔術応用学が終わり、経済、歴史、古代文字と座学が続く続く
初等部とは比べ物にならない程の授業の密度に疲れる
座り過ぎてケツが痛くなってきた頃、やっと昼のベルが鳴った。


「シアン様、昼食に参りましょうか」
ベルが鳴り終わり、伸びをした頃ちょうど良く会いたかったユラが他の従者と一緒に来た。

「シアンは食堂で食べる?」
「あぁ。中等部の新メニューも見たいし」
「じゃあ俺も行く!他の3人も一緒に行かない?」

アシュはそう言いながら、寝こけているギーの頭をペシペシ叩く

「じゃあ、お言葉に甘えて。シエル行くよ」
「畏まりました」

「ギー起きろ!お昼だよ!」
「飯、腹減った...」

欠伸をしながら俺らに付いてくる。
ユラ達従者は俺らの後ろを無表情で付いて来た。

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