転生したら従者になった話

涼音

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「成績変わらずこのまま2年に上がれば、僕達が執行部か風紀になるんだ」
なんて、アシュは当然の様に言う
「え...?」
入学式が終わり、渋滞になる前にSクラスの俺たちはさっさと教室に戻って、それぞれ好きに席に着く。
だだっ広い教室で席も5列あるのに何故か5人固まっている。

「別に固まっても良いだろ?仲良くしようぜ」
俺の考えが分かったのか、そう言ってニヒルに笑う赤髪は確か、オーファミル国の第一皇子のギースト・ウォルア・オーファミルだったか。
力が全てとゆう脳筋国家で、皇帝は世襲制では無く下剋上制だと言う。
第一皇子だからと言って、次期皇帝になれるかは実力次第という事だ。

「そうですよ。時期生徒会として仲良くしましょう。ね、シエル」
薄緑色の長いストレートヘアで髪から見える長い耳で神々しさもあるのは、エルフが治める国ティファの第一皇子のアルビー・M・ティファ。
エルフは元より魔力量が多い為、寿命が長い。
王権はここ数百年変わってないらしい。

「はい」
シエルと呼ばれたミルクティー色の髪のエルフ。
こいつはシエルビ・マクニーガ。ティファ国の宰相の息子らしい。
アシュを含め、以上がSクラスのメンバーである。
みんな名前で呼んでくれと言われたので名前呼びとなった。

「お前ら、こんなに教室だだっ広いのに見事固まってるなー」
担任とおもしきボサボサ頭で白衣を着た、見るからに研究者という風貌の男が入って来た。
「俺の名前はビファイズ・ラファート。宜しくなー」
と言って、空中に名前を書いた。

「まあ、お前らは初等部からの繰り上がりだし、細かな説明は省く。初等部とは違うのは、初等部はSとAが特別待遇だったが、中等部からは完全にSのみ特別待遇となる事だ。Sクラスは食堂は二階のテラス使えるし、専用の庭園もある。庭園は今は前4ーSクラスが使ったままになってるから、新しい植物植えるも良し、改築するも良し。お前らの好きに使って良い。後はそうだなー、このまま2年に上がればお前らが執行部か風紀になる。まあ、成績維持して下の者に蹴落とされんように頑張れー。っと、以上かな。従者クラスは新入生入るから、オリエンテーションが長いと思うから、待っててやれ」


そう言って教室を出て行った。

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