転生したら従者になった話

涼音

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ハオはSクラス、俺はAクラスの教室に行くので階段を上ったら別れる。
初等部の通常クラスは7階まである。5階は食堂、4階は職員室や教材室等3階がSクラスとAクラス。
2階がB~D。1階が出入り口。7階が理事長室となる。

S・Aクラスは共に5人程。
その他は20人ずつ。

この学園は完璧実力主義。家柄なんて関係ない。貴族より平民がクラス上な事もある。そんな学園だ。
シアン様はSクラスに学力が一歩及ばずAクラス。
Aクラスでも結構な成績だが、その成績を維持するのは難しい。
俺の場合、学年が上がるにつれ成績は下がり、中学高校になったらもう評価5なんて見た事無かったからな。
シアン様にはAクラスを維持し続けて欲しいものだ。
教室に入ろうとしたら、別のクラスっぽい従者の生徒数人と目があった。
君らの従者もAクラスなのか。

「シアン様、お迎えに上がりました」
残っている生徒が5人全員おり、それぞれのグループに分かれて何やら楽しそうに騒いでいたが、俺が入るなり静まり返った。邪魔してごめんね。俺なんか無視して騒いでておくれ。
教室の中に入って見渡すと、生徒3人の塊の中にシアン様がいる事を確認する。
もう学友がそんなに出来ていたのか。

「シアン様、まだ教室にお残りになりますか?」
従者が主人の交友関係に水を差してはいけないから一応聞く。

「ユア、遅かったな」
あー、もうとっくに終わってたのか。
「申し訳ありません。少しクラスが盛り上がってしまいまして」

かき氷祭りで.....

「そっか。あ、紹介するよ。俺の従者のユーラス・シュリアン」
「ユーラス・シュリアンです。シアン様の従者をさせて頂いてます。以後お見知り置きを」


俺は胸に手を当てて一礼をする。
待って、静まり返るのホントにやめて。なんか不安になるから。
俺のHPゴリッゴリに削られるから
会話をしていた3人の学友の紹介をされたが、そんなに直ぐ覚えられるわけも無く家名だけ覚えておく事にした。



「じゃあ、また明日」
シアン様は学友に挨拶をして教室のドアに向かったので俺は学友に軽くお辞儀をして主人を追った。

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