CREATED WORLD

猫手水晶

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第3話

第3話 出発 (8)

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第3話 出発
 「その事について、今はみんないい気持ちではないだろうよー。だから今回はここから抜け出す事に関しての話し合いはせずこれで終わりにするぜー。」
 二人はそのことに了承し、食事に戻った。
 先程の話から、イリーア達は脱獄を企んでいるという事がわかる。
 私も何の理由で捕まったのかわからないままここに連れて行かれた身なので、その理由を知るためにも、まずは彼女らに協力して、ここから抜け出そうと思った。
 イリーアとドクディスは悪い人には見えないが、リディグは何を考えているのかわからず、この脱獄に協力してくれるのかどうかわからず、そもそもこの牢獄に入れられた理由が非道なものだとしたら、自分は心理的にあまり彼とは協力したくはない…
 でも、私は人を第一印象だけで評価したくはないとも思った。
 ひとまずリディグ含めた、イリーア達3人を信用し、一緒に脱獄しようと思った。
 食事はこの牢獄に入る前とはあまり変わらず、人工の固形食が3分の2の
大きさにカットされたものと、コップ一杯の飲料水だった。
 正直この牢獄に入る前も、食事はその固形食が一食1個だけだったので、もうこの味にはなれていて、あまり苦ではなかった。
 そもそもこの世界、「人工の新天地」では、この固形食しか食べるものがない。
 あまり味もおいしくなく、この味にもなれてしまった。
 そもそも、栄養を取り込むだけになってしまった人類には、味覚という感覚は必要なのだろうか?
 そんな事を思いながらも、私は全部食べきり、軍服の男の先導のもと、私達4人は食堂を後にした。
 バスケットボールのコートがある広場に私達を案内し、軍服の男は言った。
 「囚人番号125番、ミサはついてこい、ミサ以外のお前達はこのまま自由時間でいい。」
 私は全身を恐怖の感情がつたい、とてつもない寒気がした。

 私はこれからどこへ連れていかれるのだろうか…

 もしかすると、連れて行かれた先で、自分の命が奪われてしまうのかもしれない…

 廊下で歩いている時間がとてつもなく長い時間に感じ、歩いている廊下も薄暗く思えた。

 私が通された部屋には、一脚の椅子があり、その向こうには強化ガラスになっていて、その向こうに、二人の軍人が座っていた。

 「結論から言おう、囚人番号125番、ミサ。」

「お前、俺達の軍に入らないか?」

私が椅子に座ると、二人の軍人のうちの一人が、間をおいてそう言った。
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