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7.甘々食卓で〜番と私の前世について②
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「あの、お話ししたいことがあります・・・」
『安心して。私は全て受け止めるよ。』
「私実は違う世界から転生してきたのです。異世界で病気で亡くなり、違う世界で生をまたやり直したいと神様にお願いして、叶えてもらって・・信じていただけないかもしれないですが、ミシェルの器ですが魂は別の世界の人間なんです・・」
『なるほどね。私はそもそも魂が変わったことは分かっていたから驚かないよ。それよりも、異世界から来てくれてありがとう。私の運命の人。亡くなったというのは色々辛いことがあったんだろうから、ありがとうと言うのは失礼かもしれないが、私は心から君に出会えて嬉しいよ。』
と、頭を撫でられながら、心からの温かい言葉だと感じた。
私は前世では両親から愛は感じていたが、療養が長くなり金銭的に家族が苦しんでいたことは知っているし、それが原因で両親は離婚してしまった。私がいなければと誰も罵ったりしないし、献身的に介護してくれた。けど早く何らか誰かが幕を引いてくれないかと・・お互いに疲れていたのかもしれない。
亡くなって私は何故かほっとしてしまったんだ。
生きてるだけでいいんだよって存在全てを自分もそして最愛の人にも受け入れてもらいたい・・・それをこの世界では感じられるのかもしれない・・
『呼び名はミシェル・・でいいのかな?』
「前世は 香織 といいます。けれど今は自然とミシェルだと思えるので、そのままでお願いします。」
『香織・・美しい響きだね。私の胸に刻もう。』
「うっ・・・ふぇっ・・・」
私は思わず涙が溢れて、子供のように泣きじゃくった。
それを陛下はずっと抱きしめ、ただただ受け止めてくれた。
ひとしきり泣いて、つがいの話をしていたのを思い出した。
「あ、あの・・・先程の匂いの話なんですが、もしかしたら私の前世が関係があるのではと思いまして・・・」
『ふむ。確かに。君の前世の魂やルーツに何らか竜に関することなのか、関連があるのかもしれない。
竜族には喉のあたりに竜の逆鱗と言われる鱗があるんだ。番と今後の人生をつがって行くとお互い決めると竜族のその鱗を相手に取り込んでもらう。そうすると、竜族の方は相手がどこにいるか、危機になった時に感じ取ったり、魂をより近くに感じることができる。番いが人間の場合は、人間側はあまり変化は感じないが竜族の体の強さなどを分け与えて寿命を大病などもせずに全うすることができる。
一方番が竜族の場合はお互いが魂の深い絆、離れていたピースが重なるような充足感が生まれるという。お互いの状態が離れていてもよく分かるようになるし、力はむしろお互い高まる。ミシェルのように竜族ではないが竜族に何らか由縁があるかもしれない相手と番ったらどうなるかは私も耳にしたことがないな・・・
いずれにせよ悪いようにはしないならないし、させないよ。というかもうミシェルが嫌がっても離す気はないんだけどね。』
と陛下は少し意地が悪いように口角をあげて私に熱い視線を送ってくる。
私も短い間だけれど、もうアラン陛下と離れるなんて考えられない・・・お側にいたい。
「私も・・もっとアラン様のことが知りたいし近づきたいですっ。ですがアラン様の番いになるということは帝国妃になるということですよね・・それは私に務まるかは
正直自信はありません・・悪評がすごいと思いますし。ですので、これからの私を見ていただき、しっかり見極めてください!」
するとアラン陛下は私を力いっぱい抱きしめた。
『あぁ、ミシェル、私だけの天使。一緒にいてくれるんだね。見極めなんて必要ないし、帝国妃なんて形だけで何もしなくていいんだ。むしろ何もせず私の腕の中で守り続けさせてくれ・・・ 誰にも邪魔させない。』
「そうはいきません!アラン様の評判に関わりますし、私は守られるだけの存在にはなりたくないのです・・」
『ありがとう。その役目は全部私に欲しいところだけど、ミシェルの気持ちは嬉しいよ。私はどんなミシェルでも生涯の伴侶はミシェルしかあり得ないから、気軽に構えて欲しいな。頑張りすぎないでね。さぁ、今日は疲れただろう。ゆっくり休もう。』
とアラン陛下は私をそのままお姫様抱っこし、部屋に向かった。
「わぁ!自分で歩けますっ////」
『ん?歩いていても1番近くに感じたいんだ。屋敷の中では私の身内だけだから。』
と、美形のお願い目線ビームに充てられ私も何も言えなくなり。顔を真っ赤にしてなすがままに運ばれていった。
『安心して。私は全て受け止めるよ。』
「私実は違う世界から転生してきたのです。異世界で病気で亡くなり、違う世界で生をまたやり直したいと神様にお願いして、叶えてもらって・・信じていただけないかもしれないですが、ミシェルの器ですが魂は別の世界の人間なんです・・」
『なるほどね。私はそもそも魂が変わったことは分かっていたから驚かないよ。それよりも、異世界から来てくれてありがとう。私の運命の人。亡くなったというのは色々辛いことがあったんだろうから、ありがとうと言うのは失礼かもしれないが、私は心から君に出会えて嬉しいよ。』
と、頭を撫でられながら、心からの温かい言葉だと感じた。
私は前世では両親から愛は感じていたが、療養が長くなり金銭的に家族が苦しんでいたことは知っているし、それが原因で両親は離婚してしまった。私がいなければと誰も罵ったりしないし、献身的に介護してくれた。けど早く何らか誰かが幕を引いてくれないかと・・お互いに疲れていたのかもしれない。
亡くなって私は何故かほっとしてしまったんだ。
生きてるだけでいいんだよって存在全てを自分もそして最愛の人にも受け入れてもらいたい・・・それをこの世界では感じられるのかもしれない・・
『呼び名はミシェル・・でいいのかな?』
「前世は 香織 といいます。けれど今は自然とミシェルだと思えるので、そのままでお願いします。」
『香織・・美しい響きだね。私の胸に刻もう。』
「うっ・・・ふぇっ・・・」
私は思わず涙が溢れて、子供のように泣きじゃくった。
それを陛下はずっと抱きしめ、ただただ受け止めてくれた。
ひとしきり泣いて、つがいの話をしていたのを思い出した。
「あ、あの・・・先程の匂いの話なんですが、もしかしたら私の前世が関係があるのではと思いまして・・・」
『ふむ。確かに。君の前世の魂やルーツに何らか竜に関することなのか、関連があるのかもしれない。
竜族には喉のあたりに竜の逆鱗と言われる鱗があるんだ。番と今後の人生をつがって行くとお互い決めると竜族のその鱗を相手に取り込んでもらう。そうすると、竜族の方は相手がどこにいるか、危機になった時に感じ取ったり、魂をより近くに感じることができる。番いが人間の場合は、人間側はあまり変化は感じないが竜族の体の強さなどを分け与えて寿命を大病などもせずに全うすることができる。
一方番が竜族の場合はお互いが魂の深い絆、離れていたピースが重なるような充足感が生まれるという。お互いの状態が離れていてもよく分かるようになるし、力はむしろお互い高まる。ミシェルのように竜族ではないが竜族に何らか由縁があるかもしれない相手と番ったらどうなるかは私も耳にしたことがないな・・・
いずれにせよ悪いようにはしないならないし、させないよ。というかもうミシェルが嫌がっても離す気はないんだけどね。』
と陛下は少し意地が悪いように口角をあげて私に熱い視線を送ってくる。
私も短い間だけれど、もうアラン陛下と離れるなんて考えられない・・・お側にいたい。
「私も・・もっとアラン様のことが知りたいし近づきたいですっ。ですがアラン様の番いになるということは帝国妃になるということですよね・・それは私に務まるかは
正直自信はありません・・悪評がすごいと思いますし。ですので、これからの私を見ていただき、しっかり見極めてください!」
するとアラン陛下は私を力いっぱい抱きしめた。
『あぁ、ミシェル、私だけの天使。一緒にいてくれるんだね。見極めなんて必要ないし、帝国妃なんて形だけで何もしなくていいんだ。むしろ何もせず私の腕の中で守り続けさせてくれ・・・ 誰にも邪魔させない。』
「そうはいきません!アラン様の評判に関わりますし、私は守られるだけの存在にはなりたくないのです・・」
『ありがとう。その役目は全部私に欲しいところだけど、ミシェルの気持ちは嬉しいよ。私はどんなミシェルでも生涯の伴侶はミシェルしかあり得ないから、気軽に構えて欲しいな。頑張りすぎないでね。さぁ、今日は疲れただろう。ゆっくり休もう。』
とアラン陛下は私をそのままお姫様抱っこし、部屋に向かった。
「わぁ!自分で歩けますっ////」
『ん?歩いていても1番近くに感じたいんだ。屋敷の中では私の身内だけだから。』
と、美形のお願い目線ビームに充てられ私も何も言えなくなり。顔を真っ赤にしてなすがままに運ばれていった。
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