5 / 15
5.ミシェルの変化
しおりを挟む
引き続きのお姫様抱っこで部屋まで連れて行かれた。
これが仮住まいとは・・というほどの上品で高級感あるお部屋だ。
そしてそこには侍女が4名。
「ミシェル様、旅のお疲れもさぞかし。湯浴みにマッサージにやることはいっぱいです!さぁさぁ」
あ、女性からのミシェル呼びはいいんですね。
アラン様は泣く泣く私を引き剥がされて部屋から追い出された。
湯浴み前に鏡に映った自分を見た。
ザ悪役令嬢ってかんじね・・・
吊り目がちのバイオレットの瞳に、ワインレッドのウェーブがかった髪の毛。化粧もきつめで、そして何よりナイスバディを隠さない体のラインに沿った赤いドレスが、「お~っほっほ」と今にも言い出しそう。ゲームでも言ってたわね。
ただ前世の私の人格だからか表情は頼りなく雰囲気も違う。
私転生前のミシェルの記憶は生活に支障ない程度におぼろげに残ってる程度で、淑女としてやっていけるのかしら・・神様どうせならもう少し、転生チート!みたいな特典が欲しかったです・・
なんてワガママ言ってはダメね!健康な体に、さらに死罪も重罪も免れて救ってくれた人もいるし受け入れてくれる場所がある。それだけで感謝しないと。
あれよあれよのうちに侍女達に湯浴みとマッサージを受け。気持ち良すぎてついウトウト・・・
その後軽く化粧をされ、ドレスは薄ピンクの清楚なドレスを。前世から病院生活で可愛い服なんて縁がなかったから、ピンクは嬉しいな!
鏡を見ると・・・
「え?別人みたい・・」
「ミシェル様の雰囲気に合わせて施させていただきました。」
ふんわり血色を活かしたくらいのナチュラルメイクで少し吊り目の目も全然印象が違う。
何よりこのふわふわのザ!女の子の服!うれしすぎるよぉ、、、
「皆様、本当にありがとうございます!魔法使いみたいです!」
思わず侍女の方に握手を求めてしまい。何やってるんだ私!とすぐ手を引っ込めたが、顔が真っ赤になってしまっているだろう。
「ふふ。私どもにお礼なんて必要ございません。元がいいから私たちも楽しくて楽しくて。さぁ、陛下がお待ちでございます。食事に参りましょう。」
ーーーーーーーーーー
(侍女の心の声)
ハーモスト・ミシェル
アルカイル国の公爵の娘
家柄もあり王子と婚約していたが、その振る舞いの悪さに婚約破棄をされた娘。
破棄される前から噂は轟いており、気に入らない召使は気分で鞭打ちにしたり、王子と親しい女性をいじめたりと、悪女と呼ばれるに相応しい振る舞いだと聞いている。
見た目もそれに伴いキツく、派手だとも。
婚約破棄に伴い両親からも絶縁されたようだ。絶縁までせずともいいだろうに・・家族からも見放されているのだ。
そんな女性が陛下の番だなんて・・
番が見つかったという知らせを聞き喜び、相手の名前を聞き目の前が真っ暗になった。アルカイル国での振る舞いと同じように我が物顔で好き勝手されると我らの帝国に被害が及びかねない・・
戦々恐々と到着を待ち、ミシェルを迎え入れたら、全くイメージと違うではないか。
確かに化粧や衣装はきついが、
その漂う雰囲気はとてもおっとり。陛下の一挙一動にあたふたして、顔を真っ赤にしたりと、ウブで可愛い娘にしか見えない。
え?別人?
いや、演技かもしれない!
と支度を手伝い、彼女の雰囲気に合わせたメイクと衣装を選んだ。
すると彼女は感動したようで、目をうるうるさせながら私に両手で握手を求めてきた。
か・・・かわいーーーー!!!!
変な扉が開きそうよ。
もはや噂が偽物の可能性があるわね!
えへへ。と照れながら笑うミシェルに4人は鼻を伸ばしながら、陛下が待つダイニングにお連れした。
これが仮住まいとは・・というほどの上品で高級感あるお部屋だ。
そしてそこには侍女が4名。
「ミシェル様、旅のお疲れもさぞかし。湯浴みにマッサージにやることはいっぱいです!さぁさぁ」
あ、女性からのミシェル呼びはいいんですね。
アラン様は泣く泣く私を引き剥がされて部屋から追い出された。
湯浴み前に鏡に映った自分を見た。
ザ悪役令嬢ってかんじね・・・
吊り目がちのバイオレットの瞳に、ワインレッドのウェーブがかった髪の毛。化粧もきつめで、そして何よりナイスバディを隠さない体のラインに沿った赤いドレスが、「お~っほっほ」と今にも言い出しそう。ゲームでも言ってたわね。
ただ前世の私の人格だからか表情は頼りなく雰囲気も違う。
私転生前のミシェルの記憶は生活に支障ない程度におぼろげに残ってる程度で、淑女としてやっていけるのかしら・・神様どうせならもう少し、転生チート!みたいな特典が欲しかったです・・
なんてワガママ言ってはダメね!健康な体に、さらに死罪も重罪も免れて救ってくれた人もいるし受け入れてくれる場所がある。それだけで感謝しないと。
あれよあれよのうちに侍女達に湯浴みとマッサージを受け。気持ち良すぎてついウトウト・・・
その後軽く化粧をされ、ドレスは薄ピンクの清楚なドレスを。前世から病院生活で可愛い服なんて縁がなかったから、ピンクは嬉しいな!
鏡を見ると・・・
「え?別人みたい・・」
「ミシェル様の雰囲気に合わせて施させていただきました。」
ふんわり血色を活かしたくらいのナチュラルメイクで少し吊り目の目も全然印象が違う。
何よりこのふわふわのザ!女の子の服!うれしすぎるよぉ、、、
「皆様、本当にありがとうございます!魔法使いみたいです!」
思わず侍女の方に握手を求めてしまい。何やってるんだ私!とすぐ手を引っ込めたが、顔が真っ赤になってしまっているだろう。
「ふふ。私どもにお礼なんて必要ございません。元がいいから私たちも楽しくて楽しくて。さぁ、陛下がお待ちでございます。食事に参りましょう。」
ーーーーーーーーーー
(侍女の心の声)
ハーモスト・ミシェル
アルカイル国の公爵の娘
家柄もあり王子と婚約していたが、その振る舞いの悪さに婚約破棄をされた娘。
破棄される前から噂は轟いており、気に入らない召使は気分で鞭打ちにしたり、王子と親しい女性をいじめたりと、悪女と呼ばれるに相応しい振る舞いだと聞いている。
見た目もそれに伴いキツく、派手だとも。
婚約破棄に伴い両親からも絶縁されたようだ。絶縁までせずともいいだろうに・・家族からも見放されているのだ。
そんな女性が陛下の番だなんて・・
番が見つかったという知らせを聞き喜び、相手の名前を聞き目の前が真っ暗になった。アルカイル国での振る舞いと同じように我が物顔で好き勝手されると我らの帝国に被害が及びかねない・・
戦々恐々と到着を待ち、ミシェルを迎え入れたら、全くイメージと違うではないか。
確かに化粧や衣装はきついが、
その漂う雰囲気はとてもおっとり。陛下の一挙一動にあたふたして、顔を真っ赤にしたりと、ウブで可愛い娘にしか見えない。
え?別人?
いや、演技かもしれない!
と支度を手伝い、彼女の雰囲気に合わせたメイクと衣装を選んだ。
すると彼女は感動したようで、目をうるうるさせながら私に両手で握手を求めてきた。
か・・・かわいーーーー!!!!
変な扉が開きそうよ。
もはや噂が偽物の可能性があるわね!
えへへ。と照れながら笑うミシェルに4人は鼻を伸ばしながら、陛下が待つダイニングにお連れした。
64
お気に入りに追加
452
あなたにおすすめの小説


軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

逃げて、追われて、捕まって (元悪役令嬢編)
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で貴族令嬢として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
*****ご報告****
「逃げて、追われて、捕まって」連載版については、2020年 1月28日 レジーナブックス 様より書籍化しております。
****************
サクサクと読める、5000字程度の短編を書いてみました!
なろうでも同じ話を投稿しております。

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?
夕立悠理
恋愛
ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。
けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。
このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。
なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。
なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる