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本編
81ー義輝Sideー
しおりを挟む半ば意識を飛ばすように寝てしまった修兵の顔は未だに熱っており触れば無意識に反応するだろう。
疲れ切って寝ている修兵を見て歪む顔を抑えられずにいた。
一部の記憶を忘れてしまった修兵…
実験の為にという名目で蜂蜜入りカップケーキを食べてもらっているが…アレはブラフ…偽物だ。
普通の蜂蜜入りカップケーキ…ただのお菓子である…
修兵は蜂蜜入りカップケーキに何かがあると思っているようだが…何もない…
修兵の記憶の一部が喪失した原因は白蓮であり、根源は俺である…
鬼はその鬼固有の特殊な能力を必ず1つ持っている。父である『神木』は2つ持ち、その子供である俺は1つ持っている。
まぁ、現『神木』がかなり特別なモノであり、規格外なので、2つ持っている。ちなみに前『神木』は1つだけ…
鬼一体につき所持能力1つというのが基本なんだ。
能力についてさらに付け足すならば、共通して持ってる一般能力…『庇護鬼を呼び出す』能力は固有能力と違いどの鬼でも普通に使用できる。
逆に固有能力が発現するかどうかは鬼次第である…という事だ。
鬼は固有能力を必ず所持しているが、必ず発現し、使用できるとは言い切れない。
生涯を終えるまで発現しない者も居る。
適性があり才能ある者が能力を発現させる事ができる。使いこなせるかどうかは置いといて…の話しだが…
話しが逸れたな…まぁ、それは置いといて…白蓮の能力はレアで『忘却』というモノだ。ちなみに俺は『診る』能力を持っている。
泰虎は『追憶』という能力を持っており、陽斗は『幻影』であり、海斗は『追跡』と言った感じである。
固有能力にもピンからキリまであるし、能力が発現したとしても使えないモノは本当に使えない…
俺の父である『神木 紅輝』は全てを見通すと言われている『眼』の他に『氷結』を持っている。
『神木』の能力は鬼に対しても人間に対しても最大限に効果を発揮するが…他の鬼たちの能力は『人間』以外に影響をあまり及ぼさない…
自分より優れている…先祖返りが強い鬼には効かない場合も多々ある…使い所を間違えればそれこそ諸刃の剣といったところだろう…
自身より劣る…先祖返りが弱い鬼且つ能力が発現していない鬼にはそれなりに影響を与えられる。
とは言っても上層部及び上層に位置づけられている鬼たちの殆どは発現している鬼が多いから諸刃の剣に間違いはないのだけれど…
ペアを組んだ組み合わせによってはそれなりに自分より強い鬼ともやりあえる…
まぁ、個体が持っている能力だけを考えた場合だけど…経験してきた事などを加算すれば、能力を使わずとも…能力が発現していなくても普通に渡り合える。
鬼と能力についてのメカニズムは最近わかってきた事であり、その事は一部の…ほんの僅かな鬼にしか知られていないのもまた事実だ。
俺の努力と研鑽の成果とも言えよう…『診る』能力がなければ分からなかった…
父である『神木』は知っていたかもしれないけれど…
ソレを踏まえてではあるが…俺や兄弟…その庇護鬼が徒党を組んだとしても現『神木』に勝つのは難しいだろう…そんなムダな事はしないが…
とまぁ、こんな感じで白蓮に能力を使用された修兵が一部の過去を思い出す事はもう無い…皆無だ。
自然を装いバレないように少しずつ白蓮の能力を使用した。
急激に忘れたわけではないソレに何の違和感も抱かず、俺の言葉をそのまま素直に信じる修兵は愚鈍で可愛らしい…
泰虎くらいだろう…思い出させる事ができるのは…しかし、俺が修兵に対しての使用を許可しない限り修兵に対しては使えない。
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**
【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
**
【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
***
全ては“自己責任”でお読み下さい。
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