チューベローズ

スメラギ

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本編

53

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 あれから体勢を変えてさらにヤッた。最早、自分がイキすぎて何回ヤッたのかは分からない。
 気がつけば寝室で寝ていた。シーツをまさぐるが、どこにも義輝は居ない。温もりすら感じない冷たいシーツに悲しくなった。

 (探しに行こう…)

 そう思って腕に力を入れて起き上がろうとするが、直ぐにベッドに逆戻りしてしまう…
 この抱き潰された状況では義輝を探しに行きたくても全く探しに行けない…

 半ばヤケクソで同じ事を繰り返していると、呆れを含んだ声が聞こえてきた。

 「何、やってんの?」
 「っ…義輝!いつから見てたんだよ」

 この何とも言えない醜態に顔が赤くなり叫んだ。

 「さぁ?いつからだろうねぇ…」

 なんて言って食えない笑みを浮かべている。

 (いつもの義輝だ)

 「?本当、どーしたの?」

 ポカンとして義輝の事を見ていたのが悪かったのか、笑みはそのままだったが…目の奥が笑っていない。怪訝そうな…いや、真意を探るような目にも見える。

 「えっと…何て言ったら良いんだろ…」と前置きをして、吃りながら伝えると、義輝は理解してくれたようだ。

 「ふむ。つまり、俺の態度がセックスの時と違う気がした。そういう事?」
 「平たく言えばそう。」

 何で恥ずかしげも無くそういう・・・・事が言えるのか…

 「ふ~ん。そっか…飛んでなかったか~」と言いながら何かを考えている素振りを見せた。

 「なら、もう良いかな…」
 「え?」
 「いや、でも…なーんかアレだなぁ…」
 「ぇ…」

 そっち退けで思案している義輝に首を傾げるしかない俺という図が完成していた。
 そして、俺を見ると口を開いた。

 「修兵的にはどーなの?」
 「はぇ?」

 いきなり意見を求められて間抜けな声が出た。

 「ど、どうとは?」
 「今の俺と…セックスの時の俺…どっちが良いとかあるの?って聞いてるんだけど…」

 と言われて目を閉じ思案する。俺的には今の義輝が見馴れていて違和感はない…しかし、セックスの時の素っ気ないような義輝もまた違和感はなかった…新鮮な感じがして『キュンキュン』したのもまた事実だし…
 素っ気ないような声音とは裏腹に行動は俺を求め愛してくれている事は十分に伝わってきた。

 欲望に煌めいている熱い瞳を思い出し紋章の辺りが少しゾクリとしたような気がする。

 「えっと…修兵?誘ってる?」

 本気で考え込んでいると、義輝の戸惑ったような声がして目を開いて首を傾げた…

 (誘うってなんだ?こっちは真剣に…)

 と考えて先程、紋章が反応したのを思い出す。コレがナニか作用したに違いない… 

 「誘ってはなさそうだね…でも、修兵…気をつけてね。そういう・・・・フェロモン出てるよ。」

 そう言って困ったように笑った。そして、ピシリと固まる俺…

 「マジ?」
 「うん。マジ」
 「全く自覚なかった…」
 「自覚があったら…たちが悪いよ」

 なんて言って義輝は肩を竦めていた。フェロモンが出ている現状に段々と恥ずかしくなってくる。
 目を合わせられなくなった俺は明後日の方向を向いて、まくしたてるように口を開いた。

 (エッチしてた時の事を思い出してました…なんて言えない…)

 「と、取り敢えず!アレだ!アレ!」
 「アレって何なのさ…」
 「俺的にはどっちの義輝も…その…す、…」
 「す?」
 「す…すすすすっ…すきっ…みたいな?1つで2度美味しい的な??」

 『好き』と伝えるだけでこんなに恥ずかしくなるとは思わなかった…しかも、恥ずかし過ぎて後半の台詞とか何て言ったのか覚えていなかった…

 「いや、だって普段の義輝は見慣れてるから違和感ないし…その…あの時・・・の義輝は何か…こう…何て言ったら良いのかな…いつもと違うから…ギャップがあってキュンとしたとか…まぁ、そんな感じ??」

 もう、自分でも何を言いたかったのか分からなくなっていた…黙っている義輝に不安になりチラリと義輝の様子を覗った…


 
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【禁止次項】
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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