チューベローズ

スメラギ

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本編

45ー義輝Sideー

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 さっさと片付けてしまおうと動こうとした時、劣等種が口を開いた。

 「なんで…お前は俺の番のはずだろ」

 という震えた声を出してバカを見る。すると、バカは劣等種を鼻で笑うと口を開く。

 「だってぇ…この人の方がスペック高いんだもーん。顔も好みだし~私にピッタリの人なんだから。そ・れ・に、貴方は私の『運命』じゃないんだよ?私の発情ヒートにあてられて勝手に発情ラットを起こしただけじゃな~い。気持ち悪い男ね。まぁ、あのベータが傷つく顔は最高だったけどね~。その点で言えば貴方は役に立ったけどぉ…あの子が居ないなら、貴方は要らないわ~」

 というバカの台詞に身体が勝手に動いた。迷うことなく片手で首を掴み持ち上げると、徐々に力を込めていく。
 目を見開いたバカが俺の手をどうにかしようと、足掻いているが…ムダにバカ自身の首を傷つけているだけで終わっている。

 「ちょっ…よ、義輝!ストップ!ストップ!」
 「死んじゃうから!義輝の逆鱗に触れたとはいえ、そのオメガ使うんでしょ!?」
 「落ち着け!義輝!」

 海斗と陽斗が俺を止めようと腰にしがみつき「やめろ」と叫んでいる。
 チラリと視線を2人に移動すると、その向こう側に状況についてこれていない劣等種が呆気にとられた顔をしているのが視界に入ってきた。

 そして、バカに視線を戻すと苦しそうに顔を歪めていた。
 バカが意識を飛ばしそうになった頃、パッと手を離すと床に崩れ落ち、盛大に咳き込んでいる。

 その表情は恐怖に染まっており、鼻水をたらし、汚い顔で泣きじゃくっている。

 『汚い』という感情しか浮かばなかった。

 睨む元気も残っていないようだ。漸く自分の置かれた状況を理解してくれたようで、なによりである…

 「予定を変更しようか。この女・・・はもう、要らないな。代わりは居るから問題ないよね。君に食と住の保証なんてしたくないからね…僕の心境としては、直ぐにでも首と胴体を分けてあげたいくらいなんだけど?分かってくれる?」

 ニッコリと笑いながら言うとバカはガタガタと震えていた。

 「よ、義輝、さん?」

 なんて掠れた声で俺を呼んだのは劣等種。冷たく見やると怯んだのかものすご~く分かった。

 「何?劣等種如きに呼ばれたくないけど…大目に見てあげるよ。ほら、どーしたの?言ってごらん」

 そう言って先を促すと数回唾を飲み下し、青い顔で口を開いた。

 「俺はこれからどうなるんですか?」

 青い顔に負けないくらいに震えた声でそう聞いてきた劣等種にも先程の威勢なんて欠片ほども残ってはいなかった。
 そして、バカを気にかける余裕もなくなっていた。

 
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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