チューベローズ

スメラギ

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本編

26*

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 整わない息のまま義輝を見上げて居ると、顔が近づいてきた。最初は触れるだけのキスをしてきていたが、息が整い始めると深いキスへと変わっていく。

 クチュクチュと水音を出しながら口内を犯してくる舌に、義輝の首へと腕を回し、自ら絡ませに行っていた。

 「ふぅ…んんっ…はぁ…ン…」

 気の済むまで堪能したのか義輝の口が離れていく。ソレを拒むかのように自ら顔を近づけて唇へ触れると、義輝は『ふふ』っと笑う。すると今度は、噛み付くような激しい口付けへと変えてきた。

 「んんっ…ふぁ…ン!!」

 夢中になって義輝とキスをしていると、後ろに指とは違うモノがあてがわれた。

 「っ…んんっ!!」

 ググっと挿入された苦しいくらいの質量に目を見開いて義輝の身体を押し返そうとするが、叶わず…
 首を振った事で顔は外れたが、身体が離れる事はなかった。

 「ぁああっ…」
 「っ…やっぱり、キツいなぁ…」
 「やだぁ…よしきっ…やだぁ!!」

 泣きじゃくりながら義輝へ訴えるとナカに埋まっているモノが大きくなった。

 「はぁ…困ったね。修兵の泣き顔にすっっっごい興奮しちゃってるんだけど?」
 「ぁああっ…やだぁ…ひっ…ぬいてぇ…」
 「ふふ…嫌だよ。抜くわけないでしょ。…ほら、受け止めて?」

 そう言って俺の腰を掴むと一気に挿れて来た。ムリヤリ暴かれる身体に怖くなり絶叫した。しかも次から次へと涙が勝手に溢れてくる…耐えられず、俺は目の前にある義輝の肩を掴んで爪を立てた。

 「ひっ!ぁああー!!」

 ズチュンと埋まったソレが臓器を押し上げており、苦しい。どうにかして逃れようとする俺の身体を強めに押さえ込んだ義輝は俺の肩に噛み付いてきた。

 「いっ…いたい…やだ!いたい、いたいぃ…」

 義輝の肩に爪を立てていた手を外し、義輝の頭を掴んで離そうとするが、ピクリとも動かない。

 義輝は煩わしそうに俺の両腕を掴むと、容易く片手で拘束した。
 義輝が顔を離すとその口元は真っ赤に染まっており、自分の首はジクジクとした鈍い痛みを帯びている。

 義輝は特に気にした様子もなく、俺の身体を自身のモノで穿ったまま身体を動かし何かに手を伸ばす。
 その手でヘッドボードに備え付けてある引き出しを引くと、何かを掴んで取り出した。

 手に持っていたのは拘束具である。
 傷が付かないような作りになっている上質な革製のソレに俺の片方の腕を掴み嵌めると、もう片方にも嵌め込んだ。
 ソレを肘の辺りで固定すると、肘を折り、後ろで組ますようにして、さらに固定してきた。

 そして、今度はもう一つの革製の物を俺の首に嵌める。瞬時に首輪だと理解した。

 その首輪には項の辺りに長めの革紐が付いており、その革紐には先に金具が付いてある。その金具に両肘を固定している物を取り付けた。

 後ろで固定され腕が動かないこの状況では抵抗もできないし、縋り付く事もできやしない。
 助けを求めるように義輝を見つめるとニッコリと笑った。

 「言ったでしょ?イイ子にしてれば痛くはしないって。」
 「よしき、これやだぁ…」

 情けない声を上げて訴えかける俺の言葉にスッと目を細めた義輝は無情な事を言ってきた。

 「暴れるワルイ子にはお仕置きだよ。大丈夫、今日は・・・気持ち良~くシてあげるから…俺以外では満足できない身体にシてあげる。良かったねぇ…嬉しいねぇ…」

 そう言ってツゥっと俺の腹部をやらしくなぞるように撫でると義輝はナカを抉るように穿ち始めた。
 
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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