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本編
25*
しおりを挟むスクリュー缶の中身を掬い取ると、後ろに入るか入らないかの絶妙な力加減でマッサージしてくる。
ムズムズとした感覚に腰をくねらせると、動くなと言わんばかりに片腕で固定された。
恥ずかしさに耐えられずシーツに顔を埋めていると、ヌプヌプとマッサージをしていた指をググっとナカへ埋めてきた。
「っ…ン…」
クリーム状の物が溶けたのか、馴染んだのかは分からないが指の動きに合わせてヌチャヌチャと卑猥な音が聞こえてきている。
違和感が強かったはずなのに、別の感覚が生まれ始めていた。
「気持ち良くなってきたの?」
「そ、んな…わけっ…」
「強がらなくて良いのに」
なんて言った後、あろう事か俺のモノを扱き始めた。
「やっ…ぁあ!!」
「前を勃たせながら言われてもねぇ…」
「ま、てっ…ン…んんっ…」
グチュグチュとやらしい音を響かせながらも出そうな声を抑えているとナカで蠢いていた指がコリコリした部分を掠めた直後、背を甘い痺れが襲った。
「ぁああ!!な、に…これぇ…っ!!」
「修兵のイイトコロでしょ?」
「これっ、やだぁ…ン!!」
逃げようとする身体を押さえつけ無慈悲に攻め立てられ、耐えられず泣き叫ぶと、義輝が背後で笑った気配がした。
腹の奥からナニかがクる感覚に身を捩って逃げようとした。すると、義輝は低い声で囁き掛けてきた。
「痛いのは嫌でしょ?イイ子にしてね?」
「っ…んんっ…いたいのっ…やぁ…ン!」
その低い声に背筋がゾクゾクとしてナカが義輝の指を締め付けたのが分かった。
「んっ…ぁ…な、んか…くるよぉ…」
「修兵って、オメガの素質…あるね~。ふふ、イキそうなんだ?」
そう言っている義輝の声を聞きながら『もうダメだ』と思った瞬間…義輝の指がナカから抜けて、前を扱いていたはずの手も離れた。
その瞬間に絶望にも似た感情が生まれる。
「よ、しき?なんで…」
「ごめーんね?ちゃんとイカせてあげるから…仰向けに寝転んでくれる?」
という言葉が聞こえてきた。俺は先程、逃げようとした事も忘れて義輝の言葉に従った。
「イイ子だねぇ…足も広げてくれる?」
「ん…はぁ…」
言われた通りに仰向けになり足を広げてみせた。その足の間に義輝が陣取る。
「よし、き…はや、く…」
「っ…全く、末恐ろしい…俺の気も知らないで…」
何か言っているが聞き取ることができなかった。
「よしきぃ…」
「はーいはい。分かってるよ~」
訴えかける俺の言葉に笑いかけてくると…再びナカへ指を挿れてきた。先程は2本だけだった指が3本に増えておりナカのイイトコロを刺激してもう片方の手で俺のモノを扱きあげてくる。強すぎる刺激に限界は直ぐにやってきた…
「ぁああー!!」
目の前が真っ白に染まった。仰け反った身体から力が抜けきると、微かに痙攣する。
俺から出たモノは義輝の手のひらと自分のお腹の上を汚していた。
*
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