チューベローズ

スメラギ

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本編

06

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 俺が先を促すと義輝は口を開く。

 「君の恋人の番だけどー…アレ・・は『運命』なんかじゃないね。」
 「はぁ?それ、どういうっー…痛っ!!」
 「ほら、興奮しないの。傷に響くでしょーが」

 そう言った義輝に負担が少ない体勢をとらされる。幾分か楽になったので礼を言うと、少しだけ間があったが「気にしなくて良いよ」と言われた。

 「それで…『運命』じゃないってどういう事?」
 「う~ん。説明するのは難しいんだけど…僕の父親の血筋が特殊でね。見えないモノが見えるんだよ。」
 「見えないモノが見える…」
 「そ、例えばそうだねぇ…」

 そう言って考える素振りを見せた。

 「例えばー…症状も出てないうちからの妊娠の有無だとか…怪我の度合いだとか…身体の悪い部分とかがピンポイントに分かるんだよ。父親とは少し違った能力だけどね」

 その血の兼ね合いで『運命』なのか、そうではないのかが分かるのだと言っていた。

 「『運命』なのか違うのかは本来、本人たちにしか分からないはずなんだけどね…僕には分かっちゃうんだよ。」
 「その能力的な力の事…俺なんかに話しても良いの?」
 「信じてくれるんだ?」
 「は?それどういう意味?」
 「ふふ、大半の人間・・は『頭のおかしい奴』で片付けちゃうでしょ。」
 「……いや、まぁ…確かに…」

 言われてみればそうだ。大半はヤバい奴認定するよな…でも俺にはこの義輝という男がそんな無意味で無駄な事をするような奴には見えなかった。

 「まぁ、でも…君みたいに感受性の強い人間は嫌いじゃないよ。くだらない価値観で主観的に物事を言う奴よりは好ましいね。」

 そう言ってクスリと笑った。その妖艶な笑みをイケメンがやると破壊力がヤバいというのは本当のようで、顔に熱が集まったのが分かった。

 照れ隠しに「そーかい。そりゃ、どーも!」と言うと少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべたが、それも一瞬で、直ぐに見慣れた胡散臭い笑みに変わった。

 「話がズレたね。話を戻すけどー…恐らく劣等種の彼がオメガの発情ヒートに当てられただけなのを『運命』だから発情したと勘違いしているだけだね。」

 痛々しいねぇ。なんて言って笑っているが…想像すると確かにマヌケで痛々しい…

 「彼自身、オメガの発情ヒートは初めてだったのかな?彼の場合、勘違いが暴走してるだけだから、君が気に病む事はないし…寧ろ怒って良い案件だよ。」

 そう言って俺の頭をポンポンと軽く撫でる。その仕草に子ども扱いされているようで、何ともいえない感じがした。

 
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
***

全ては“自己責任”でお読み下さい。


感想 5

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