チューベローズ

スメラギ

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本編

02

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 暖かい何かに触れて意識が浮上する。目を開けると眩しさに目がぼやける。視界の端で何かが動いた。

 「あぁ、起きたね。足の骨が粉砕しているし、腕にもヒビが入っていて怪我の影響で熱があるよ。」
 「アンタはー…っ、ゲホッゲホ…」

 喋ろうとしたら喉が異常に乾燥しており、咳き込んだ。
 苦しさに涙が出たが、何とか持ち直し見てみると、今までに見たことないくらいのイケメンが居た。
 その男は俺の身体を丁寧に起こしてくれた。そして、口元に水の入ったグラスを持ってくる。
 促されるまま飲んだが、普通に常温の水だった。傷に響かない程度に背中を撫でてくる暖かな手に思わず涙が滲んだ。

 「怪我の度合いでなんとなーく事情は察しちゃったけど…追い打ちかけるようで悪いね。ちょーっと確認してもらいたい物があるんだ…話はその後に聞いてあげるから、取り敢えず確認してくれる?」

 という男に情けなくも泣きながら頷くと、ノートパソコンを操作してこちらにソレを向けてきた。

 ソレはかなり身に覚えのある光景だった。放置された倉庫の中で数人にリンチされている小柄な奴は正しく俺だ。
 困惑して男を見上げると、コクリと頷きパソコンを閉じる。

 「コレ、君だよね?倉庫内に付着していた血痕と君の物が一致したんだよ。」
 「なん、で」
 「あの倉庫…実は僕の所有物でね。最近荒らしてくれる輩が居たから防犯カメラを付けてみたんだよ。程度からして最近の血痕ものだと分かったからね。」

 口元に笑みを貼り付けてはいるものの、なんとなく怒っているのだと理解して怖くなった。

 「ふふ、怯えちゃった?ごめんね。君は悪くないよ。この件に関しては・・・・・・・・ね…古いとはいえ勝手に鍵を壊していろいろ・・・・とやってくれちゃった人たちをどうしてやろうか考えているだけだからね」

 そう言って頭に軽くポンと手を置いた男は再び話を再開させる。

 「君の親に連絡を入れてはみたけど…アレは酷いね。『反省するまで知りません。』と言われてね。話にならなかったから然るべき処理・・をしてしまおうかと思ってるんだけど?」

 という男に底知れぬ恐怖が湧いた。声が震えたのは緊張などではないと思う…

 「処理って…何するの…」
 「ん~、いろいろ・・・・とできるよ。でも、取り敢えず君をアレら・・・から引き離すのが先かな?」
 「引き、離す…」
 「薬の副作用であまり頭が回ってないようだね。次に起きた時、状況が目まぐるしく変わっているだろう…今はもう少し寝ておきな。」

 そう言うと男は俺をベッドに再び寝かせると掛け布団をソっとかけてきて、優しい手付きで頭を撫でてきた。

 久し振りに感じた温もりに安堵して再び深い眠りについた。


 
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
***

全ては“自己責任”でお読み下さい。


感想 5

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