幼馴染がそんなに良いなら、婚約解消いたしましょうか?

ルイス

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48話 セルガスとのデート その2

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「つまりですね、アーチェ嬢……」

「は、はい……」


 派閥についての話は食事をしに入った、レストラン内でも行われた。すっかりデートという気分ではなくなっているけれど、偶にはこういう雰囲気も良いかもしれないわね。何より、重要な話だしね。


「あなたが側室にられた場合、その背後に存在する貴族達は……決して、あなたの味方というわけではないでしょう」

「それは……そうですよね」

「ええ……スザンヌ王妃も同じく派閥は構成されていると思いますが、これも真にスザンヌ様のことを想っている貴族は、果たして何人居るのか、といったところでしょうね。ですので、決してあなただけに限った話ではありませんが」

「……」


 私は側室になることの重圧をセルガス様から、聞かされていた。似たような話はお父様からも聞いたことはあるけれど、セルガス様の方が生々しい。それは、私が手を伸ばせばすぐに側室になれる位置まで来ているからだと思うけれど。

「あなたが背後に着く派閥を全て背負いきれるというのであれば、ネプト様との愛を成就させても良いと思います。もちろん、側室になれば必ずスザンヌ様とも対立はするでしょう」

「そ、それは……」

「あの方から見れば、あなたは浮気相手でしかない。以前に、スザンヌ様と話されたようですが、よくスザンヌ様は笑顔で対応出来たと思っております」

「私は……ネプト様と一緒になりたいと、一時期は本気で考えました」

「ええ、そうなのでしょうね」


 レストランの空気がどんどん重くなっていく……周囲には護衛が居るので、私達の話は聞かれてはいないはずだけれど。


「その考えは純粋に考えた結果でした……そんなに間違っていたのでしょうか……?」

「間違いではないでしょう。ただし、スザンヌ様からすれば……アーチェ嬢は浮気相手に映ってしまうでしょうね。そこに悪気がなかったにしろ、ニーナ嬢とやっていることは変わりません」

「ニーナと……そ、そんなことは……!」


 私は慌てて強く否定してしまった。でも、見方を変えれば確かにその通りだ。私はあれほどまで、ニーナのことを拒絶したのに……その後に、同じことを別の女性にしてしまったことになるのか。

「もちろん、あなたに悪気はないでしょうし、側室というのは王家でも認められた立ち位置ですから、法律上の問題は特にありません。あなたが他の貴族達に咎められる必要はない。しかし、ニーナ嬢は違う……まあ、その辺りは明確な違いと言えますかね」

 セルガス様は正論で、私をフォローしてくれていたけれど、私はなんと返せば良いのか分からなかった。今後、どのようにすれば良いのか分からなくなったからだ。

 私とネプト様が一緒になる未来はない……私は完全に別の道を歩む方が良い。そう思えて仕方がなかったから。
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