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第1章 店を作ろう
第6話 身に覚えありません
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「ん…」
実家のベッドで俺は目を覚ました。
俺は……そうだ、畑で何か変な子供に会って…………夢だったか。
それもそうか。あんな真夜中、しかも畑の真ん中で外人幼女に会っておとーちゃんって言われながら抱きつかれるなんて、ないない。
ははっ! 今日も良い朝だ! さて今日は何をするかな。
窓から差す太陽の光を浴びながら、階段を降りてリビングへと続く扉を開いたーー
「おばーちゃん! おかわり!!」
「はいはい、ちょっと待ってねー」
瞬間に閉めた。
いや、まさかだった。まさかまだ夢の中だったとは。俺とした事が、はぁ、もう一度眠りに着こう。そしたら今度こそ俺の現実が待ってーー…
「おとーちゃん!!」
俺が階段を登り直そうとすると、後ろからの強烈なタックルにうつ伏せで倒れ込む。
「おとーちゃん!! ご一緒にご飯食べよう!!」
腰が折れたんじゃないかと思うぐらいの痛みと、軽い何かが乗っかっている感覚がするが…これは夢、夢なんだ。
「おとーちゃん、ねぇ? さ、早くこっちへいらっしゃい? さもないとそれだけでは済まさないわよ?」
その言葉と同時に、俺の頭はスッキリとした爽快感に包まれた。
あぁ。夢であって欲しかった。
そんな願望を心の中で呟き、俺は笑顔で此方を見ている母さんの元へと歩みを進めた。
それを見ていた子供が後に『なんか戦いに行く時の顔してた!!』っと言った時は、子供って感性凄いんだなって俺は思った。
「それで? どこで作った子なの?」
「第一声がそれかぁ…」
3人で朝食であるパンを一緒に食べながら、母さんが神妙な顔をして聞いてくる。
いや、まぁ、それもそうか。この子も何故か俺の事"おとーちゃん"なんて言ってるし。
「それ以外にないでしょ?」
「それ以外ないでしょーっ!!」
母さんの隣にいる子供はそれを真似する様に叫ぶ。
意味もよく分かってないだろうに。
「一応言っておくけど、俺には身に覚えはないぞ? 畑の真ん中で泣いてたのを声を掛けただけだ」
「はぁ? 畑の真ん中? どこの?」
「カフェの隣に作った畑」
言うと母さんは頭を抱えた後、唸りながら顎に手を当てた。
「ここら辺で子供は居ないし……誰かの家に里帰りしてる人なんて居たかしら?」
此処はど田舎。年老いた者が殆どだ。見慣れない人が居たら、此処の人ではないと直ぐに分かる。
それが若い、子供となれば尚更だ。
「そうだ、比奈ちゃんなら何か知ってるかも」
母さんは閃いたとでも言いたげに、人差し指を立てた。
「あー…比奈かぁ」
比奈は、地主の娘さんだ。小さい頃はよく遊んだが…歳は俺の7つぐらい下で、凄いコミュ力だったのを覚えている。
此処でカフェをやるってなると、嫌でも付き合っていく事になるだろうし会いに行くのも早い方が良いかもな。
「……分かったらちゃんと私に教えに来るのよ?」
「へいへいっと」
そんな疑いの目を掛けなくても良いだろう。俺は悪い事は何もしてないんだから。
そんな事を思いながら、俺はその子が食べ終わるのを待った。そして一緒に外に出て比奈の家へ向かった。
母さんが何年か前から言うには比奈は、最近のここら辺の事なら『昨日あそこの家で喧嘩があった』という情報を知ってる程の情報通らしい。
まぁ、10年ほど会ってない俺でも、比奈のコミュ力ならあり得なくはないとは思う。アイツのコミュ力は、いつかは何かを成す人物になるだろうと俺に思わせた程だからだ。
久しぶりに会うけど元気にしてっかなー。
俺ははしゃぐ子供の隣で、インターホンを鳴らす。
『はい。西園寺です』
「あ、お久しぶりですー、哲平なんですけど、比奈に用事があって来ましたー」
『あら哲平君!? 久しぶりね~! 比奈ね、ちょっと待って~!』
比奈母の叫ぶ声が遠くからコダマする。
それから数分後に、比奈母が玄関の扉を開いてくれる。
「お待たせ~! ごめんね~、哲平く~ん。まだ比奈もうちょっと掛かるみたいだからリビングに上がって~」
「あ、はい」
「はーい!」
比奈の家はフローリングで、ここら辺の家では見られない洋風な作りをしている。やはり、昔から変わらず高級感があるな。
リビングまで続く廊下を歩きながらそう思っているとーー
「そちらの…もしかして哲平君の娘さん?」
比奈母が俺の隣に居る子を見ながら問い掛けて来る。
「ちが
「そーだよ!! おとーちゃん!!」
俺が丁度否定しようとした所でなんて事をブッ込むんだ。
「あら……そうなの?」
「そうなのー!!」
「あらあら、元気なお返事ね?」
「元気いっぱいだよー!!」
……いや、まぁ、いいか。それを相談しに来たんだし。誤解はいつか解けるだろ。
2人が会話を続ける中。弁解するのもめんどくさくなった俺は、ボーッとしながら比奈母と子供の後を追うのだった。
「「…っぐ…はぐっ…」」
そして、リビングに着いた俺達は、比奈母からのおもてなしにやられていた。
高そうな紅茶に、チョコチップクッキー。美味いです。さっき朝ご飯食べた筈なのに止まりません、はい。
「おかわりあるからね~」
「おかわり~!」
こらこら、あまり食べ過ぎるのも良くないぞ。
ガチャ
俺達が出されたクッキーにまた手を掛けようとしていると、リビングの扉が開かれる。
「久しぶり、哲平さん」
そこに居たのはおめかしした比奈……10年前とは違って、すっかり大人びた比奈の姿だった。
実家のベッドで俺は目を覚ました。
俺は……そうだ、畑で何か変な子供に会って…………夢だったか。
それもそうか。あんな真夜中、しかも畑の真ん中で外人幼女に会っておとーちゃんって言われながら抱きつかれるなんて、ないない。
ははっ! 今日も良い朝だ! さて今日は何をするかな。
窓から差す太陽の光を浴びながら、階段を降りてリビングへと続く扉を開いたーー
「おばーちゃん! おかわり!!」
「はいはい、ちょっと待ってねー」
瞬間に閉めた。
いや、まさかだった。まさかまだ夢の中だったとは。俺とした事が、はぁ、もう一度眠りに着こう。そしたら今度こそ俺の現実が待ってーー…
「おとーちゃん!!」
俺が階段を登り直そうとすると、後ろからの強烈なタックルにうつ伏せで倒れ込む。
「おとーちゃん!! ご一緒にご飯食べよう!!」
腰が折れたんじゃないかと思うぐらいの痛みと、軽い何かが乗っかっている感覚がするが…これは夢、夢なんだ。
「おとーちゃん、ねぇ? さ、早くこっちへいらっしゃい? さもないとそれだけでは済まさないわよ?」
その言葉と同時に、俺の頭はスッキリとした爽快感に包まれた。
あぁ。夢であって欲しかった。
そんな願望を心の中で呟き、俺は笑顔で此方を見ている母さんの元へと歩みを進めた。
それを見ていた子供が後に『なんか戦いに行く時の顔してた!!』っと言った時は、子供って感性凄いんだなって俺は思った。
「それで? どこで作った子なの?」
「第一声がそれかぁ…」
3人で朝食であるパンを一緒に食べながら、母さんが神妙な顔をして聞いてくる。
いや、まぁ、それもそうか。この子も何故か俺の事"おとーちゃん"なんて言ってるし。
「それ以外にないでしょ?」
「それ以外ないでしょーっ!!」
母さんの隣にいる子供はそれを真似する様に叫ぶ。
意味もよく分かってないだろうに。
「一応言っておくけど、俺には身に覚えはないぞ? 畑の真ん中で泣いてたのを声を掛けただけだ」
「はぁ? 畑の真ん中? どこの?」
「カフェの隣に作った畑」
言うと母さんは頭を抱えた後、唸りながら顎に手を当てた。
「ここら辺で子供は居ないし……誰かの家に里帰りしてる人なんて居たかしら?」
此処はど田舎。年老いた者が殆どだ。見慣れない人が居たら、此処の人ではないと直ぐに分かる。
それが若い、子供となれば尚更だ。
「そうだ、比奈ちゃんなら何か知ってるかも」
母さんは閃いたとでも言いたげに、人差し指を立てた。
「あー…比奈かぁ」
比奈は、地主の娘さんだ。小さい頃はよく遊んだが…歳は俺の7つぐらい下で、凄いコミュ力だったのを覚えている。
此処でカフェをやるってなると、嫌でも付き合っていく事になるだろうし会いに行くのも早い方が良いかもな。
「……分かったらちゃんと私に教えに来るのよ?」
「へいへいっと」
そんな疑いの目を掛けなくても良いだろう。俺は悪い事は何もしてないんだから。
そんな事を思いながら、俺はその子が食べ終わるのを待った。そして一緒に外に出て比奈の家へ向かった。
母さんが何年か前から言うには比奈は、最近のここら辺の事なら『昨日あそこの家で喧嘩があった』という情報を知ってる程の情報通らしい。
まぁ、10年ほど会ってない俺でも、比奈のコミュ力ならあり得なくはないとは思う。アイツのコミュ力は、いつかは何かを成す人物になるだろうと俺に思わせた程だからだ。
久しぶりに会うけど元気にしてっかなー。
俺ははしゃぐ子供の隣で、インターホンを鳴らす。
『はい。西園寺です』
「あ、お久しぶりですー、哲平なんですけど、比奈に用事があって来ましたー」
『あら哲平君!? 久しぶりね~! 比奈ね、ちょっと待って~!』
比奈母の叫ぶ声が遠くからコダマする。
それから数分後に、比奈母が玄関の扉を開いてくれる。
「お待たせ~! ごめんね~、哲平く~ん。まだ比奈もうちょっと掛かるみたいだからリビングに上がって~」
「あ、はい」
「はーい!」
比奈の家はフローリングで、ここら辺の家では見られない洋風な作りをしている。やはり、昔から変わらず高級感があるな。
リビングまで続く廊下を歩きながらそう思っているとーー
「そちらの…もしかして哲平君の娘さん?」
比奈母が俺の隣に居る子を見ながら問い掛けて来る。
「ちが
「そーだよ!! おとーちゃん!!」
俺が丁度否定しようとした所でなんて事をブッ込むんだ。
「あら……そうなの?」
「そうなのー!!」
「あらあら、元気なお返事ね?」
「元気いっぱいだよー!!」
……いや、まぁ、いいか。それを相談しに来たんだし。誤解はいつか解けるだろ。
2人が会話を続ける中。弁解するのもめんどくさくなった俺は、ボーッとしながら比奈母と子供の後を追うのだった。
「「…っぐ…はぐっ…」」
そして、リビングに着いた俺達は、比奈母からのおもてなしにやられていた。
高そうな紅茶に、チョコチップクッキー。美味いです。さっき朝ご飯食べた筈なのに止まりません、はい。
「おかわりあるからね~」
「おかわり~!」
こらこら、あまり食べ過ぎるのも良くないぞ。
ガチャ
俺達が出されたクッキーにまた手を掛けようとしていると、リビングの扉が開かれる。
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