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20 初陣 3
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俺は慌てて小太刀を握り、ホムンクルスたちが見つめる先に目を向ける。
生い茂った草が大きく揺れ、聞き慣れた声がした。
「きゅあ!!!」
数分前に送り出したホムンクルスが、森の中から飛び出してくる。
15体全員が姿を見せ、俺たちの方に駆けてきていた。
「全員が、帰ってきた??」
なぜ?
そう思った時、ミルトが声をあげた。
「きます!!」
真っ先に姿を見せたホムンクルスの背後。
そこにある草木が、大きく揺れる。
緑色の手が、背の高い草をかき分けているように見える。
「――全員、構え!!」
背後から指揮官の声がして、兵たちが盾を構えた。
草を横に押しのけて、緑色の生物が姿を見せる。
体長は1メートルほど。
緑色の肌と長い腕、殺気を感じる顔立ち。
「ゴブリン……」
ゲームやラノベで見る魔物が、森の中から飛び出してくる。
数は3体。
俺が何を思うよりも早く、指揮官の声が飛ぶ。
「斥候を逃がす。その後に迎撃せよ!」
「「はっ!!」」
ホムンクルスを追いかけて、ゴブリンが迫ってくる。
そんな中で、先頭のゴブリンが、慌てたように足を止めた。
背後のゴブリンに追突されながら、待ち構える兵を見上げる。
「逃げちゃうかも」
「キュア!!」
ゴブリンの前にいたホムンクルスが、ミルトの声に応じて反転した。
小太刀を握り、切っ先を先頭のゴブリンに向けて飛び込んでいく。
「きゅっ!!!!」
半身になって、小太刀を突くような動き。
ゴブリンの前で地面を強く踏み、後ろに大きく跳んだ。
「うん。じょうず」
迎え撃とうとしたゴブリンの長い腕が、空を切る。
仕切り直すように小太刀を構えた視線の先。
ゴブリンを挟んだ森の前に、小太刀を構えたホムンクルスが並んでいた。
「いつのまに……」
思わず口をついて出たが、今の攻防の最中に動いたのだろう。
1体のホムンクルスを囮に使い、ゴブリンの退路を断った。
「キュッ!」
「おっ、おう!!」
囮だったホムンクルスが振り向き、そこにいた兵が走り出す。
数歩遅れて、周囲の兵もゴブリン目掛けて距離を詰めた。
俺はハッと息を飲み、慌てて叫ぶ。
「出来る限りの手助けを!」
「「「キュァ!!!!」」」
全員が小太刀を握り、気負いのない声を返してくれる。
森の前には大量のホムンクスルがいて、正面は1体と3人
正面が組みやすいと見たのか、先頭のゴブリンが囮に飛び掛かった。
「そのまま駆け抜けて!!」
動きを止めかけた兵が、ゴブリンの横を走り抜ける。
ゴブリンの攻撃が空を切り、囮のホムンクルスがさらに後方に引いてくれた。
「人間がメインで、魔物の包囲を!」
「聞いたな!? 1匹も逃がすなよ!!」
兵たちが盾を構え、ゴブリンとの距離を詰めていく。
取り囲まれたゴブリンたちは、見るからにうろたえていた。
それぞれがバラバラに攻撃を仕掛け、兵たちが危なげなく盾で受け止める。
出来た隙をつくように、何体ものホムンクルスが小太刀を振った。
「「「きゅぁ!!」」」
背中、脇腹、足、腕。
ゴブリンが全身に小さな傷を負い、苛立つようにホムンクルスを見る。
その隙をついて、兵たちが首を斬り捨てた。
「「「キュァーーーーー!!!!」」」
勝ちどきを上げるように、ホムンクルスが小太刀を掲げる。
1体は兵とホムンクルスが、残る2体は兵だけでゴブリンを倒したように見える。
「……終わったのか?」
「うん。3匹とも、無事に倒せたみたい」
「そうか……」
ホッとした感情と共に、額から汗が流れ出る。
遠くから眺めていただけだが、ドッとした疲れが押し寄せる。
「本当に、命がけなんだな」
そのことを改めて実感させられた。
ゴブリンが放つ殺意に、獲物の血がこびりついたような鋭い爪。
事切れているとわかっていても、見ているだけで命の危機を感じる。
「やはり、ホムンクルスたちだけで魔物を倒すのは無謀だな」
勇敢に小太刀を振ってくれたが、結果は浅い傷をつけただけだ。
兵たちの協力なしに、ゴブリンたちを倒せたとは到底思えない。
「でも、斥候としての力は知ってもらえたかなって思うよ……?」
「それもそうだな」
森の中に15体を送り出して、全員が無事に帰ってきた。
「一方的に見つけて、静かに帰ってこれたら最高だったんだけどな」
そうすれば、こちらが先手を打てて、優位に立ち回れたと思う。
でもまあ、そこまではさすがに求めすぎだな。
「倒されたホムンクルスの番号で、魔物がいる位置を知るって話もあったし」
それから考えると、優秀過ぎたくらいだ。
「あとは、男爵様たちの評価次第だな」
俺たちがいない普通の討伐と比較して、良かったのか、危なかったのか。
森の中に入るよりは安全に戦えた気はするが、どうなんだろう。
そう思っていると、ミルトが倒れたままのゴブリンたちに目を向けた。
「えっとね? あの魔物たちはたぶん、狩りの最中だったんじゃないかなって」
「ん? 狩り??」
「うん。エサを探してウロウロしてて、たまたまみんなを見つけて追いかけて……」
「俺たちのところに辿りついた?」
「うん。ゴブリン側も頑張って獲物を探してたから、みんなが見つかっちゃったのかも」
ゴブリンの爪についた血は比較的新しく、腹も膨らんでいる。
「斥候に行ってすぐだったから、司令官さんも同じような判断をすると思うよ?」
そうなると斥候としての能力は、正確に測れない。
男爵に詳しく報告する必要があるため、もう一度試す可能性が高いそうだ。
「でも、運動能力の高さは知ってもらえたから、このまま合格もあり得るかも……」
「んー……」
俺としては、あまり活躍出来なかった印象だが、ミルト的には悪くなかったらしい。
「なんにしても、指揮官の判断待ちか」
そう思いながら、倒した魔物の検分に向かった指揮官に目を向ける。
そんな指揮官と入れ替わるように帰ってくるホムンクルスたち。
「……ん????」
小さな手で握る小太刀に、なぜか意識を吸い寄せられた。
生い茂った草が大きく揺れ、聞き慣れた声がした。
「きゅあ!!!」
数分前に送り出したホムンクルスが、森の中から飛び出してくる。
15体全員が姿を見せ、俺たちの方に駆けてきていた。
「全員が、帰ってきた??」
なぜ?
そう思った時、ミルトが声をあげた。
「きます!!」
真っ先に姿を見せたホムンクルスの背後。
そこにある草木が、大きく揺れる。
緑色の手が、背の高い草をかき分けているように見える。
「――全員、構え!!」
背後から指揮官の声がして、兵たちが盾を構えた。
草を横に押しのけて、緑色の生物が姿を見せる。
体長は1メートルほど。
緑色の肌と長い腕、殺気を感じる顔立ち。
「ゴブリン……」
ゲームやラノベで見る魔物が、森の中から飛び出してくる。
数は3体。
俺が何を思うよりも早く、指揮官の声が飛ぶ。
「斥候を逃がす。その後に迎撃せよ!」
「「はっ!!」」
ホムンクルスを追いかけて、ゴブリンが迫ってくる。
そんな中で、先頭のゴブリンが、慌てたように足を止めた。
背後のゴブリンに追突されながら、待ち構える兵を見上げる。
「逃げちゃうかも」
「キュア!!」
ゴブリンの前にいたホムンクルスが、ミルトの声に応じて反転した。
小太刀を握り、切っ先を先頭のゴブリンに向けて飛び込んでいく。
「きゅっ!!!!」
半身になって、小太刀を突くような動き。
ゴブリンの前で地面を強く踏み、後ろに大きく跳んだ。
「うん。じょうず」
迎え撃とうとしたゴブリンの長い腕が、空を切る。
仕切り直すように小太刀を構えた視線の先。
ゴブリンを挟んだ森の前に、小太刀を構えたホムンクルスが並んでいた。
「いつのまに……」
思わず口をついて出たが、今の攻防の最中に動いたのだろう。
1体のホムンクルスを囮に使い、ゴブリンの退路を断った。
「キュッ!」
「おっ、おう!!」
囮だったホムンクルスが振り向き、そこにいた兵が走り出す。
数歩遅れて、周囲の兵もゴブリン目掛けて距離を詰めた。
俺はハッと息を飲み、慌てて叫ぶ。
「出来る限りの手助けを!」
「「「キュァ!!!!」」」
全員が小太刀を握り、気負いのない声を返してくれる。
森の前には大量のホムンクスルがいて、正面は1体と3人
正面が組みやすいと見たのか、先頭のゴブリンが囮に飛び掛かった。
「そのまま駆け抜けて!!」
動きを止めかけた兵が、ゴブリンの横を走り抜ける。
ゴブリンの攻撃が空を切り、囮のホムンクルスがさらに後方に引いてくれた。
「人間がメインで、魔物の包囲を!」
「聞いたな!? 1匹も逃がすなよ!!」
兵たちが盾を構え、ゴブリンとの距離を詰めていく。
取り囲まれたゴブリンたちは、見るからにうろたえていた。
それぞれがバラバラに攻撃を仕掛け、兵たちが危なげなく盾で受け止める。
出来た隙をつくように、何体ものホムンクルスが小太刀を振った。
「「「きゅぁ!!」」」
背中、脇腹、足、腕。
ゴブリンが全身に小さな傷を負い、苛立つようにホムンクルスを見る。
その隙をついて、兵たちが首を斬り捨てた。
「「「キュァーーーーー!!!!」」」
勝ちどきを上げるように、ホムンクルスが小太刀を掲げる。
1体は兵とホムンクルスが、残る2体は兵だけでゴブリンを倒したように見える。
「……終わったのか?」
「うん。3匹とも、無事に倒せたみたい」
「そうか……」
ホッとした感情と共に、額から汗が流れ出る。
遠くから眺めていただけだが、ドッとした疲れが押し寄せる。
「本当に、命がけなんだな」
そのことを改めて実感させられた。
ゴブリンが放つ殺意に、獲物の血がこびりついたような鋭い爪。
事切れているとわかっていても、見ているだけで命の危機を感じる。
「やはり、ホムンクルスたちだけで魔物を倒すのは無謀だな」
勇敢に小太刀を振ってくれたが、結果は浅い傷をつけただけだ。
兵たちの協力なしに、ゴブリンたちを倒せたとは到底思えない。
「でも、斥候としての力は知ってもらえたかなって思うよ……?」
「それもそうだな」
森の中に15体を送り出して、全員が無事に帰ってきた。
「一方的に見つけて、静かに帰ってこれたら最高だったんだけどな」
そうすれば、こちらが先手を打てて、優位に立ち回れたと思う。
でもまあ、そこまではさすがに求めすぎだな。
「倒されたホムンクルスの番号で、魔物がいる位置を知るって話もあったし」
それから考えると、優秀過ぎたくらいだ。
「あとは、男爵様たちの評価次第だな」
俺たちがいない普通の討伐と比較して、良かったのか、危なかったのか。
森の中に入るよりは安全に戦えた気はするが、どうなんだろう。
そう思っていると、ミルトが倒れたままのゴブリンたちに目を向けた。
「えっとね? あの魔物たちはたぶん、狩りの最中だったんじゃないかなって」
「ん? 狩り??」
「うん。エサを探してウロウロしてて、たまたまみんなを見つけて追いかけて……」
「俺たちのところに辿りついた?」
「うん。ゴブリン側も頑張って獲物を探してたから、みんなが見つかっちゃったのかも」
ゴブリンの爪についた血は比較的新しく、腹も膨らんでいる。
「斥候に行ってすぐだったから、司令官さんも同じような判断をすると思うよ?」
そうなると斥候としての能力は、正確に測れない。
男爵に詳しく報告する必要があるため、もう一度試す可能性が高いそうだ。
「でも、運動能力の高さは知ってもらえたから、このまま合格もあり得るかも……」
「んー……」
俺としては、あまり活躍出来なかった印象だが、ミルト的には悪くなかったらしい。
「なんにしても、指揮官の判断待ちか」
そう思いながら、倒した魔物の検分に向かった指揮官に目を向ける。
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